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まるで真夏の気温のような急上昇

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「やっぱり、みんなが、今までの仕事の中で傷ついてきたっていうことだったんでしょうね」

パートナー企業での仕事を終えて自社に帰る車の中で、仲間とその日の仕事をいつもの如く振り返りながら話をしていた時に、こんな言葉が仲間の口から聞こえてきました。

その企業での組織開発プロジェクトが動き出したのは今から数か月前のことでした。
そこから、回数を重ねて色んな形で社員さん達の話を聴かせてもらいながら、みんなで対話をしてきながら、そこから見えてきた課題に対して「新たな形の“対話”」を仕掛けたのがつい先日のことでした。

その時の「新たな形の“対話”」を考える時のきっかけになったのが、「みんなが今までの仕事の中で傷ついてきたのではないだろうか?」という仮説でした。

その企業の中で起きている様々な話を聴かせてもらい、総合的に分析したり、個別に一つずつ分析したりしてみたことで見えてきたのは、見えてきた問題を生み出している構造の中心には「各自の傷ついた心」が大きな影を落として各自の行動や思考に影響を及ぼしている。そう考えるととても妥当に感じられたんです。

社員Aさんは、日頃の上司Bさんからの関わりが高圧的に感じて傷つき、経営者の日頃の言動から「自分達社員のことは単なる“コマ”として考えていないんだ」と思い込み傷ついている。

上司Bさんは、部下Aさんが自分を軽んじているような態度に傷つき、経営者Cさんから成績についてプレッシャーをかけられていると感じて傷ついている。

経営者Cさんは、自分が考えに考え抜いて掲げている経営理念が全く浸透していないことに傷つき、自分が必死になって頭を下げて仕事をもらってきているのに社員達からは「無茶な納期の仕事をもらってきて社員のことなんて何も考えてないんだ」という陰口を言われているのを伝え聞き傷ついている。

実際には、もっとたくさんの登場人物がもっとグチャグチャに入り乱れて、もっと複雑な相関図が描けるはずですが、それを描写すると文字数も時間もかかりすぎるのでこの3パターンくらいに集約してみたわけですが、「みんな傷ついている」という視点で見てみると、確かに登場人物の全ての人たちがそれぞれの立場でそれぞれの理由で、ただただ傷ついているのがハッキリと見えてきます。そして、その各自が抱えている“傷”がきっかけになって、それぞれの人の思考や発言や態度や行動に“トゲ”だったり“毒”だったり“鋭利な刃物”だったり“受けとりずらい投げかけ”になっていたんじゃないだろうか。

そう考えると、まるで対症療法のように、その“トゲ”や“毒”や“刃物”や“受け取りずらい投げかけ”について「それじゃなくて、こういうモノに変えませんか?」という投げかけをしたところで、何か一つがおさまったとしてもそもそもが各自が抱える“傷”から発生しているわけなので、当然ながら「消えて無くなる」なんて可能性は無いに等しいわけです。

だったら、その“傷”に対してアプローチをしてみたらいいのかもしれないと僕たちは考えました。

そのために、ウチが実践してきた様々な“対話”の中から“傷つき”に対して最も癒し効果の高い手法を編んで実践してみたらいいんじゃないだろうか?

そうして試行錯誤の末に、今回実践した「新しい形の“対話”」を創り出しました。今、「創り出しました」と書きましたが、これはもちろん「ありとあらゆるモノを、その材料の要素から全て発明した」という意味ではありません。今までに存在していた様々なモノの中で“癒し効果”が高まる可能性のあるモノにするために、「繋いで組み合わせた結果、今までに存在しなかった新しいモノを創った」という、言うなれば単なる“編集”です。

だけど、これが狙い通りの威力を発揮してくれました。

「威力ったって、どんな風に功を奏したって言うんだい?」なんて声が聞こえてきそうなので、簡単にその効能について解説してみると、「新しい形の“対話”」を実践したところ、これまで頑ななまでに“マイワールド・マイスタイル”を貫き続けてきた社員さんの発言内容が、徐々に徐々に、終いには今までにしたことの無いような「自分の内面についての話」をしてくれて、自分自身の価値観やそれが形成されてきた過程の話なんかもしてくれました。これは間違いなく狙った通りの威力でしたし、話してくれた本人は聞いている側から見ていたら、なんだかとても楽しそうだし嬉しそうに話をしてくれました。それまでとは、明らかに違いがあったし、本人もどうやら「なんだかいつもと違うぞ?」くらいは気が付いている様子でした。

もちろん、僕達としては「これをやれば、こうなるだろう」という仮説は持っていましたが、実際にここまでの威力が出てくれると、実施した僕達としても驚きは隠せませんし、嬉しさも隠すことができません。

と、同時に、

これまでや今も関わらせてもらっている様々な企業だけじゃなくて、たくさんの「働く人たち」は、特にその中でも「組織がうまくいってない」と感じている人達に関しては、その多くの人が“傷ついてきた”んじゃないかなと思っています。

だからこその、「組織がうまくいってない」という現状があるわけです。

なら、その“傷つき”を今度はみんなで“癒す”方向に向かっていけたらいいんじゃないかなと思っています。そしてその“癒し”は、“対話”によって作り出すことが可能です。

ただ一つだけ、そして、めちゃくちゃに大きな問題があります。

それは「組織の中で“対話”をやろうと働きかけても、全く乗り気じゃないし、やりたくないと思いながら参加する人がいると、“対話”の良い効果が生まれずらいし、そもそも対話が成立しない可能性がある」ということです。

ところが、僕達プロタゴワークスは、組織内での対話における“最大の問題”とも言えるこの部分を解決する方法も創り出しました。

だからこそ、「新しい形の“対話”」が威力を発揮してくれているわけです。

誰もが、組織の人間関係を通じて“傷”を負っているのが現代の実情なんじゃないでしょうか。

だけど、そんな個人が抱える“傷”という部分を、組織の問題として扱ってその“傷”を“癒す”ことで組織の問題も解決に向かっていける方法があるとしたら。

「対話の会社」を標榜する僕たちプロタゴワークスは、そこんところに、大きな手応えを感じています。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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