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CO2モニターを導入してわかったこと

こんばんは。

各地で梅雨も明けつつあり、いよいよ暑い夏の到来となってきますが、これまでの夏とは全く異なる夏が訪れようとしています。そんななか我が家にCO2モニターを導入したのですが、これがおもわぬ生活の質向上に繋がることがわかったので紹介したいと思います。

CO2モニターとは

大気中のCO2(二酸化炭素)の濃度を計測できる測定器です。

商品によっては、湿度計やPM2.5などの濃度が計測出来るものもあります。

私が手に入れたのは、シンプルにCO2濃度温度が計測出来るものになります。

なぜCO2モニターを購入したのか

二酸化炭素濃度が一定の値を超えると、集中力の低下や眠気が生じ、さらには頭痛をも引き起こすということがわかっています。

【建築物衛生法の空気環境の維持管理に係る規制内容】の二酸化炭素濃度は1,000ppm以下が管理基準となっていますが、

1,000ppmを超えると上記のような眠気や疲労感を感じやすくなり、作業効率の低下が生じるようです。


またnoteでも二酸化炭素濃度と集中力についての関係性について言及されている記事をみつけました。

したがいまして、私の当初の購入動機は在宅ワーク環境を整備するにあたり、集中力の低下を防ぎ、効率のよいパフォーマンスが維持できるようにとの目的からでした。


二酸化炭素濃度について

屋外での二酸化炭素濃度は約400ppmですが、密閉した室内では人間の呼吸にともない、呼気に含まれる二酸化炭素によってその濃度は上昇します。

下図は株式会社高木商会のホームページより(takagishokai.co.jp)

スクリーンショット 2020-07-31 20.37.24

このようにみると、やはり1000ppm以上が注意力低下や眠気が生じるレベルですが、700ppm〜1000ppmであっても注意レベルとなっています。


実際に測ってみた

実際に二酸化炭素濃度の計測を行ってみました。

モニターは、室内(我が家の私の職場スペース)に設置しました。

測定した日は、朝から窓と扉を閉めたままで午後3時間ほど作業した後でした。

その二酸化炭素濃度は、

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824ppmでした。

基準値の1000ppmまでには至っていないものの注意レベルでした。


本機は、アラームを任意で2段階の設定が可能です。

計測時は800ppm以上をオレンジのLEDが示す注意アラームに設定していたので、上の写真ではオレンジが点灯しています。

つぎに換気のために部屋の窓を開けてみました。

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窓を開けて15分後

537ppmまで下がり、許容レベルとなりました。

LEDは緑が点灯しています。


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さらに換気を始めて1時間後です。

二酸化炭素濃度は479ppmと外気の濃度にかなり近づいたことがわかりました。


また本日は、午前〜夕方まで気温・湿度も高く空調をつけた状態で窓も密閉して作業していると、二酸化炭素濃度は1000ppmを超えていました。

主観的ではありますが、1000ppmを超えた頃は心なしか疲労感を感じていましたね(単純に連続したミーティングなどで疲れただけかもですが)。

計測によって、このように

密閉して人が生活していると、二酸化炭素濃度が上昇する。

一方、換気を行うと二酸化炭素濃度は低下する。

という結果が得られました。


新型コロナウイルス感染予防のため

当初は、前述のように集中力維持のためのCO2モニター導入だったのですが、

二酸化炭素濃度が換気の必要性の目安になることから、いわゆる3密対策になることに気づきました(遅い?)

数値によって見える化されるということは、ユーザーにとてもわかりやすさをもたらします。

厚生労働省も新型コロナウイルス感染予防に関して、「換気の悪い密閉空間」改善のための指標の一つとして、二酸化炭素濃度の基準値(1000ppm以下)を示しています。

(厚生労働省の「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618969.pdf


また偶然にも先日、TVでも新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からの換気対策の「見える化」として二酸化炭素濃度について紹介されておりました。


さらにはこれからの夏に向けて、熱中症対策にも二酸化炭素濃度は指標となり得ます。


重要なポイント

集中力維持・感染症予防・熱中症予防 いずれの目的であっても、とにかく重要なのが「換気」です。

それはわかっているのですが、夏だとクーラー、冬だと暖房をつけており、長期的に窓を開けるというのは快適さの低下だけにとどまらず費用対効果つまり電気代についても気になってしまいますよね。

そこで二酸化炭素濃度を指標として、換気の達成度を見える化できるということが、なによりCO2モニターの優れた点であります。

おわりに

というわけで、

我が家ではCO2モニターと温湿度計との併用によって、

感染症対策熱中症対策、そして当初の目的の集中力維持3本立てで、

未だかつてない今夏におけるQOL(生活の質)の向上を目指してみようと思います。

今回導入したCO2モニターはUSB接続するだけで使用できるので、PCに繋いだり、モバイルバッテリーとともに持って外出先で計測することが可能です。

今後は旅行先などでも計測してみたいと思います。

平時であれば、対面での閉塞感漂う会議中の室内のCO2濃度を是非測ってみたいものですが…(興味本位)。


御興味ある方には、CO2モニターの導入をオススメします。


最後まで読んでくださり有難うございます。


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