そういう時って乾杯したくなるよね

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

今、Mー1グランプリの決勝を見ながらこれを書き始めました。
でも、漫才については何か語る事ができるわけでもなく、ただただテレビの前で笑いながら見ています。どの漫才も面白い。

番組を見てると、合間にCMがたくさん入ります。
そのCMで気になったのがストロングゼロのCMです。
ストロングゼロのCMは何種類か流れていましたが、その中の一つに、神木隆之介くんとV6岡田くんが、スーツを着たビジネスパーソンの先輩(岡田くん)後輩(神木くん)らしき役をしているCMが流れていました。

岡田:「お前さ、文句ばっかり言ってたら何も前にすすまないだろ!」
神木:「僕、あらためません」
岡田:「え?」
神木:「文句言わなきゃ変わらないから。この世界」
岡田:「世界?」
神木:「変えてから進めた方がいいじゃないですか」
岡田:「いや、でもさ・・・」
岡田:「・・・確かに!」
神木:「え?」
岡田:「そうかも!お前、いいこと言うな!ああ、文句大事!文句に乾杯!」
           ~ストロングゼロを飲む~

こんな内容のCMだったんですが、今調べたら10月くらいから流れているCMみたいです。はじめてこのCM見たんですが、この台詞を聞いて「いやホントにそうだよなあ」と深く納得しました。

確かに、「文句ばっかり言ってたら何も前に進まない」というのも真理だと思います。自分が気に入らないことについて、ただただ文句を言っていたとしても事態は何も変わらない。むしろ、自分や他人が言っている文句のマイナス面が周囲に悪影響を与えてどんどん悪い状況に陥っているのを見聞きする事がたくさんあります。

でも、文句を言うことで変わっていくケースもあります。と言うか、文句を言うとこからじゃないと何も変わらないし、世界を変えたくて文句を言うのであれば、世界を変えるための行動が当然必要になってきます。もちろん、「不言実行」のように文句を言わずに行動をするという選択肢もあるんだとは思いますが、世界を変えるというかなり大それた目標を叶えるためであれば、不言実行の行動だけだと自分以外の人を巻き込んでいく事がかなり難しいし時間もかかるので、なかなか世界は変わらないでしょう。
そういう意味でも、この神木くんと岡田くんのやり取りが、とてもしっくりきたなあと一人で感心しています。

このCMを見て自分にしっくりきたのは、「ああ、自分もこのCMと同じような事をいつも言ってるなあ」と思ったのもあります。
僕たちは、仕事柄、様々な業界職種の人と接する機会が多く、色んな話を聞かせてもらっています。特に、組織開発で関わらせてもらうとその組織の中の人たちからは、「こんな事言うと愚痴になっちゃうんだけど~」という切り口で、その人が抱えているいわゆる“文句”や“不平不満”の話を聞かせてもらう事がたくさんあります。
だけど、僕たちは「愚痴とか文句や不平不満は、その人が個別に抱えている問題だし、傍から見てどうだろうとその本人にとっては重大な事です。とても大事な話なので是非聞かせてください」と伝えています。

「愚痴や文句を口に出すのは良くないことである」そういう風に考えて、なかなか人に言えなかったり、「こんな事を考えたり感じたりしてしまう自分ってダメなヤツなのかも」という風に思ったりと、この世界には善良で心優しい人がたくさんいます。きっと、上記のCMの岡田くんが演じている先輩もそういう価値観が強かったんだと思います。
でも、後輩・神木くんの普段の態度や仕事ぶり(これはCMでは描かれてはいないので想像です)や、その瞬間の神木くんの言葉によって今までの自分の価値観が一気に変わった瞬間を切り取ったCMなんでしょう。
恐らく、後輩・神木くんが「なぜいつも文句を言うのか?」という理由を聞いたのが、この時初めてだったんじゃないでしょうか。それまでは、後輩・神木くんについて「自分の気に入らない事があると何かにつけて文句を言うめんどくさいヤツ」というレッテル貼りした見方をしていたのかもしれません。先輩・岡田くんからは、ただ文句を言うめんどうな後輩だったのかもしれません。でも、この時、神木くんの「気に入らない事に文句を言う」という行動の背景には、「世界を変える為に文句を言い続けるし改めるつもりはない」という強い信念と考え方に基づいた行動だったんだという事がわかって腑に落ちたんじゃないでしょうか。「ああ、コイツはワガママで言っていたんじゃなくて、世界を変えてもっと明るい未来に進めるために、まず“文句”を言っていたんだな」と。だからこそ、それまでは「ワガママで文句言いの後輩」に説教をする「大人として諭す役割を担った先輩」だと捉えていた自分の考え方を、全く別のモノに変える事ができたんだと思うんです。これぞ、まさにアンラーニングだなと。

自分が感じている“文句”を外に表明して、自分の行動で世界を変えようとし続ける後輩・神木くんのようなその姿勢は、すごくカッコイイなあと思えます。
と同時に、
例え発信した相手が自分よりも年若くて自分の後輩や部下だったとしても、それまで触れてこなかった新しい価値観や自分が納得できるより良い考え方に触れた時には、自分の価値観が古かった事や考え方が固定化してしまっていた事を瞬時に認め、さらに瞬時に書き換えて、新しい学びを起動させて自分の考え方を変容させられる先輩・岡田くんの姿勢も、すごくカッコイイなあと思いました。

先進的で尖っているから一見攻撃的にも映ってしまうけど真っ直ぐで熱い若者と、相手の考え方が善いモノだと感じられれば即座に柔らかく対応できる水のようなベテラン。

どっちもカッコイイし見習いたいなあと思えるけど、乾杯するのがストロングゼロっていうのだけはあまりにもストロング過ぎて真似できないなあ・・・。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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