抽象と具体の行き来のその先に
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
これまでずっとボンヤリと考えていたモノが、ここ最近にあった様々な出来事でようやく「これだ」というイメージになってきました。
いつもの如く「これだ」というイメージになったモノは真っ先に仲間との“対話”の題材にするわけですが、その中で段々とイメージしていたモノが更に明らかな“形あるモノ”に変化していくのを、これまたいつもの如く感じました。
とは言え真っ先に“目に見える形にする作業”には入らずに、まずは「同様のモノや類似するモノを既に考えていた先人がいるのではないだろうか?」ということを考えてこれまでに出版されている参考文献などがあるかどうかを探すことにしました。
これまでに自分たちが「考えて導き出した」と思ったモノの多くは「既に先人たちが考え出していてもう既に存在していた」ということがこれまでに数えきれない程ありました。
そんな“車輪の再発明”のようなコトをこれまでにたくさんやってきている経験があるので、「またそうなっちゃうかもな」という懸念が“こういうタイミング”ではいつも想起されるようになってきました。
なのでまずは、ネットで検索してみますがそれらしいモノは見当たらなかったので、次に参考文献を探すために恐らく県内では最も多くの書籍を置いてある本屋さんへ行って関係していそうな書棚の該当コーナーや直接的には関係無さそうだけどアナロジー的に考えて関係していそうなコーナーに置いてある関連していそうな本を片っ端から開いて確認してみました。
もちろん全ての本を読めるわけではありませんが、目次を開いて項目を確認してみて、これまた関係していそうな内容の有無を確認して関係していそうな内容があった箇所はペラペラとめくって確認する。
そんな作業をしばらくやってみた結果として、たった1冊の本のわずか1行の中に「そういうことをやっている組織はほとんどない」というニュアンスのことが書いてある専門書を発見したので、その近隣のページをざっと確認してみましたが“それ”について言及している箇所が他には見当たらないし関連している箇所もその本の中には無さそうでした。
それなりの時間をかけてこんな作業をしたわけですがこの世の中に存在する全ての文献や全てのWEBページに目を通したわけではないので、もしかしたら“それ”への言及がどこかにあったり、“それ”の研究をしている人がどこかにいたり、なんてことがあるのかもしれません。
でも、僕や仲間がこれまでに目を通してきたカジュアルなビジネス書~専門書などの多くの文献に“それ”が記載されていたことはありませんし、“それ”について「すごく大事だよ」という話をしていた人にも出会ったことがありません。
更に言うなら、日々“仕事”として組織と人に向き合ってそのための会社を作って経営をしている自分達も「そういうのって大事」という話はたくさんしていましたし、自分たちの中にはボンヤリと持っていたので内面化したまま“自分達の内側”ではそれを駆使していたわけですが、今ここに来てようやく“それ”を「目に見える形あるモノに外化することが大事だ」というコトに気が付いたわけです。
それが「なぜなのか?」ということについては幾つかの仮説を立てていますが、現実的に「“それ”が今は存在していない」ということが僕たちの目の前の現実が存在している要因の一つなんじゃないか、と考えています。
自分達の内側にある“それ”を、抽象化して汎用性のあるモノとして外化できたとしたら、今の自分たちが内面化している“それ”を組織の中の誰もが「目で見て全員で共有して全員の認識がズレないように揃え続ける」ということにかなり役に立つんじゃないかと考えています。
そうなれば、関わらせてもらっている組織のパフォーマンスが、今よりも更に向上することに繋がるんじゃないかという希望が見えてきています。
あとは現実的に「“それ”を抽象化して汎用性のあるモノとして具現化できるかどうか」という部分になってくるわけですが、それについてはこれまで数々の“モノ”を具現化してきたウチの仲間がいるので「きっと何とかしてくれるだろう」と思っています。
“社内のキャプテン・ウソップ”の異名を持つ僕としてはペラペラと喋っているだけですが、そんな仲間のおかげでいつだって大船に乗ったつもりでいられます。
あかね
株式会社プロタゴワークス