青は進めを知らなければ、助かっていた命もあるはず
スクールジャージを着た2人が、横断歩道を渡っていました。
そこに車の大きなクラクション。
2人とも足早になり、最後は腰を引くようにして、猛スピードで通過する車をギリギリ避けました。
理不尽ですが、これが現実です。
命が助かった2人は、危なかったね、なんなら少し轢かれたけどねと笑い合っていましたが、怒りを覚えてもいいんだよ。
横断歩道を渡ろうとしている人に対して、車を止めて、どうぞ渡って下さいと手で合図してあげるくらい優しい人もいれば、こういう人もいます。
歩行者が優先というルールはありますが、車を運転しているのは人間です。
そのときの状況で、ルールなんていくらでも変わってしまいます。
病院で大切な人が一刻を争う状態、とにかく早く駆けつけたい、ごめんね、今はどいてくれ、ごめんね。
このクラクションだったかも知れないんです。
こういう状況の人に、いやルールはルールなんだから、法律は守ろうよと強く言うことはできないですよね。
人間なので、なにが本当に正しいのか、分からなくなるときもある。
全部を含めて、現実は理不尽なんです。
どういう理由があろうとも、横断歩道を渡る2人をどかして、猛スピードで危ない思いをさせることはやっちゃいけない。
そこには、逆にもう法律とか関係ないだろう。
人としてどうなんだ。
そういう気持ちもありますし、本当に難しいです。
1つ言えることは、自分の命は自分で守るしかないということ。
絶対ではないルールは、守ってくれないかも知れないと疑うことが大事だと思います。
信号の青は進めというルールを知らなければ、助かった命があるはずなんです。
青だから大丈夫と横断歩道を渡ろうとしても、信号無視の車はやって来ます。
信号の色を頼らずに、自分の感覚だけを頼りにするしかありません。
大袈裟な話かも知れませんが、いろいろな人間がいろいろな状況の中で暮らしています。
無茶苦茶なことが平気で起こります。
車は便利ですが、交通事故という無茶苦茶は常に側に存在しています。
どうか自分の命を守って下さい。