東京日朝焼肉大戦争血風録(11)
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東京日朝焼肉大戦争血風録(11)

  東川口という街をご存知だろうか。川口と言えばキューポラの街(そして、拉致被害者が多い)、北川口、南川口というのは寡聞にして聞かないが「川口と言えば西川口」という特に男性諸氏は多いであろう。

 かつては過激な性風俗店が多く、西川口流、略してNK流の名前を日本中に轟かせた西川口。なお、NKといわれてぼくが浮かぶのは「NorthKorea」の方で「北朝鮮と西川口に何の関係があるのだ?」というボケをかまし男性諸氏の不興を買うのだ。

 なお、現在はNK流はほぼ一掃され、中国系の飲食店が増えたという。なお、西川口駅の隣の蕨市はイスラム系の住人が多く、別名ワラビスタンと呼ばれている。

 東川口はその点地味である。ワラビスタンとNKとキューポラを繋ぐ京浜東北線から東側に入った街なのだが、たまに赤軍に包囲された。なぜか帰りの電車に乗ると赤い服にアカハタ、もとい赤旗を持った老若男女に囲まれるのだ。全員が毛沢東語録を持ち「造反有理!毛主席万歳!」と騒ぎはしないが、赤旗の集団にもみくちゃにされた。

 なんだなんだ?代々木レッズ、もとい日本共産党の集会か?というとそうではないようだ。ぼくと共に東川口で赤い集団は下車する。赤軍はそのまま埼玉高速鉄道に乗り、さいたまスタジアムを目指すのである。代々木レッズではなく浦和レッズのサポーターが不定期にやって来たというわけだ。あと、日本代表の試合の時は青に染まる。普段は武蔵野線は結構空いているのに、住人であるこっちは大迷惑である。

 なお、埼玉高速鉄道であるが、これを使えば都心に一本で出ることも出来る隠れたアクセス良好な地。それが東川口である。ただ、埼玉高速鉄道の運賃と定期券は高過ぎ、多くの企業では出し渋り、武蔵野線で南浦和に出て京浜東北線、あるいは武蔵浦和に出て埼京線で出ることを推奨されることが多い。なお、武蔵野線には風に弱くて強風のため運転見合わせという意味不明な弱点が多々あった。

 さて、西川口よりも地味で風に弱く、たまに赤軍の一団に包囲される以外は安閑とした東川口なのだが、ここにも焼肉大戦争の舞台はあった。

 ぼくと妻はこの大戦争に巻き込まれていくのである。否応なしに。

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北岡 裕

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平壌は10月でも冬の空気を感じます
著述業。東京在住。著書に「新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店・共著)。2003年から5回訪朝。一般社団法人内外情勢調査会での講師。週刊金曜日、週刊SPA!朝鮮新報など日本、在日メディアで数多く執筆。現地での実体験をもとに、新たな日朝関係の可能性について発信しています。