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映画レビュー【映画の中の人生】

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悩み事だらけの私は、映画で描かれる人々の生き方を観て、励まされ、救われ、生きる術を学んできました。そして、わずか2時間前後のストーリーに凝縮されたキャラクターたちの人生から、本当… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

ライムライト(1952)

ライムライト(1952)

人生に落ち込んだら、ぜひ観てほしい
人生の達人、チャップリンの励ましに救われる

老いることの悲哀と矜持を、チャップリンらしいユーモアとペーソスを交えて描いた名作。

ハリウッドを代表する喜劇王となったチャップリンが初めて素顔を出して演じるのは、中年を過ぎ、落ちぶれた喜劇スター、カルベロ。成功したチャップリン自身の秘めたる思いが溢れたかのようなリアリティとファンタジーが交錯した物語は、切なくも優し

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素晴らしき哉、人生!(1946)

素晴らしき哉、人生!(1946)

私のベスト1映画! 人の優しさが身に染みる感動作

35歳の失業中に観た映画です。楽しくも、大変だった編集の仕事から解放された安堵と、人生の中休みと捉えていたものの、再就職への不安が交錯していた時期だったからか、映画で描かれる切なくも、優しい人々の姿を観て、本当に感動しました。以来、私の一番好きな映画です。

【ストーリー】
時は第2次大戦が終わった1945年のクリスマス・イブ。お茶目な天使たちの

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