見出し画像

目標はさほど重要でない

『目標を持て』『目標に向かって努力することが大事だ!』という考え方がかなり広まっているように感じる。

なので、目標がない人はダメだみたいな風潮もあるように感じる。

しかし、コーチングをしても『別に将来の目標なんてない』という人もいる。

その時にコーチが無理矢理にでも目標を作らせようとはしない。

なぜなら、そんな事をして作った目標なんて、なんの役にも立たないからだ。

では、なぜこんなにも『目標が大事だ』と言われているにも関わらず、目標がない人がいるのだろうか?

それは彼らが『ビジョン型』ではないからだ。

『ビジョン型』という言葉はコーチングではよく登場するのだが、何かというと、ビジョンや目標を持ってそこから逆算をして計画を立て、その目標に向かって努力できる人である。

その人にはまさに『目標』が必要不可欠だろう。

そして、『ビジョン型』と対比して用いられるのが『価値観型』というタイプの人達である。

この人たちは将来のビジョンや目標よりも『価値観』を大事にする傾向が強い。

例えば、『10年後には年収3000万円稼いで贅沢な暮らしをする』というビジョンよりも、今大事な人と過ごす時間や好きなことに没頭する時間の方が彼らにとっては大切なのだ。

つまり、未来よりも、今を如何に幸せに生きるかが彼らにとっての最重要項目なのだ。

その価値観に沿って生きてられている人は目標やビジョンなんてなくても幸せなのだ。

皆さんはどちらだろうか?またどちらの方が多そうに思うだろうか?

僕が初めてこの分類を知ったとき、圧倒的に『価値観型』が多いんじゃないかと思った。

僕と同じように思った方は大正解だ。

実は約8割の人が『価値観型』で、未来のことや目標の事を考えても何も出てこないし、そんな事にあまり興味がない。

だから、『ビジョン型』の考え方があまり浸透しないのだ。

しかし、学生の頃は、半自動的に目標やビジョンを掲げるようになっていた。

『〇〇高校に行きたい』『△△大学に入りたい』『□□という企業で働きたい』という目標があって初めて、勉強や就活へのモチベーションに繋がったはずだ。

そんな中で『別にしたいこともない』『行きたい大学も就職したい仕事もない』という状態では苦労してしまうだろう。

だから、嫌でも皆が『目標っぽいもの』を掲げているし、それがあたかも本当の目標かのように錯覚され、それが出来なかった人たちは一抹の不安と焦りを感じ始める。

そして、みんなと違うことに劣等感を感じる日本人特有の気質が組み合わさって、さらに自分を苦しめる事になる。

そんな事なら目標なんて持たなくていい。

ただ、もしあなたが価値観型なら、その価値観の中で『今、どんな未来を望んでいるのか』『本当になりたい自分はどんな自分か』というのは把握しておくほうが良いだろう。

それさえ出来ていれば目標なんてさほど重要でないのだ。

『目標』はさほど重要でない。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?