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ダギー・ジャイロ/「ある」世界と「ない」世界

Toy Dolls - Dougy Giro

This one is for Dougy!
こいつはダギーのために!

You can guess whatlife for Dougy
ダギーの生き様を知ってるかい?
Is like, he wakes up in the street,
彼は路上で目を覚ます
No home, no bed, he says he's lucky,
家もなく、ベッドもない、でも彼は恵まれてるって言うんだ
That he can smile and be happy...
笑うこともできるし満足してるって…

★CHORUS:
Dougy, Dougy, Giro,
ダギー、ダギー、ジャイロ
Dougy, Dougy, Giro.
ダギー、ダギー、ジャイロ

People say that he's not worthy
人々は言う、彼は服を着るに値しないとね
Of clothes, that shows that they don't care,
彼のことなんてどうでもいいのさ
But he does not let this get him down,
でも彼はそれで落ち込んだりはしないんだ
That is how Dougy stays alive...
それがダギーが生き続ける方法さ…

★CHORUS

Dougy's inside a bus shelter,
ダギーはバスの待合所の中
It's raining and a sight to see,
雨がしとしと降っているのを眺めてる
Dougy smiles he's seen a rainbow,
ダギーは微笑む、彼は虹を見たんだってさ
Every..where's bright, and so is he...
どこもかしこも明るくなり、そして彼もまた…

★CHORUS

ソングライター: Algar Michael

★★★

80年代に人気のあったパンクバンド、トイドールズをご存じだろうか。パンクロックにオルガの甲高い声のコミカルなヴォーカル。ルックスも漫画みたいで聴いててなんだか楽しくなる。昔好きだったバンドのひとつだ。

トイドールズの初来日ライブを友達と観に行った。会場はいつも行く新宿のディスコ、ツバキハウス。ステージと観客のいるフロアーとの高さの差はほんの僅かだったと思う。背の低い女の子なんかは何も見えなかったんじゃないかしら。

演奏が始まると皆がステージ前に詰め寄りギュウギュウの状態でポゴダンスを踊った?思い出。「踊った」にクエスチョンマークをつけたのはそれが踊りともいえないシロモノでただ飛び跳ねていただけだから。昔はその飛び跳ねるだけのポゴダンスがパンクのスタンダードだったと思うけど、今でもするのかなあ。

隣の人とぶつかるわ後ろから押されるわ足は踏まれて痛いわ熱気もすごくて苦しいんだけど、とにかく彼らの音楽にノッて体を動かすのがめちゃめちゃ楽しくて時間があっという間に過ぎた。当時は冬だったけど終わった後は汗で服がビッショリ濡れていたのを覚えている。

★★★

ダギー・ジャイロ 、今になって聴いてみるとすごく素敵な歌詞だったんだなあって思って。オルガによるとダギー・ジャイロは実在の人物で、トイドールズの出身地イングランドのサンダーランドにいたホームレス。オルガはダギーの事をよく知っていたらしい。

このダギーに比べ、わたしたちは「ないもの」に意識を向け過ぎてはいないだろうか。

あれが欲しい、これが欲しい、あれが足りない、これも足りない。物でもお金でも人間関係でも自分自身の事でも何でも。ずっと足りないものを探し続けていては苦しいし、心は満たされないまま。もしひとつ手に入れたとしてもまた別のものが欲しくなる。

もっとあるものに目を向けて、と魂は言う。わたしには家族がいて家もあり夜には柔らかいベッドで寝ることができる。目も見えるし耳だって聞こえる。生活するのに困らない、ちゃんと動く手と脚だってついている。ちょっとくらい口下手でコミュ障だってそれが何だというんだろう。

自分を不幸にしているのは自分自身の思考だ。外に出れば木々の緑は美しく、空は青く澄んでいる。この世界に住んでただ生きているということ、それがどんなに貴重で幸せなことなのかもっと早くに気づくべきだった。

本当は何もかも揃っていて、「ない」世界を体験しているだけなのだ。そこから「ある」世界に気づいていくと人生はずっと楽しくなる。

ないものを望まず、あるものを喜ぶ。こんな風に生きるダギーはもしかしたら誰よりも一番幸せな人生を送っているんじゃないだろうか。



★★★

ところでコーラスに入る前、毎回オルガは何て言ってるの?聞き取れる方、よろしく。


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ツバキハウスの思い出。

前回の記事。

Spotify:今まで書いた曲をプレイリストにしています。

見出し画像:Sunbeams through the leaves of a tree

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