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10秒で学ぶ!イギリス英単語フレーズvol.10「大根」

イギリス食べ物シリーズ、本日の野菜は白くて長いもの、な〜んだ。

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アメリカではそのままDaikon radishなどと呼ばれるそうですが、私も越してきた当初はラディッシュで探していたので、まさか大根がmooliだったなんて‼︎

どうりで見つからないわけです。そんなにメジャーな野菜ではなく、あくまでも「エキゾチック(exotic)」扱い(本当にこういうカテゴリーです)なので、どこのスーパーにもあるわけではなく、中華韓国系、あるいは普通のスーパーでも普段からアジア食材に比較的力を入れている大手小売店でないと手に入りません。

あったとしても需要が少ないせいか商品管理が悪く、どれも貧弱でシナシナ。一見「健康そう」なものでも、中を割るとスカスカが入っているものばかり。その点さすがにアジア食材店や青空市場のものは太さもしっかりあり、立派に見えるのですが、これまた一見で、なぜだかすぐにまたスが入ってしまうのでもう諦めました。泣く泣く、イギリスではmooliを買うのをやめました。

Daikonの定義:イギリスでの認識

そもそもmooliって言葉自体、なんなんだろう、ナス(関連記事)のようにまたフランス語やらほかの国の言語じゃないの?と思ったのですが、ムーリはムーリという英語?のようで、イギリスの公共放送局BBCのお料理版サイトBBC Foodでは意外や意外、

Daikon recipes

と、むしろダイコンで紹介していました。それによると、大根はradishの分類でイギリスではピリリとしたhorseradishという、ワサビっぽい見かけのものがよくソースとして料理に添えられるのですが、それに近いけれど、「軽いコショウ(lighter peppery)味があり、むしろクレソン(watercress)のようだ」と紹介しています。

ほかのラディッシュと違ってで食すのがオススメって、ちゃんと書いてあるのに(日本ではむしろ煮込みも定番ですが)このスカスカ具合はどうだい⁈買いたては生で楽しみたいのに・・。

そして最後に「またの名をmooliと言います」と締めくくっているので、イギリスでも一応ダイコンという認識はあるんですね。けれど、実生活レベルでは全く知られてないはずです、イギリスでは。

ほかに調べていてもダイコン、ムーリは中国日本でよく食べられているもの、という正しい認識がほとんどだったんですが、ひとつ園芸サイトで奇妙な紹介のされ方をしていたのがこちら

Mooli is a large form of radish that is known as Daikon in Korea its place of origin. ムーリはラディッシュの大型版で、韓国原種ダイコンとしても知られている。

って・・まぁ、韓国でもカクテキとかよく食べられてますけど、もしかして韓国原種のものもあるかもしれませんが、Daikonの意味ぐらい調べれば何語かすぐに出てくるのに詰めが甘いサイトだなぁと・・。

イギリスのカブはどんな感じ?

大根もラディッシュもムーリもごちゃ混ぜな感じに認識されているイギリスではもうDaikonは諦めて・・代わりによく買うのがカブ。これまたradishと思いきや、それは「ラディッシュ」ことred radishのみを指します。あのサラダによく入れる、小さい赤カブのことです。

日本では鮮やかな色合いがよいアクセントになり、ちょっとオシャレと思ってたまに買っていましたが、こちらに来てみればなんのことはない、大量安く売られているのですぐに有り難みを失いました。これよりもう少し大きい普通の白蕪のことは

turnip

と言いますが、こちらのは少しがってて見た目は可愛らしい。けど、やはりよくスカスカ。日本のみずみずしい太い大根と普通のカブが恋しいです。

ちなみに、日本でもおなじみ「うんとこしょ、どっこいしょ」のロシア民話『大きなかぶ』は英語名

The Enormous Turnip

と言います。

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