見出し画像

はじめてのハンドドリップ

太陽が降り注ぐのを全身に取り込んで、ぐいーっと腕を伸ばす。
寒さにかじかむ両手をこすって、摩擦で暖めた後は、コーヒーの時間だ。
湯気を大きく立ち上げるケトルを持ち上げ、粉を入れたカップにお湯で「の」を描く。ぶくぶくと泡を立てて沈んでいくコーヒーの粉が、なんとものどかなカフェの薫りで私を包む。そんな朝のおうちカフェ。

私は、そういったものから距離をとって生活しているといっていい。
コーヒーをまともに飲めるようになったのはここ1年くらいのことで、
家でコーヒーを飲む習慣というのが、根付かぬままなのだ。


先日、初めてハンドドリップなるものをやってみた。

決して、自ら動き出したとかではなく、先輩にさらりと「やってみたら?」と促されてのことだ。チームのメンバーに配るとかで、「え、え、え、」と慌てしまう。お湯をたっぷりいれたケトルは重くて片手では持ち上げられないし、これだけの熱いお湯をこぼしては大変。どうしよう。

コーヒーってほら、あの、目が覚める苦いやつでしょ、くらいの知識の私にはハードルが高い。むずかしい。
しかし、チャレンジ精神は大切だ。

加えて、チームで落ち着いて話す時、
コーヒーブレイクというのは重要であり、みんなで同じものを飲むことで話題に一貫性がうまれ・・・・ってあぁ!!こぼした!

こぼしたのはコーヒーの粉の方。ばさばさとこぼれた粉がスカートにたまり、それをさらに床にこぼさないことに必死で、身動きが取れなくなる。

カオナシさながら、スカートのすそを持ったまま「あ・・・あう・・・」と固まっている私をみて、駆け寄ってくれる人々。

「貴方を助けるにはどうすればいいの!?」と私と一緒に慌ててくれるチームのみなさん。みんなで話すために集まっているというのに、全く無駄な話題が生まれてしまった。申し訳ない…


出来たお世辞にも美味しいと言えないドリップコーヒーも、皆さんは、口々に「美味しいよ」とほほ笑んでくれる。

次の機会までに練習しておこう。

まずはこぼさないことから・・・。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

最後までご覧いただき、ありがとうございます。 気が向いたらサポートしてやってください。 うれしいです。

ありがとうございます~
19
東京都。気になることをつらつらと。お絵かきが好き。