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ネガティブな人へ

ネガティブな人は「反芻」と言って同じことを頭の中でぐるぐると考えてしまう事がある。

そして、そのぐるぐると回る想像はだんだんと酷くなっていき、最終的には最悪の結果を想像しさらに落ち込んでしまう。

ネガティブな考えにある時、脳は自分の体を危険から守る為に体を動かさないように指示を出す。

なので、ネガティブな人が落ち込んだ時はただひたすら部屋で座って、もしくは横になって同じことをグルグルと考え込んでしまう。

そして、余計に動けなくなって何もしていないという罪悪感が加わり、またネガティブになっていく。

そんな負のスパイラルがうつ病を引き起こしている、というのが認知療法的な観点である。

では、グルグルと頭の中を駆け巡るネガティブな思考を止めるにはどうすれば良いのだろうか?

当然だが、思考だけをぴしゃっと止めることは出来ない。

例えば、悲しい出来事があった時、悲しむのを止めろと言われてもそんなこと出来ない。

もっと言うと、そんなこと出来たらとっくにみんなしている。

しかし、それは難しい。

ではどうすればよいかと言うと、体を動かす事である。

じっと座って、もしくは横になって考えている体を動かすことが何より思考をリセットできる。

しかし、最初にも述べた通り、人の脳はネガティブな時ほど「動くな」という指令を体に送っている。

なので、行動するモチベーションなんて皆無に等しいし、最初は腰が重いかもしれない。

しかし、体を動かす、ひいては筋肉を動かすという事をしないと、その状態では何も解決はしないし、負のスパイラルにはまっていくだけである。

体を動かすといっても、運動しろとか仕事を知ろとか、そんな大きな話をしているわけではない。

例えば、ベッドで横になっているとしたら、一度ベッドから出てコーヒーを入れに行くとか、散歩がてらコンビニに行くとか、そんなことで良い。

もっと言えば、本を読もうとして本を手に取り、1ページ目を開いてみるだけでもいい。

体を動かすという事は、今の体の動き、そしてその周りの環境に嫌でも注意が向く。

今の状況や行動に注意が向くという事はあなたのネガティブな思考からは注意が外れるという事である。

人の注意は非常に幅が狭く、非常に狭い範囲にしか向かない。

食事中、今食べている物に注意が向いている時は過去の過ちになんか注意は向かないし、

逆に何かを食べていても過去の過ちに注意が向いていれば、おそらく食べ物の味がしないだろう。

このように人は1つの物にしか注意を向ける事が出来ず、注意しているもの以外は存在していないのと同じ状態になる。

なので、行動する事で注意が向く先を変えてあげればいいのだ。

その一番手っ取り早い方法が体を動かすという事である。

「考えるのを辞めて、筋肉を動かせ」

ネガティブな人へ。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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