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バンバン翻していきましょう

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「今日は、絶対に断ろうと思っていました」

これは、つい先日、僕がとある方に向けて伝えた言葉です。

先日、とある方から「対面で会って話がしたい」と連絡をいただいてウチの会社に来ていただくことになりました。

なんでそんな話になったかと言えば、そこには色んな事情があるわけですがその中の一つの理由として、「ウチの仲間の力を借りたいことがあるから」という要件とのことでした。

その“お願いしたいこと”というのは、“ウチの会社に”ではなくて“ウチの仲間に”へのものではあるわけですが、仲間と一緒に“共同経営者”として会社を経営している僕としてみると“ウチの仲間に”対して何らかの“お願いしたいこと”があるということは、それがどんなことであろうとも「“ウチの会社のリソース”を融通して欲しい」という話になってきてしまいます。

その“とある方”としては「“会社のリソース”を融通して欲しい、なんて大それたことを言っているつもりはないし、そんなことは考えていません」ということから出てくる話なのかもしれませんが、社員がおらず僕と仲間のたった二人で経営している会社であるわけですから、そこにどのような“つもり”があったとしても無かったとしても、「ウチの仲間の力を貸してほしい」という要望をする以上は“ウチの会社のリソース”を融通するという現実が確実に存在してきます。

何しろ、ウチの会社では「共同経営者である両名の合意が形成されない限りモノゴトを進めることはできない」という取り決めが存在しています。
会社として、会社の共同経営者として、会社のメンバーとして、様々な事についての制約をかけられることなく“自由”に考え選択し行動することができていますが、この“取り決め”だけは絶対に守らなければならないモノとして認識しています。

だから、“ウチの仲間の力を貸してほしい”という要望があるのであれば、実際に“力を貸す本人”の了承だけではなく、“ウチの会社の共同経営者であるもう一人”である僕が了承するということが必要になってくるわけです。

そんなわけで、“力を貸す本人”ではない僕も、わざわざウチの会社まで来てくれた“とある方”の話をまずは聴かせてもらうことにしました。冒頭の言葉を胸の内側に秘めたままで。

僕が、とある方からの要望に対して「絶対に断ろう」と思っていた理由は、「ウチの仲間の力を貸すことで会社のリソースが減ってしまい、会社の“歩み”が遅くなるから」ということでした。

ウチの仲間は、本人が自覚しているかどうかはわかりませんが、僕の目から見ても、社外の様々な人から見ても、とても控えめに言って「優秀な人」です。

仲間の能力が無ければそもそもウチの会社は存続していませんし、それどころか存在することもできなかったのは間違いありません。

そんな、「誰から見ても優秀な人」であるウチの仲間の力を「貸してほしい」と言いたくなる気持ちは、“その力”を日々誰よりも貸してもらっている僕には痛いくらいによくわかります。

だけど、そんな僕だからこそ「絶対に断ろう」とも思うわけです。

なぜなら、ウチの会社には成し遂げたい目的があって、そのために会社を起ち上げて、事業を創り出して、パートナーになってくれた他社のために全力でサービスを提供して、そのために日々自己研鑽を積んでいるからです。それ以外のことに時間も労力も割けるだけの“余裕”が僕たちにはそれほど持ち合わせがありません。

だからこその「絶対に断ろう」という思いでした。

そうして、対面した“とある方”の用件を聞かせてもらって、理由を聞かせてもらって、その奥にある思いを語ってもらいながら、随所に“問いかけ”をさせてもらって、仲間の考えていることを聞いてもらって、仲間の思いを聞いてもらって、ついでに僕の考えや思いも聞いてもらって、それなりに長い時間をかけて“対話”をさせてもらいました。

その中で、「今日は、絶対に断ろうと思っていました」とも理由とともにハッキリと伝えました。

ただ、その時の“対話”の中で、それまでには全く知ることができなかったし、それを語ってくれた“とある方”自身も自覚していなかった奥底にある“想い”が語られ、それについて幾つかの“問いかけ”をさせてもらったことで、僕の中にあった「絶対に断ろう」は雲散霧消していって“過去形”の「~と思っていました」という形で口から発せられました。

僕も仲間も、日々全力でパートナー企業さん及びウチの会社の“目的”に叶うモノゴトに力を注いでいるので、それほど多くの“余裕”はありません。
時間があれば、余力があれば、“それら”にその“余裕”をどんどん注いでいきたいし、そうしています。

でも、その“とある方”の要望のように、その要望がウチの会社の“目的”と合致するものであり、且つ、僕と仲間が「それなら協力させてもらいます」と納得できるモノであれば、それもまた僕たちにとっては「全力を注ぐべきコトガラ」になったりすることもあるわけです。

こんな風に「絶対に断ろう」と思っていたとしても、初志貫徹できずに意見を翻らせることもありますし、今まで「見えている」と思っていたモノが極一部分にしか過ぎないこともありますし、その逆に「見えていない」と思っていたけど実は全て見えてしまって「それだったら協力は難しい」となることもあったりしますので、僕はいつでもこんな風に思っています。

「男には、二言も三言もあっていいし、意見が変わるってことは新しい視点が手に入って考えた深まったってことだから」と。

「軸が無い、ブレブレだね、言ってることがすぐ変わる」なんていうことが“昔の自分”には「かっこわるいこと」に思えていましたが、“今の自分”にとっては「そうなんですよ、変化したんです」と悪びれることなく言えることが「かっこいいこと」に感じられている今日このころです。

とは言え、今も昔も変わらずに「お互いに“約束”したことをお互いに守るってのは、かっこいいことだ」ってのは変わっていないなぁと実感しています。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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