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2021.9.10オンラインオープンダイアローグを開催しました(2回目)

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

昨日は、当社で実験的に試みている“オンラインオープンダイアローグ”の第二回目を開催しました。

終わってみれば、第二回目も“とても良い感じ”で終える事が出来ました。
これも、参加してくれた方々が、しっかりルールに則ったうえでそれぞれが「良い対話をしたい」という意志を持って臨んでくれたからだと解釈しています。本当にありがとうございました。

そんな二回目を終えて、当社のオープンダイアローグは、テーマを「働く」として打ち出していく事にしました。

一回目の時点では、実はそこまで考えていなかったんです。

でも、奇しくも相談内容が「働く」にまつわるような内容だった事もあったのと、そもそもウチがこのオンラインオープンダイアローグを含む対話イベントのコンセプトがこんな内容なんです。

Playful Dialogue ~対話を社会に役立てる~

Playful Work , Playful Life , Playful World 

その一環として既にスタートしているオンラインでの哲学対話的なイベントのテーマが「働くってなんだろう?」を開催していて、このシリーズは参加してくれた方々からはそれなりの好評をいただけています。

そもそも、僕たちの会社は、「組織開発・人材開発」を事業の柱としていて、その内容も全てが「対話をベースにした取り組み」になっているという特徴がありますし、起業前は就労支援の仕事をしていて、言うなれば様々な「働く」という事に携わり続けていて、その経験や知見を基にして仕事をしているという事に、あらためて気が付いたんです。

その時に、「なぜ、オープンダイアローグだけテーマをフリーにした悩み事にしているんだろう?」という問いが立ったわけです。

そんな、自分達からすると「もはや必然」とでも言うべき「働く」をテーマにして、「はたらくオープンダイアローグ(仮)」がまたもひっそりと、しかし、とても熱く楽しく開催されました。

このオープンダイアローグに臨む直前には、とてもショックな事があって、当初はファシリテーターをやる予定でいたはずなのに、そのショックにまあまあ打ちのめされてしまって仲間に急遽交代してもらう必要が出てきたりなんて事があり、一人、どんよりした気持ちで臨む事になってしまいました。

だけど、いつの間にやらそんな“どんよりした気持ち”はどこかに行ってしまって、気が付けば、ここのところ対話をする際に個人的に取り組んでいる「相手の話をただ聴く」モードをなんとか試みながら対話に臨んでいる事に気付く自分がいました。

“単なる一聴き手”としてその場に参加していた自分自身が、当初の気持ちを忘れてしまってしっかり聴き手として参加出来ていたり、終わる頃にはなんとも言えない“温かい気持ち”になっていたりして、何とも言えない不思議な感覚がありました(とは言え、これはオープンダイアローグをするといつも感じる事でもあるんですが)。

そんな感覚は、僕が主催者側だから感じていたり、こうやってわざわざ表現しているというわけでもないようです。

今回の話し手の方は、終わった後に述べてくれていた感想で「自分がした話は、これまでに誰にも話した事が無かったのに、初めて会う人達にこんな話をして、こんな温かい気持ちになって不思議な感じです(意訳)」というような事を話してくれました。

また、その話し手の方が、前回は“聴き手”として参加してくれていたんですが、その時とはまた違う感情の動きや自分の変化を体感できたという話もしてくれていました。

オープンダイアローグをやると毎回思う事ですが、「1対1での対話では、こんなに話の展開がスピーディーにいかないよなあ」というのをとても強く思います。

自分のこれまでの経験してきた1対1の対話を思い浮かべて、例えばオープンダイアローグと同じく“話し手の相談”を同じ内容で始めたとしても、ウチで実施するオープンダイアローグのように仮に1時間対話をしたとしても、1時間後にお互いがこの状態になっているかどうかと考えると、これは断言出来ますが「絶対にこの状態には辿り着かない」です。

それが僕の実力不足から来るものである可能性は捨てきれませんが、少なくとも、オープンダイアローグで大事にしているポリフォニーには、「どれだけ多様であろう・多様性を内包する存在でありたい」と僕が考えて取り組んでも、到底足下にも及ばないのは回を重ねる毎にハッキリとわかります。

と同時に、人の相談や悩みに対するやり方として、このオープンダイアローグという形式の可能性をとてつもなく感じています。特に、リフレクティングというこの形式ならではの独自の手法が素晴らしいなと感じます。

「自分のポジティブな噂話が、自分抜きの状態で、今まさに自分の目の前でなされている」

そんな場に身を置くなんて事は、このオープンダイアローグというものに触れるまで、この人生の中で体験した事がありませんでした。

そして、その「目の前で繰り広げられるポジティブな噂話を聴く」という事が、自分の中にどれだけの影響や変化をもたらすのかなんて、オープンダイアローグというモノを知るまで想像した事すら無かったですし、実際に体験するまで「どんな感覚なんだろうか」と幾ら想像しようとしても想像できるわけも無いですし、同じような感覚を得られる場も無いよなあと思わされました。

正直なところ、オープンダイアローグでの“話し手”と“聴き手”のどちらも体験するまでは、その効果が“実感を伴わないままでの理解”で止まっていたような感じがありました。「なんとなく、良さそうだし、この対話だと他のモノとはちょっと違う感じになるのかもしれない」なんて、今から考えるととても当たり前の感想しか持てていませんでした。

でも、自分がそのどちらも経験した後だと、オープンダイアローグ関連の書籍を読んだ時の“本から受け取れるモノ”が大幅に変わったような気がしています。

何というか、「そりゃあ、そうだよね!」という共感と納得を“実感を伴った理解”が出来ているような感じがするんです。

だから、今回の“話し手”の方の感想に対しても、とても共感を覚えましたし「そうなるよね!わかるわかる」なんて密かに思っていたりします。

そんな事を感じてしまっているので、実はこんな事も思っていたりするんです。

「これまで参加してくれた方々全員に“話し手”として参加してもらえる場を提供したい」って。

だけど、現状ではなかなか開催が追いつかなくて、そんな想いが実現するのはいつのことやら・・・とも思っていますが、願わくばそう出来るようにこれからも継続していって、いつかこれが実現できるようにしていきたいなと、まあまあ本気で考えています。

ああ、だけど、開催を増すという事は、それに伴って参加者数も増えていくのかもしれないと言うことで、そうなるとこれはイタチごっこが始まってしまうかもしれません。

開催二回目にして、既に、僕の困りごとが増えてきてしまいました。

さて、どうしよう。

これも、オープンダイアローグで相談してみたらよいのだろうか?(そうしたら更なるループに嵌まります)


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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