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“肌感覚の理解”から社会実装へ

1泊2日の東京出張。
個人的に、これまで俯瞰的にとらえようとしてきた「社会」という大きな枠組みの中に、「都会」や「ビジネス」を包括できるようになったんじゃないかな、という話です。

出張の概要

僕の拠点は鳥取市。
“精神医療と地域をつなぐ”を目指して、地域に必要なメンタルヘルスケアを届けるために、一般社団法人として活動をしてきました。
昨年は株式会社も設立し、就労移行支援事業もスタートさせます。
ビジネスの世界にも少し馴染んできたかなと感じる2024年です。

そんなタイミングで、1月17日から1泊2日で東京に滞在しました。
目的は、メンタルヘルス事業を進めるベンチャー企業のお手伝いだったのですが、せっかくの機会だったのでいろいろな方とお話しました。

・ベンチャー企業の経営者
・中堅企業で働くビジネスパーソン
・NPO法人の代表
・上場企業の元執行役員
・政治家
・家族

偶然にも、多様なレイヤーの方々のお話が伺えて、全ての機会で感じること考えることがたくさんありました。なので、全て言語化しておきたいと思うのですが、まずはこれら全体の経験を通じて思うことを記録しておこうと思います。

メンタルヘルスケアは求められている

独立して7年も経つと、もうはっきり言ってもいいですよね。
求められています。ただ、特に企業におけるメンタルヘルスケアについては、個人の心理支援のスキルと同等か、もしくは以上に調整能力が求められます(このあたりはまたきっちり言語化しないと・・・)。
そして今回の出張でリアルに感じたのは、企業として成長していくために必要であるという認識です。狭義のケアという文脈とは違うわけですが、働く従業員の価値観など“その人らしさ”を大切にすることが、企業の価値を高めるものであるという認識を目の当たりにしました。
逆に、その認識の乏しい企業(経営者)に未来はないとも。

リアルを知ってるのか?

数年前から、心理学の世界でも「社会実装」という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。サイコロとしての独立も、認知行動療法などエビデンスを重視する心理支援を地域に提供していくこと、つまり社会実装なわけです。

ただ、僕たち専門家は、実装しようとしてる社会をわかってるのかな?
そういう疑問が常にありました。負い目と言ってもいいかもしれません。
データとかではなく、肌感覚レベルということです。

振り返ると、僕が法人を立ち上げた時から「従業員を雇用する」ことは決めていました。雇用するという責任の大きさについて強く教えてもらいましたが、決めていました。
今ではアルバイトの方を含めて数名を雇用しているわけですが、それも、企業のメンタルヘルスを支援する上で、経営者側の立場もわかりたいという思いがあったからです。

いや、相手の立場を実際に経験できないと支援できないかと言われると、それは違います。「共感」を重視する心理支援においてよく出てくる疑問(?)の1つですが、同じ経験をしなくてもケアはできます。
ただ、リアルを知っておく方が、より具体的かつ実際に即した支援やコミュニケーションができることは、否定する人はいないでしょう。

心理支援の社会実装に向けて

たくさんの立場の方々の話を聞けた今回の出張で、なんとなく、今のビジネスの状況や働く方々の状況を、肌感覚として理解できたように思います。
そしてこの肌感覚を、心理学や精神医療の専門家として考察しながら、効果的で効率的な支援やサービスというアウトプットに繋げていきます。
社会実装を幻想にしないために。

まとめ
うーん、わりかし書いたにも関わらず、あんまり内容のない文章になってしまった・・・
言語化が難しいんですが、個人的には、これまで俯瞰的にとらえようとしてきた「社会」という大きな枠組みの中に、「都会」や「ビジネス」を内包できるようになった体験になったのだと思います。



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