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ドびっくりイギリス英語プチ講座vol.4<基本編:単語の綴りが違う!>

イギリスに来て戸惑ったことの一つに、英単語の綴りが違うという点があります。初めの頃は、長らく使っていなかった自分の英語に自信がなく「アレ?!なんか、私のスペル(綴り)、間違い過ぎじゃない?!」と、スペルに関しても自分が間違っているのかと焦りました。

ところが、落ち着いて考えると確かに「自分はこれらの綴りでこれまでやってきたはずだ」という思いも湧き上がり、そういや英米では同じ単語でもたしか綴り方が違うんだったっけ・・と思い至りました。

そこは郷に入っては郷に従えで、私もイギリス式に変えるように注意しました。実際、こちらのビジネススクールに通い先に移住していた友人も、始めは課題を提出すると、内容以前の問題でスペル(綴り)をひたすら直されたと言います。

それでも、自分のパソコンや携帯の綴り変換機能はオリジナルでアメリカ英語に設定されているので、これらには私がわざわざ変えようと努力している綴りをとことん「間違い」と認識し、何度も勝手に変えられてしまいイライラすることもあります。なんだか(こちらの)人間と(日本製の)機械双方から間違いを指摘されているような複雑な心境になり、終いにはどっちがどっちだったか混乱するようになってしまいました。今でも気を付けないとアメリカとイギリス綴りがごちゃ混ぜになってしまいそうになるので、それを防ぐためにも今日はこれらアメリカとイギリス英単語綴りの違いをまとめてみました。

(参照:Cabal, Cristina. “American versus British English spelling” Cambridge University Press 2020 September 2017 Published 8.)
(参照:“Differences between British and American English spelling” Spellzone Limited 2020)

「-er」と「-re」

アメリカ英語では語尾が -er になる単語の一部が、イギリス英語では -re と綴られます。

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アメリカ英語 theater, center, maneuver(処置・方策)
イギリス英語 theatre, centre, manoeuvre

「-or」と「-our」

アメリカ英語では語尾を -or と綴るところを、イギリス英語では -our と綴ることがあります。

アメリカ英語 color, flavor, humor
イギリス英語 colour, flavour, humour

「-ize」と「-ise」

アメリカ英語 organize, apologize, recognize
イギリス英語 organise, apologise, recognise

「-yze」と「-yse」

「-ize」と「-ise」に比べ、非ネイティヴには極端に使用頻度が下がる単語ですが、下記のような単語があります。

アメリカ英語 analyze, electrolyze(電解する),paralyze(~を麻痺させる)
イギリス英語 analyse, electrolyse, paralyse

「-ense」と「-ence」

この項目が個人的には混同していて、私は何故かこれに関しては元々イギリス綴りの方がしっくりきていたようなしていないような・・。

アメリカ英語 license, defense, offense
イギリス英語 licence, defence, offence

ここで注意したいのがライセンスについて。動詞の場合、イギリス英語でも license になります。

「-og」と「-ogue」

アメリカ英語 dialog, analog, catalog
イギリス英語 dialogue, analogue, catalogue

語尾の l(エル)の数

アメリカ英語 traveling, traveled, traveler/ labeling, labeled
イギリス英語 travelling, travelled, traveller/ labelling, labelled

その他

以上が米英の綴り違いとしてよく見られる、大まかなまとめになります。勿論、この他にも様々な単語や例外パターンがあります。過去形になるとイギリス英語では spoiled が spoilt, learned が learnt となるなど、d が t になります。program が programme とやけに長くなったり。

スコッチの本場、スコットランドを有するイギリスではウイスキーの種類が豊富ですが、こちらではどれも当然のように whisky と書かれています。が、「アレ?じゃあ一体全体 whiskey って何?」と思ったら同じもの、 単なる米英の綴り違いでした。

スーパーでよく見かけるヨーグルト。イギリス英語では yogurt ですが、「アレ?なんか随分短くない?」と違和感を覚えたらアメリカ英語では yoghurt でした。因みにタイヤはイギリスが tyre アメリカが tire と本当にもう、ヤヤコシイ!いまだに実際に現物の表記を見なければ、どちらがどちらか迷います。よって、自分のためにも今回の記事は保存版で。

次回はイギリスだけで使う英単語や、イギリス特有の言い回しについてご紹介します。

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