「観察と実験」~マインドフルネス入門~

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2020/07/28

こんにちは。HACOです。

「マインドフルネス」がまた流行ってますね。

個人的にマインドフルネスとの最初の出会いは2002年くらいで、実験心理学の大学院で生理心理学の実験をしていたころになります。何かの刺激を提示した時の、脳波を測定してというようなことをいろいろと。瞑想と脳波やMRIなどの文献を読んでた流れだったような気がします。

2007年くらいに臨床でも広めようとしてみたのですが…自分の習熟度は高まったのですが広まりはあまりでした。そして、ここ数年で世の中の流行にもすこしのせながらお伝えすることも増えています。

最初のころは、知識的理解で「自分の体験」はなかったので、瞑想やマインドフルネスについても懐疑的でした。それが、いまではマインドフルネス(瞑想)が自分の日常の中に溶け込んでいるので面白いです。

そんなマインドフルネスについて、少しずつ書き出しておこうと思います。


今回は、「観察と実験」という態度について。


最近、BSスペシャルでも「禅×21世紀」という特集がありました。その中で、禅僧の川上全龍さんが伝えてくれていたことにもつながります。

1「観察」

いまに意識を向ける ・・・> 自分の内側に意識を向ける ・・・>自分の呼吸に意識を向ける ・・・> 呼吸している自分を観察する。

※呼吸の観察は、最初は呼吸をしているときの、お腹や胸が膨らんだり、縮んだりするのを実況中継(ふくらむ、ふくらむ……ちぢむ、ちぢむ……)をしながら、観察するのとっかかりやりやすいかと思います。


2「実験」

自分の内側に意識を向けると「何が起きるかな?」「どうなるかな?」という実験をする。

※実験というと「仮説-検証」というイメージになると思いますが、ここでは、どちらかというと結果を仮定せずに、どうなるかを観察するようなイメージで取り組んでみるとよいかなと思います。


観察 ➡ 実験 ➡ 同時に「実験結果」を観察


具体的にいうと、「呼吸の観察をすると、リラックスするはずだ」という「べき思考」にならないように。

➡ 「呼吸の観察をすると、どうなるかな?」


結果として、

【A】いまに意識を向けることができた。→ 集中できたり、平常心になったり。

【B」注意が散漫で集中できなくて、イライラした。 → 失敗だ。うまくできない。意味がない ・・・> ではなく、「いまの自分の状態を知ることができた」という結果を受け入れていきましょう。

どうしても、「リラックスするため」「集中するため」という結果を前提に取り組んでしまって、うまくできないという声はよく聞きます。「結果にとらわれてしまう」「こうあるべきだ」というような考え方から、距離をとって、いまに意識を向けられるようになるといいですね。

自分の思考とのソーシャルディスタンスにもつながります。

うまくいかないときは、うまくいかないです。自分や環境のコンディションがよくない場合もあります。マインドフルネスや瞑想は、リラックスするのではなく、(味気ない言い方になりますが)脳をうまく使うというようなものでもあります。

瞑想にスッとは入れる時はコンディションがよく、うまくいかないときは不調化もしれないので、その日はそれなりの仕事をしようとか、注意して一日を過ごそうとするのがよいかもしれません。

自分のコンディションを知るバロメーターのようなものにもなります。


実験すると結果がでる。その結果は、「〇」「×」「△」いろいろで、どうなるかな?って気持ちでやってみて、その結果をあるがままに受け入れていく練習をしていきましょう。

マインドフルネスや瞑想のやり方は、書籍やネットなどでも知ることができます。「最高の休息法」久賀谷 亮 著 この本にもわかりやすい取り組み方がのっているのと、わりと簡単な言葉で、新しい知見も踏まえて書かれているのでおススメです。

それにプラスして、マインドフルネス・瞑想に取り組むときの態度・姿勢として、「観察と実験」をいうことを覚えていていただけたらと思います。


「観察と実験」

”呼吸の観察をすると、どうなるかな?”


こんな気持ちで取り組んでみてください。方法・やり方を気にしすぎてしまって、この態度・姿勢を忘れてしまっていると、なかなか練習が続かなくなってしまうので、要チェックです。


マインドフルネスについては、今後も取り組み方や態度、コツ?などをお伝えしていきます。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日もよい一日を。

それでは、また。


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