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イン・ザ・ハイツ(2021)

移民たちのラテンパワーがみなぎる!
元気になれるミュージカル映画

ニューヨークのマンハッタン北部に実在する地区ワシントンハイツはドミニカやプエルトリコなど、ヒスパニック系の移民たちが暮らすコミュニティとして知られています。

そんな大都会ニューヨークの片隅で、逆境にめげず、自分らしい生き方を模索する移民の若者たちの姿を追った傑作ミュージカルの映画化です。

映画は、南の島のような穏やかな海辺でドミニカ人の青年ウスナビ(アンソニー・ラモス)が子どもたちに彼が経験したワシントンハイツでの出来事を語り聞かせているシーンで幕を開けます。

【ストーリー】
ウスナビはワシントンハイツで食料雑貨店を営み、育ての親にして、ハイツの名物おばあちゃんのアブエラ・クラウディア(オルガ・メレディス)の世話をする一方で、両親の祖国ドミニカ共和国に戻り、悠々自適な暮らしを夢見ていました。
ウスナビの幼なじみニーナ(レスリー・グレイス)は名門大学へ進学したハイツの期待の星でした。しかし、夏休みで帰省したニーナは、父親のケビン(ジミー・スミッツ)に学費が滞納されていることを言えないでいました。
そして、美容室で働くバネッサ(メリッサ・バネラ)はファッション界で活躍したいと思っていました。

ほかにも、ウスナビのいとこで不法移民のソニー(グレゴリー・ディアス四世)、美容室を経営するLGBTQカップルのダニエラ(ダフネ・ルービン=ベガ)やカルラ(ステファニー・ベアトリス)など、困難に直面するキャラクターたちがさまざまな悩める思いを、ヒップホップやラテン音楽のリズムに乗せて歌い踊ります。

実際にワシントンハイツと周辺のストリートを大胆に使ったミュージカルシーンがクールでエキサイティング! マイノリティたちの自由や夢を追い求める魂の叫びが激しく胸に響いてきます。

そして、真夏の夜に起こった大停電の経験を経て、ワシントンハイツの人々はそれぞれの道へ歩き始めます。

パワフルな街ニューヨークで、力強く生きる移民たちの姿は清々しく、前向きな気持ちにさせてくれることでしょう。

最近は、うだるような暑さが拍車をかけ、気分がのらない人も多いのでは? 軽快なラテン系の音楽は自然に体がノリノリになってきます。暗く、憂鬱な現実を吹き飛ばすのには、持ってこいの作品です!

ウスビナを演じたアンソニー・ラモスはトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカル『ハミルトン』で高い評価を受け、歌手としても活躍しています。

映画では、今夏の注目作『トランスフォーマー/ビーストの覚醒』の主人公に抜擢され、ハイテンションのアクションシーンにチャレンジしています。

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