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認定理学療法士の取得方法とメリットを解説

①.認定理学療法士とはどんな資格?

認定理学療法士とは、「理学療法士としての専門性を高め、質の高い理学療法を提供すること」を目的とした資格です。2022年6月のデータでは、日本理学療法士協会の総会員数13万人に対し、取得者は約1万5千人(約11%)が取得しています。

これと似たような制度として、「専門理学療法士」がありますが、こちらは「高水準の理学療法を効率よく実践するための知識と技術を深め、理学療法学としてより学問的発展を倫理的かつ科学的に実践できるレベル」と定義されています。

②.認定理学療法士になるには

  1. 登録理学療法士であること

  2. 指定研修カリキュラムの受講(全分野・認定専門共通)

  3. 臨床認定カリキュラムの受講(文野別)

  4. 日本理学療法学術研修大会への参加

を満たす必要があります。指定研修カリキュラムはe-ラーニングで行われ、臨床認定カリキュラムは主催する教育機関によってオンラインか対面により行われます。日本理学療法学術研修大会は毎年5月頃に行われるため、新規取得をする方は必ず参加するようにしてください。

日本理学療法士協会「認定・専門理学療法士新規申請マニュアル」

③.認定理学療法士を取得するメリットは?

認定理学療法士を取得したからといって、給与に反映されるわけではありません。果たして取得する意義はあるのか、と感じてしまう方も多いのではないかと思います。ここでは、認定理学療法士を取得することで得られる4つのメリットを紹介します。

1.モチベーションの向上に繋がる

理学療法士になり始めた頃は、やる気に満ち溢れ、毎日仕事に熱中していたことでしょう。しかし、徐々に目標がなくなり、モチベーションを維持しづらくなる方も多いのではないでしょうか。
そこで、「認定理学療法士を取得する」という目標を立てることで、目標達成に向けてのモチベーションの向上に繋がると思います。

2.豊富な知識を得られ、患者さんへ還元することができる

認定理学療法士を目指すにあたって、いくつかの学会や講習会などへの参加が義務付けられています。学会では最新の知見を、講習会では著名な講師人による講義により新たな知識気付きに出会うことができます。
そこで得た知識は、臨床に存分に活かすことができ、患者さんへ還元することに繋がると思います。

患者さんが良くなっていく姿や、感謝されたりすると、やりがいを感じ、こちらもモチベーションの向上に繋がりそうですね。

3.転職で有利になる

先にご紹介した通り、認定理学療法士を取得している人の割合は10%程度です。認定理学療法士は履歴書の資格欄に記載することができるため、理学療法士が増加している今、自分の「理学療法士としての価値」を伝えるのにはもってこいの資格です。採用率に少なからず好影響をもたらすと思います。

私自身、転職した際に認定理学療法士および専門理学療法士を持っていることを履歴書に記載したところ、好印象な反応が得られ、実際に転職に成功した経験あります。

4.今後、認定理学療法士の重要性が高まる可能性がある

認定理学療法士がリハビリテーションを行っても、診療報酬上、通常の理学療法士と変わりませんし、給与に反映されるわけではありません。
しかし、日本理学療法士協会は "認定理学療法士の資格を持つことでの価値" を高めようとしています。長い目で見たとき、認定理学療法士の資格の重要性が高まる可能性もあるため、今のうちに取得しておくのもありではないでしょうか。

④.まとめ

本記事では認定理学療法士を取得することの取得方法とメリットを紹介しました。
認定理学療法士の取得にはいくつかクリアしなければいけない項目もあり、尻込みしてしまう方もいると思います。しかし、「認定理学療法士」は今後評価される可能性があり、ゆくゆくのことを考えれば、取得しておいて損はないと思います。ぜひ、取得に向け、チャレンジしてみてくださいね。

この記事を読んで、少しでもみなさんの関心に触れられれば幸いです。

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2023.03.04


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