児童相談所は何もしてくれない
こんばんは。みくるです。
今回は私自身や私の周りで児相を利用したことのある人と話した結果、児相は何もしてくれないと感じた部分が多かったので、そのことに関して書こうと思います。児相を批判する意図があると言うよりは、もっとこうしてほしいという意図を持って書いた記事ですのでご了承下さい。
私が初めて児相を利用したのは中学3年生の夏でした。家での生活が限界になり、幼少期からのトラウマや現在進行形での親との関係を学校の先生に話したところ児相に相談しようという話になりました。まずは学校の先生に渡された児相の番号に親が買い物で家にいない隙に電話を掛け、経緯を説明しました。夏休みが始まってもコロナウイルスの感染拡大の影響で家にいなければいけないこと、両親との関係に限界を感じていること、以前から暴言暴力があったことなどを説明しました。その説明の中でうっかり私が自分の名前を出してしまい、すぐに名前を聞き返されたのが怖かったことを覚えています。そこからは住所や通っている学校、家族構成などを聞かれ、夏休み前の登校最終日に一時保護してほしいことも伝えました。事前に親に何も伝えないでほしいこと、家に来ないでほしいことを伝えその日の通話は終わりました。
そして夏休み前の登校最終日。私は児相の番号を教えてくれた先生に児相と話した内容を伝え、今度は先生の方から児相に電話をかけてもらいました。初めに電話を掛けてもらってから2時間くらいして、児童相談所に来てほしいという返答をもらったので、私と担当のカウンセラーさんと教頭先生で電車やタクシーに乗って児相へ向かいました。
児相に着いてからも結構な時間待たされました。バタバタしている職員さんが多くて、忙しいのだろうなと思いました。しばらくしてカウンセラーさんと教頭先生は女性の職員さんに、私は男性の職員さんに呼ばれ応接室でそれぞれ話を聞いてもらうことになりました。先生達のところには同席していないので分かりませんが、私は応接室に呼ばれてから1時間半程1人で待たされました。怖くて怖くて仕方が無かったです。足の震えと涙が止まらなくて、泣きながら友達にLINEしたのを覚えています。1時間半程経った後、夜ごはんの時間が近くなったということで児相に隣接している一時保護所で出しているものと同じだという食事が出てきました。カレーライスとサラダとペットボトルのピーチティー。それらを無理やり詰め込み終わった後でようやく職員さんが話を聞きに来てくれました。男性の職員さん1人と女性の職員さん1人が私の話を聞いてくれました。私を担当してくれた職員さん達は、良くも悪くも楽観的な感じで私の辛い思いをあまり真剣に受け止めてくれず、もうどこにも居場所なんてないのかなと絶望したのを覚えています。私が話終わると、両親が来ているから話し合おうと突然言われました。私の許可も無く勝手に両親を呼ばれ勝手に面会させられ、私はすごくすごく怖かったです。嫌がる私の手を引いて両親が待つ部屋に連れて行く職員さん。ドアが開くとそこには両親がいました。何事も無かったかのように手を振る父親と過呼吸を起こしている母親。母親は正気を失っていて、私にものすごい力で掴まってきました。怖くて怖くて仕方が無いのに、職員さんは誰も止めてくれません。
職員さんがそんな状況を無視して一時保護所の施設案内を始めたところで、母親が気が狂ったかのように叫び脅して来るので、私は従うしかなくその日は家に帰ることになりました。児相の外に出ることができたのは夜の22時過ぎ。
その日は帰ってきたのが遅かったのでそのまま何もなく、翌朝、起きるとリビンングで母親が泣いていました。児相に行くほど私が思い悩んでいたことを知って反省しているのかと思い近付くと、何と母親は自分が逮捕されたらどうしようと心配して泣いていたのです。児相に名前と住所を知られたので逮捕されるかも、逮捕されたら怖い、と。私は絶句してしまいました。期待した私がバカでした。
それから1ヶ月に1度児相に通う日になりました。私の通っていた児相は基本平日しか対応してもらえなかったので私はいつも学校を休んで行っていました。児相に着くと両親と私で別々の部屋に呼び出され、私には児童カウンセラーの方が、両親には児相の職員さんがついて1時間程度近況について話をするというものでした。その児童カウンセラーの方は正直言ってやる気があるように見えず、私は結局1度も心を開くことができませんでした。両親の方もあまり児相の方を信用していないみたいでした。
そして半年経った頃父親にそろそろ児相に通うのをやめないかと提案され、私はその旨を職員さんに伝えました。そしてあっさり私の児相通いは終わりました。何のために通ったのかも分からないし何もしてくれませんでした。ただ両親との溝が深まっただけで、何も解決せず何も変わらずむしろ私の精神は悪化していくばかりでした。
その後私は精神科に通うようになり診断を貰い精神病院で入退院を繰り返すこととなったのですが、そこで出会った子たちは大抵親と仲が悪く、児相と関わったことのある子たちでした。その子たちも口を揃えて児童相談所は何もしてくれない、と言いました。具体的な親からの暴言暴力を相談しても親への軽い注意で終わるとか、どちらかというと親の方に重点を置いた対応が多かったと言う点は私も共感するところがありました。
きっと児相の職員さんは日々忙しくて本当に大変なのだと思います。子どもの虐待報告件数は年々増えていると言うし、人手不足なのだろうと思います。しかし、児相は本来家庭内で辛い思いや苦しい思いをした子の居場所になるべきだと思うのです。私自身児相通いが終わった後家庭で辛いことがあっても、どうせ児相は何もしてくれないと諦めていたので、助けを求める候補に児相が入ることはありませんでした。核家族化が進む現代社会において、児相が全てを背負わなくてもいいと思うので、少しでも家が辛い子や家に居場所がない子のための心の安全基地を作るべきではないでしょうか?私はもう少しで18歳になるのでもう児相のお世話になることは無いと思いますが、今もしまた家にいることが辛くなっても児相は選択肢に入りません。ここまで読んで下さりありがとうございました。