はじめてのハンドドリップ
太陽が降り注ぐのを全身に取り込んで、ぐいーっと腕を伸ばす。
寒さにかじかむ両手をこすって、摩擦で暖めた後は、コーヒーの時間だ。
湯気を大きく立ち上げるケトルを持ち上げ、粉を入れたカップにお湯で「の」を描く。ぶくぶくと泡を立てて沈んでいくコーヒーの粉が、なんとものどかなカフェの薫りで私を包む。そんな朝のおうちカフェ。
私は、そういったものから距離をとって生活しているといっていい。
コーヒーをまともに飲めるようになったのはここ1年くらいのことで、
家でコーヒーを飲む習慣というの