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0134 マノエル・ド・オリヴェイラ監督『アンジェリカの微笑み』聖地巡礼

2022年9月19日(月)にポルトガルの(旧ヴィラ・レアル県 )ペソ・ダ・レグアと(旧ヴィゼウ県)ラメーゴでマノエル・ド・オリヴェイラ監督『アンジェリカの微笑み』(O Estranho Caso de Angélica)の聖地巡礼をしてきました。

ドウロ川流域の小さな町。写真が趣味の青年イザク(演:リカルド・トレバ)はポルタス邸の執事から、若くして亡くなった娘アンジェリカ(演:ピラール・ロペス・デ・アジャラ)の撮影を依頼される。訪問したイザクがアンジェリカの写真を撮ろうとすると、ファインダーの中の彼女が微笑みかける。驚いて立ち去るイザクだったが、その微笑みが忘れられない。夜になるとアンジェリカは彼の前に姿を現し、ふたりは抱き合ったまま空へと昇っていくのだった…。

作品の舞台を同じ地点から別時刻に撮影して挿入される眺望は(旧ヴィラ・レアル県 )ペソ・ダ・レグアの全景。
Peso da Régua – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)
ドウロ川を挟んだ対岸の(旧ヴィゼウ県)ラメーゴ側から撮っています。

時間経過をあらわすインサートショットは『アブラハム渓谷』『家宝』でもお馴染みの左に(旧ヴィラ・レアル県)ペソ・ダ・レグア、右に(旧ヴィゼウ県)ラメーゴを見下ろすドウロ川渓谷。

アンジェリカの葬儀が執り行われる教会はペソ・ダ・レグアのゴディン教区にあるサン・ジョセ教会 Igreja de São José。納骨される墓地は教会の真向かいにあるゴディン墓地。
Igreja Paroquial de Godim / Igreja de São José - Peso da Régua
蛇足ですが、このゴディンのサン・ジョセ教会の前の通りを道なりに西に進んでいくと右側に『アブラハム渓谷』のエマの生家(ロメザル館)があります。

アンジェリカの微笑みに惑わされた主人公はサン・ジョセ教会やロータリーの噴水にアパートの前に立つ塑像といったペソ・ダ・レグアのゴディン教区の(ちょっとビミョ~な)ランドマークを駆け抜けます。

©2022 プッチー・ミンミン
©Filmes do Tejo II, Eddie Saeta S.A., Les Films de l'Après-Midi, Mostra Internacional de Cinema 2010

マノエル・ド・オリヴェイラ監督他作品の聖地巡礼
0125『ノン、あるいは支配の空しい栄光』
0126『神曲』
0127『アブラハム渓谷』
0128『階段通りの人々』
0129『メフィストの誘い』
0130『家宝』
0131『永遠の語らい』
0132『コロンブス 永遠の海』
0133『ブロンド少女は過激に美しく』
0135『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区 征服者、征服さる』

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