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コスパとタイパと働くと

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

ここ最近、「なんのために働くのか?」について深く考えている人の話を聴かせてもらったり、深く考えている人達とじっくり対話をする機会がたくさんありました。

社員を雇用している企業経営者の方も個人事業主の方も会社員の方もいたりとバラエティに富んでいて、それらの人達とはそれぞれ別の機会で話をさせてもらったり話を聴かせてもらったのでその誰にも共通していたのが「自分は、なんのために働くのか?」について日々考え続けているというところでした。

これまで数多の人達の“キャリア”についての相談を受けてきましたが、経営者でも会社員でも学生でも「“なんのために働くのか?”について常に考えている」という人は割合いで言うととても少なかったなぁという実感があります。

多くの場合は「生活するため」とか「お金が欲しいから」というようなことを話してくれるんですが、この言葉を口に出してしまうことによって“思考停止”に陥っているように見えました。

どうして「“思考停止”に陥っている」と感じたのかと言えば、例えば就活中の学生さんだったりすると次のような話になっていくことが多いからです。

「働く理由が“生活するため”ってことでしたけど、具体的にこれくらいの金額が必要なんですか?」

「どれくらいって、高ければ高いほどいいですよね」

「高いって言うと幾ら以上のことを言っているんですか?」

「えー、幾らだろう?平均以上とか?」

「平均以上というと具体的に月に何円あればいいんですか?」

「それはわからないけどたくさんもらえれば」

「例えば、給与は高いけど休日が少なかったり残業が多かったりとか、高い営業ノルマをクリアすると報酬が上がるとか、そういう仕事はどうですか?」

「休みが少ないのとか営業は無理ですね」

実際の相談であればこの後も話を続きますが、こんな話になったことは数えきれないくらいありますし、これが学生じゃなくて“就業経験のある人達”だとしても「なんのために働くのか?」について“思考停止”してしまっている場合には、年齢や性別やそれまでの経験にかかわらずそれほど話の内容が変わることはありませんでした。

だけど、これはある意味では仕方のないことなのかもしれません。

なぜなら「自分は何のために働くのか?」なんて考えなくても就職はできてしまうし、就職ができてしまえば“仕事”をすることもできてしまうし、それができれば「生きる」ということはそれで成立してしまうからです。

逆に言えば、「生きる」ということをするためには「何のために働くのか?」なんて考える必然性は無いんだ、とも言えるわけです。

だから、「何のために働くのか?」なんて考える必要もなくそんな思考は停止していても“それほど”問題無く生きていけるのがこの社会の実際のところです。

だけど、「何のために働くのか?」を常に考え続けている人と話をさせてもらったり、話を聴かせてもらったりすると、とっても“学び”が多いし頭の中が刺激されてきて色んなことを考えてアイデアや行動のきっかけになることが増えるのを実感して、自分自身もあらためて「何のために働くのか?」について深く考えることも起きるというのも、この社会の実際のところです。

そうして気が付いたのは、「これって“投資”と同じことなんじゃないだろうか?」ということです。

この時の前提は、「“投資”は“交換”とは全く別物である」ということです。そして、当然ながら“お金”の話ではありません。

「Aを差し出して同等の価値があるBをもらう」という“交換”ではなくて、「Aという資源と時間という資源を投入することで、今ではないもっと先の未来に、Aとは比較にならないくらい価値のある全く別のモノを手に入れることができる」というのがここで言う“投資”です。

そして、ここで言う“Aという資源”が「何のために働くのか?」について自分自身に問いかけ続けて考え続けるということなんじゃないかと思っています。

“お金”ではなく「“考える”という資源」を“投資”することによって得られるモノが何なのかはその人自身にも周囲の誰にもわかりません。

だけどこの“投資”をしていないと何が起きるかは何となく見えてきます。

この“投資”をしないことでやってくるであろう「何となく見えている未来”」にしないためには、とってもシンプルなことを始めてみるだけです。

そしてこの“投資”は、今すぐ誰でもこの瞬間から“己の意志”さえ動かせばスタートすることができるものですし、何の準備も何の道具もいらない途轍もなくお手軽なものです。

「自分は何のために働くのか?」

この“問い”を自らに投げかけて“考える”をして、出てきたモノに「なぜ?」を問いかけて深めていけばいいだけです。

ただただ“問い”を続ける。

それがこの“投資”のお手軽なところですし、この行為には一円もかかりません。

だけど、この“投資をやらないまま迎える未来”と、この“投資を続けた未来”とでは、その時に得られるモノは比較にならないほどの開きがあるはずです。

本当の意味通りにこれほど「コスパがよくてタイパがよい」モノは恐らくこの世界に存在しないんじゃないだろうかと思っています。

“コスパ重視”で“タイパ重視”を体現するためにも「なんのために働くのか?」について考え続ける“投資”をこれからも続けていって、この“投資”を続けている人達とこれからも対話を続けていきたいなと思っています。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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