焼いて焼いて焼きまくれ
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
社内で一人ポツンと仕事をしていたら、何やら机の上から「ビービー」という音が聞こえてきた。
PC画面からその音の鳴る方に目線を移すと、携帯電話が点滅しながら振動している。
画面を見ると、知らない番号から電話がかかってきたようだ。
これまでに電話で話をしたことのある方については必ず携帯に登録をしているので、電話で話をした事が無い人からの電話である事は間違いない。
当然ながら、かかってきた電話に出てみない事にはどんな用件なのかはわからないので、とりあえず一旦は電話に出てみる事にした。
誰だか分からない人からの電話には多少の緊張を伴うのはずっと昔から変わらない。
「はい。プロタゴワークスあかねです」
そう言って電話に出ると、聞いた事があるような無いような声が聞こえてきた。
そして、聞き覚えのある所属組織名のすぐ後に、聞き覚えのある名前が聞こえてきた。
「ご無沙汰してます!」
懐かしくて、つい大きな声が出てしまった。
今の仕事をするよりずっと前の仕事で度々お世話になっていた方からの連絡だった。
そう言えば、会社を起こしてからしばらくして何かの折に行き会った際、今の名刺を渡して挨拶をさせてもらったのをこの電話で思い出した。
どうやら、先方もその時の事を思い出してくれて連絡をくれたようで、お互いにひとしきり久々の再会(電話だけど)を懐かしんだ後に、用件を聞いてみた。
話を聞いてみると、どうやら、仕事の依頼が可能かどうかの確認だったようだ。
とは言え、その仕事の内容からすると、ウチで出来る事は半分。もう半分は、“その筋”に精通しているる人じゃないと難しいような内容のようだった。
なので、自分が理解した通りに伝えてみた。
「半分はウチでも出来ますが、もう半分についてはウチだと出来ないので、“それ”が出来る人が知り合いにいるかどうか当たってみてからでもいいですか?」と。
先方からは「それでいいです」という返事がもらえたので、ひとまずは周囲にあたってみる事にして、もう少し詳しい話を聞いてみた。
すると、その仕事の期限や内容と話ぶりからそれとなく見えてきたのは、「結構、困っている」んじゃないか?という部分だ。
その“困りごと”が、果たして、「残りの期限が少ないから」なのかそれとも「引き受けてくれるトコがいない」なのか、はたまた、それ以外の何かなのかはわからないけど、とにかく「結構、困っている」様子が伝わってきた。
実際には、その人が「困っているんです」と言ったわけでもないし、「何とかして欲しい」と言ったわけでもない。
だけど、“今まで何の音沙汰も無かった人が突然連絡をしてきてくれた”とか“あの時の挨拶時の話を思い出して連絡してみた”とか“そもそも、自分よりもずっと顔が広いのにもかかわらず、ウチなんかに連絡してくる”とか、“提示された終了期限”とかそういった諸々の状況や条件を並べて考えてみると、こちらで勝手に受け取ってしまう場合がある。そして、そういうのが伝わってきたような感じがすると、これも“勝手に”「何とかしてあげたい」となってしまうのだ。
だから、今のウチだとカバーする事が出来ない“もう半分”の技術的問題について、フォローしてくれるんじゃないかなと思い浮かんでいる人に声掛けをしていこうと考えている。もちろんその時には、“依頼主から見た時のお客さんに該当する人達”と“依頼主である連絡をくれた人”がハッピーになるのは当たり前として、“一緒に協力してやってくれる技術的問題に精通した人”も、そして、それらの人達を繋ぐプロタゴワークスも、関係する人達がそれぞれにメリットを享受できるようにこの仕事を構築する事が可能な道筋が見えるように調整してみるので、後日、あらためて連絡をする事にして電話を終えた。
こんな事があって、あらためて思ったのは「予想出来ない事が起きた時には、とりあえず拒絶しないで一旦は“受け止める”という姿勢がしっくりくるなあ」というものでした。
きっと、「断ろう」と思って受け答えをする事も可能だったのかもしれません。何しろ、現時点ではウチが自社だけで何とか対応できるのは“内容の半分だけ”だったんですから。
だけど、ウチと何らかの繋がりがある人に当たってみたら“内容のもう半分”について対応できる人はいるんじゃないかなと思ったんです。何しろ、そんなに途轍もなく途方も無いモノな訳では無く、あくまでも、「ウチはやっていないし出来ない」というだけで、世間一般的にはそこそこありふれているし人によっては個人的な趣味でも対応できるような“技術的問題”に対する内容だったわけなので。
なので、「とりあえず、“それ”が出来る人がいないか当たってみて、また連絡するという事にさせて下さい」と伝えると、ひとまず喜んでいる様子で快諾してもらえました。
「頼られたら何とかしたいし、困っている人がいたら手助けしたい」
僕たちのベースにあるのは、そんな、ある意味めちゃくちゃに“おせっかい”な心情だったりするんだよなあ、と自分達の事ながら再認識する事になった出来事でした。
まあ、“おせっかい”でもなければ、組織開発なんていう他社からしたら「大きなお世話」みたいなものをメイン事業にしないでしょうなあと思うと納得しかありませんが。
そんな“おせっかい”なヤツラなので、出来るだけ「何とか手助けできる」方向での解決策を探ってみます。
期限が決まっているなら、その期限を圧迫しない最短の時間内で探ってみて、その筋道が見えてきたら“やる”と決めてやるし、ウチには筋道が見える可能性が限りなく低ければ早々に“出来ない”と決めて断るしかない。力及ばずとなれば、悔しさや申し訳なさに打ちのめされるかもしれないけど。
そして、当然ながら、自分達には「出来ない事がある」案件なので、“自分以外の誰かの力を借してもらって協力して実行する”というのを前提にした策を練るしかありません。結果的に「役に立つ」という状況が作れるのなら、僕たちがメインじゃなくたってスポットが当たらなくたって気付かれなくたって全く何の問題も無い。そのくらいには考えています(もちろん、そうなった方が良いには良いですが)。
条件や制約はたくさんあるし期限も決まっているけど、昔馴染の方が困っている時に僕たちの事を思い出してくれて頼ってくれたんですから、実際にその案件を正式に引き受けられるかどうかはわからないけど、そうできるように一緒に仕事が出来るように、自分たちに出来る最善の策を尽くしたいと思っています。
そんな、“おせっかい”な僕たちは、出来る限りギリギリまで考えますし動きます。出来る事は全部やって、可能な限り“おせっかい”を焼きたいと考えている、“燃焼系おせっかい”なプロタゴワークスです。よろしくどうぞ。
あかね
株式会社プロタゴワークス
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?