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0132 マノエル・ド・オリヴェイラ監督『コロンブス 永遠の海』聖地巡礼

2009年7月16日(木)にアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区の飛び地リバティ島(←島を囲む水域はニュージャージー州ジャージーシティに属する!)で、2022年9月20日(火)にポルトガルの(旧ポルト県)ポルトと(旧リスボン県)リスボンで21日(水)と23日(金)に同じくリスボンでマノエル・ド・オリヴェイラ監督『コロンブス 永遠の海』(Cristóvão Colombo – O Enigma)の聖地巡礼をしてきました。

歴史学者マヌエル・ルシアーノが2006年に発表した「コロンブス=ポルトガル人」という新説をもとに、歴史研究者が妻とともに、コロンブス出生の謎を追う半世紀にわたる旅路を通して、栄光の時代へのサウダーデ(ブラジル・ポルトガル語ではサウダージ)=郷愁を描きます。
なお、定説ではコロンブスはイタリアのジェノヴァ人とされています。また、サウダーデ&サウダージはポルトガル語を母語とする人特有のメンタリティと言われてますが、語彙はガリシア語(ポルトガルの北のお隣のスペイン領で話されている言葉:ガリシア州のカスティーリャ語と同等の公用語)にもあるので正確には間違いです。

まずは若きマヌエル・ルシアーノ(演:リカルド・トレパ=マノエル・ド・オリヴェイラの孫)がアメリカに旅立つ前にリスボンのフィゲイラ広場  Praça da Figueira のドン・ジョアンⅠ世騎馬像を見上げます。
Praça da Figueira – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)

アウグスタ通り Rua Augusta をテージョ川方向に歩いて
Rua Augusta (Lisboa) – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)
勝利のアーチ Arco do Triunfo da Rua Augusta を
Arco da Rua Augusta – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)
アウグスタ通り側からとコメルシオ広場 Praça do Comércio 側から見上げます。
Praça do Comércio – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)

そして時代も場所も変わってポルトに場面転換。ファースト・ショットはクレリゴス教会の鐘楼 Igreja e Torre dos Clérigos です。塔の高さは76mでポルトガル一高いんだそう。
Igreja e Torre dos Clérigos – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)
Torre dos Clérigos (torredosclerigos.pt)

マヌエル・ルシアーノとシルヴィア(演:レオノール・バルダック)の結婚式はポルト大聖堂 Sé do Porto。
Sé do Porto – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)

コロンブスの出自を追う新婚旅行はポルトのサンタ・カタリーナ通りにあるグランデ・ホテルからスタートします。
Grande Hotel do Porto em Porto. Site Oficial (grandehotelporto.com)
今回の聖地巡礼を計画した際に、ポルトの宿泊はこのホテルを考えていたのですが、3泊4日の宿泊では予約が叶いませんでした。実際にはサンタ・カタリーナ通りが石畳だったので、スーツケースでの移動を考えると、グランデ・ホテルに泊まらなくて良かったと思いました。

そして時代も場所も変わってもコロンブスの出自を追求する旅は続いていて、老夫妻(演:マノエル・ド・オリヴェイラご本人&マリア・イサベル夫人)の訪問先はニューヨーク。という訳で自由の女神像 Statue of Liberty。
Statue of Liberty - Wikipedia
冒頭でも明記しましたが、私が自由の女神像を背景に立っているポジションはアッパー・ニューヨーク湾のフェリー船上なので厳密にはニュージャー州ジャージーシティで聖地巡礼していることになります。

©2022 プッチー・ミンミン
©Filmes do Tejo II, Les Films de l'Après-Midi 2007

マノエル・ド・オリヴェイラ監督他作品の聖地巡礼
0125『ノン、あるいは支配の空しい栄光』
0126『神曲』
0127『アブラハム渓谷』
0128『階段通りの人々』
0129『メフィストの誘い』
0130『家宝』
0131『永遠の語らい』
0133『ブロンド少女は過激に美しく』
0134『アンジェリカの微笑み』
0135『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 征服者、征服さる』

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