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厄年を乗り越えろ 番外編 2月22日は猫の日 猫にまつわる東京の寺社

本日は2024年2月22日。
今回調べて初めて知ったのだが、1987年に猫の鳴き声「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで「猫の日実行委員会」によって2月22日は「猫の日」と制定されたとのこと。色々な委員会があるものだ。
今回はそんな猫の日ということで、最近訪れた猫にまつわる東京の神社、お寺をご紹介。


猫にまつわる寺社

今戸神社

御祭神
應神天皇おうじんてんのう
伊弉諾尊いざなぎのみこと
伊弉冉尊いざなみのみこと
福禄寿ふくろくじゅ

新撰組 沖田総司終焉の地としても有名だ

夫婦神である伊弉諾尊、伊弉冉尊を御祭神として祀る縁結び、恋愛成就で有名な神社で、いつ訪れてもカップルや女性の参拝者を多く見かける。
境内にはこちらの神社の方が集められたという大小沢山の招き猫を拝見することが出来る。

拝殿
社務所横の展示スペース

諸説あるが招き猫発祥の地とも言われており、社務所では招き猫や招き猫が刺繍された「縁結御守」等も頒布されている。
そしてこちらの境内には「なみちゃん」と呼ばれる白猫がたまに姿を見せてくれるという。
なんでも出会うことが出来ると、幸運が訪れるそうだ。

なみちゃんがいらっしゃった
拝殿でくつろぐなみちゃん

私は二度参拝に訪れて、二度とも会うことが出来たわけだが、なみちゃんに出会うことが出来ただけで幸運であるし、何より幸せた気分を頂いた気がする。


大谿山 豪徳寺

こちらも招き猫発祥のお寺として有名な、大谿山 豪徳寺だいけいざん ごうとくじ

山門には招福猫児

こちらの猫にまつわる話がまた良い。
彦根藩主の井伊 直孝いい なおたかが鷹狩りの帰りに寺の前を通り掛かった際、門前にいた一匹の猫に手招きをされ立ち寄ったところ、突然雷が鳴り雨が振り始めた。
雷雨を避けられ、寺の和尚との話も楽しむことが出来たと、その幸運に感動し、直孝は豪徳寺の再興を支援したと伝わる。
猫は雨が降る前に顔を洗う仕草を見せるが、確かに手招きにも見える。
なんともほっこりとするエピソードだ。

豪徳寺 仏殿
大谿山 豪徳寺

こちらでは招き猫を「招福猫児まねきねこ」と呼び、寺務所には招福猫児の授与を受ける方も連日多く訪れている。
早い日には午前中には授与終了となるそうだ。
境内には招福猫児が奉納されているのだが、その数も圧巻だ。

こちらを見ている気がする

境内にはこの招福猫児の彫刻を多数拝見することが出来る。
是非探してみては如何だろう。
ちなみにこちらのHPのデザインがとても可愛い。


赤坂 美安温閣 美喜井稲荷

和菓子の老舗、とらや赤坂店の裏にひっそりと鎮座する美喜井稲荷。
正式名称「美安温閣 美喜井稲荷
みゃおん」かく「みきい」いなり。
そう、こちらに祀られているのは猫さん。

ビルの間に御鎮座

拝殿の蟇股かえるまたには二匹の猫が彫られている。

美しい彫刻

左には小鳥と戯れ、まるでウィンクでもしているかのような猫。
右には何者かを踏みつけ、魂のようなものに噛み付く勇壮な印象を抱く猫。

戦前この地にあった家に飼われていた猫の「みきい」
ある夜、飼い主の女性が寝ていたところをみきいの鳴き声で起こされる。
すると部屋は煙に包まれており、みきいは火事を知らせてくれたのだと知り、女性は命を救われたとのこと。
みきいが死んだ後、とある高僧からみきいは比叡山から猫の姿を借りて訪れた神様だと聞かされる。
それ以来この家ではみきいを祀るようになり、珍しい猫稲荷が祀られる社が建立されるに至ったのだそうだ。

みきいさん?

拝殿には香炉も設置され、線香も不足のないよう置かれている。
お供物や猫の石像の前掛けも新しい為、素晴らしく管理が行き届いている。
こちらを管理されている方の信仰の厚さと、猫に対する愛を感じる。
御由緒書や御利益書もユニークなので、是非一度訪れていただきたい。
その際には「たこ」は召し上がらないようにご注意。


高円寺 氷川神社

境内に日本で唯一の気象神社が鎮座する高円寺 氷川神社。

氷川神社 御祭神
素戔嗚尊すさのおのみこと
気象神社 御祭神
八意思兼命やごころおもいかねのみこと
天の岩戸神話で、太陽神天照大御神が閉じこもった岩戸をどのように開くかの策を立てた神様であり、太陽を取り戻した神として「天気の神」「気象の神」として祀られるようになったそうだ。

鳥居前には気象情報も流されている
高円寺 氷川神社
日本で唯一の気象神社

境内に一体の猫の石像が建っている。

ミケさん

なんだろうと御由緒書を拝見すると、全てを読み終えた時には涙が流れていた。
何年も以前からこちらの境内には三毛猫が遊びに来ており、代が変わっても、柄が変わっても必ず三毛猫の姿で現れては境内の定位置で時を過ごしたそう。
ある日神主さんが境内の掃除に出ると、三毛猫がいつもくつろいでいる場所で亡くなっており、境内の一角に丁重に葬って以来「ミケさん」と親しみを込めて呼び、祀るようになったとのこと。
石像の側に掲げられた御由緒書は、さながら神主さんからミケさんへ宛てた感謝の手紙のようであり、温かなメッセージでもあった。


他にも・・・新潟県 南部神社

東京ではないが、新潟県長岡市に鎮座する南部神社には珍しい通称「駒猫」が鎮座する。
御祭神
天香具土命あまのかぐつちのみこと

田畑豊かな地で祀られる
拝殿は覆われている
珍しい駒猫さん

御祭神である天香具土命は養蚕ようさんの神であり、別名を「猫又権現ねこまたごんげんとも呼ばれ、養蚕農家からまゆかじねずみ除けの神、商売繁盛の神として信仰された。


今回は猫の日ということで、私が訪れた猫にまつわる寺社をご紹介させていただいた。
ほっこりするような由緒が多かった印象がある。
こういった少々珍しい話と出会うことが出来るのも、寺社巡りの醍醐味だと思う。
最後に事務所近くにあるお寺の山門でいつもくつろぐオッドアイが美しい猫を載せておきたい。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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