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自己紹介

公共政策のコンサルタントをしている金澤と申します。
このnoteでは、「公共」に関することをお伝えしていきたいと思っています。

「公共」とは

「公共」とは、皆さんにとってとても大事なものだと思っています。

「地方自治は民主主義の学校」(ジェームス・ブライズ)

皆さんは、公民の授業でこの言葉を習ったのを覚えていますか?

私は、大学院で公共政策学の修士を取りましたが、恥ずかしながら学校を修了した当時、この言葉の意味がわかりませんでした。

初めてこの言葉を理解できるようになったのは、最近のことです。

最初に就職したシンクタンクで中央官庁の仕事を中心にした後、転職したリクルートホールディングスでも、地方の公共交通のサービスを作る仕事をしてきました。

その後、お客様のおかげで独立して行政コンサルタントとして活動できるようになり、地域の中で住民の方と一緒に地域をよくする施策を扱うようになって、ようやく理解できるようになったのです。

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公共交通の仕事をしている中で、地域の住民の方々と一緒に互助で送迎ができるような仕組みをつくってきました。

我が国の地方部では、車がないと生活ができません。しかし、高齢になると運転できない方々も増えてきます。バス停も遠いし便数も少ない、そんな地域もたくさんあります。かといって、行政にタクシー代の補助を陳情したところで、行政にもそんな予算はありません。

そんな中、いくつかの地域の方々、自分たちの手で送迎できる仕組みを立ち上げてきました。白タクにならないように法的な仕組みを整え、オペレーションを確立し、地域の皆さんのお力を借りて、外出できない高齢者の方々に新しいサービスのお知らせをしていくということをしていきました。

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困っている人たちが周囲の人たちに支えられるようになっていくのを見ていくうち、行政や政治家に頼るのではなく、住民が自分たちの手で自分たちの地域を良くしていけるのが地方自治なんだなと思うようになりました。

一人ひとりが、自分ができることで誰かの役に立つことによって、世の中は良くなる。

公共とは、そういうことの積み重ねでできていると、ようやく理解できるようになりました。

Publicus=公共

当社の社名Publicusは、ラテン語で「公共」という意味です。

ラテン語は古代ローマ帝国の公用語でしたが、ローマ帝国では政府の役割は主に国防と食料安全保障のみで、教育や医療は民間人により提供されていました。行政のみが社会サービスを作るのではなく、民間企業も市民も皆で社会を作っていく。そんな世の中であればいいなと思い、この社名をつけました。

これからこのnoteでは、行政学、政治学、歴史、経済学などを通じて、私たちが公共に何ができるかを考えていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

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