見出し画像

30目前にPTの養成校に受かったので、仕事を辞めた時の話

合格発表を受け、いよいよ退職の意思を周囲に伝えていくわけですが。

一番最初には当然妻に、改めて。

ただ、先輩なり友人なり、どういう順番でどう伝えたか、もう思い出せません。

ー会社への報告ー

覚えているのは、直属の上司である課長に伝えたとき。

「も~、本当に勘弁してくれよ~」


最初のリアクションが、これでした。

・・・・・・・・・。

いや、悪い人ではないんです。

ただ、人を管理する立場になるようなタイプの人ではなかったんだと思います。

背景もありました。

前年、自分の同期も今の課長の下に所属しており、退職していました。

2年続けて、5~6年というある程度経験を積んだはずの若手(前職では30半ばくらいまで若手扱いでした)が退職するのです。

管理能力を問われるのは致し方ないことだと思います。


そして、管理能力を問われるのは支店のトップである支店長も同様です。

当時の支店長は本社から来たエリート然とした方だったので、リアクションも想定内のものでした。

エリート系の人は反応が想像しやすいですからね・・・・


ただ。


数日後、急遽本社から人事部の人が支店に来られ、面接することになりました。

そこで「辞める理由」や、「現在の職場の状況」「仕事内容について」等々、いろいろ質問されました。

他言しない、という話だったので、当時思っていたことを包み隠さず話しました。


まあ、他言しないわけはないのですが、そう言ってもらえればこちらとしても言質が取れるわけで、話しやすくなるんですよね。


で。


その時は、「言ってやった!」という気持ちで、すごくスッキリしました。


・・・・そう、その時は・・・・・・・


後から思うと「言い過ぎたな」「あんな言い方しなくても良かったな」と、なんか後味が悪く。

歯止めが外れた時に言い過ぎてしまうのは、自分の悪い癖で。

こういうのって、言ってスッキリ!なんて、あまりしないように思います。

するのはその時だけ。

自分の場合は、後悔することがほとんどで。


これは、学びましたね・・・・


ー会社に報告してからー

そこから退職までは、すごく長く感じました。

もう意欲を持って取り組める心理状況ではないのですが、かと言って相手のある仕事ですし、自分の後を引き継いでくれる人もいるわけで。

立つ鳥、後を・・・・とまでは言いませんが、他人様に迷惑をかけるような辞め方は、当然したくはありませんでした。


でも、なんですよねぇ・・・・・


例えば、今後収穫の予定のない畑を、去年までと同様に一所懸命に耕せるか、という話なんです。


当然お客さんはこちらが退職予定であることはしばらくの間知らないので、今まで通りプレッシャーをかけてきたり、駆け引きをしてきたりするのですが。

自分にとっては、もうすでに何も感じられないやりとりになってしまってるんですよね。

もう、工夫しようだとか、なんとか乗り越えようだとか、そんな気持ちは、全く起きてこないわけです。

でも、自分の気持ちはさて置いても、関係性を維持したまま、次の方に引き継がなければならない。

これは予想以上に気持ちが疲れる作業でした。


長かった。

本当に、長かったですねぇ・・・・


そして、あとはパターン通り様々な飲み会や送別会をして頂き、有給消化に入っていくわけですが。

そこから新居探し、転居、入学、といったところは、また続きで書こうと思います。

ー終わりにー

実はこのあたり、もっといろいろ覚えているつもりだったんですが、かなり忘れちゃってますねぇ・・・・

まあ、飲みに行った時の話だとか、先輩や友人から何を言われたか、という話は、私にとっては大切なことですが、読者の方々には大して面白い話でもないので、端折らせてもらっています。

前職は、一般的には大企業の部類に属する会社でした。

そういったところで働いた経験は、無駄ではなかったと思いますし、そこでの出会いは、自分の財産にもなっています。

でも、辞めて良かった、と思っています。

戻りたい、とは、ただの一度も、思ったことがありません。

勘違いされないように行っておきますが、前職は全くブラック企業等ではありません。

比較的休みも取りやすかったですし、人間関係も良好でした。

ただ、私にとっては、圧倒的につまらなかった。

それだけです。


今、迷ってる方。

少しでも参考にして頂ければ、と思います。

では、また。

少しでも臨床のヒントになる投稿をしていきたいと思っています。 サポートして頂けると非常に励みになります!