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現実を見れば何が起きているのかよくわかる

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「簡潔にモノゴトを伝える」を実践している人を見ると、「あんな風に端的に且つ理解しやすいように話ができるのはとっても羨ましいなぁ」と感じます。

僕は自他ともに認める“話の長い人”です。自覚もありますし、他者からもそう言われることがよくあります。

「自覚しているのに修正しようとしないの?」と疑問に思われるかもしれませんが、実は自分なりには何とか「簡潔にモノゴトを伝え」られるように取り組んでいるつもりです。

僕のことをリアルに知っている人からしたら「あれで取り組んでいるだなんて信じられない…」と開いた口が塞がらなくなるかもしれませんが、実は本当に取り組んでいるつもりでいるんですから驚きです。

とは言え、「簡潔にモノゴトを伝えたい」と思って取り組んでいるのは事実ではあるんですが、その一方でこんなことも同時に考えています。

「簡潔に伝えることができないモノゴトというのも確実に存在しているので、それについては、可能な限り誤解や行き違いが無いように話を切り分けて整理しながら説明を進め、複雑なモノをどうにか理解しやすくなるようにメタファーやアナロジーを使って具体と抽象を行き来しながら話をしていく必要があるんじゃないか」と。

“簡潔に伝えることができるモノゴト”と“簡潔に伝えることが難しいモノゴト”というのが両極端に位置しているとしたら、それらの間がグラデーションになっていてありとあらゆるモノゴトがそのどこかに位置していて、その位置がハッキリとわかるのであればいいんですが、どうやら僕にはいまひとつそれがどこに位置しているのかがよくわかっていないのかもしれません。

なので、よっぽど“簡潔に伝えることが容易なモノゴト”以外については大抵が長い話になってしまうのかもしれません。

そんな自分自身だという自覚があるからこそ“簡潔に伝えることが出来る人”を見ると「すげーなー」と半ば憧れのような眼差しを向けてしまうのかもしれません。

そんな中で時折遭遇するのが、「“簡潔にモノゴトを伝えている”と自認しているけれど、その実、必要な言葉を端折ってしまって言葉が足りていないだけの人」です。

こういう人に“仕事”の中で出会うとコミュニケーションが円滑に進まなくなるだけじゃなくミスやトラブルにつながることが増えるうえに“人間関係”が悪くなっていったりします。

僕自身も経験がありますが、こういう人が自分の上司でいたりするとそれはそれは大変です。

とにかくコミュニケーションに最大の労力をかけなければなりません。何しろ、それをしないと仕事をスタートさせることができないので。そうして、スタート時に最大のエネルギーを消費するので、実際にそこから始まる実務をスカスカのエネルギー状態で乗り越えないといけませんので、一日が終わると“普通に”仕事をできた場合と比べてみるとその疲労度は比べ物になりません。

もちろん、そういう上司の下で仕事を続けているといわゆる“コミュニケーション能力”がグングン上昇していきますが、その恩恵にあずかれるのは“そういう上司”の下でも潰れずに生き残ることができた場合に限ります。

「“簡潔にモノゴトを伝えている”と自認しているけれど、その実、必要な言葉を端折ってしまって言葉が足りていないだけの人」が上司でいる場合には、いわゆる“普通の”コミュニケーションをとれる機会はとっても少なくなるので、疲労感やストレスが多くなるでしょうし、そもそもの“仕事の指示”がなんだかよくわからないというところから始まるのでいわゆる“成果”というものを出しづらくなるのも必然で、それがまた疲労感やストレスにつながるという悪循環が回り始めます。

なぜ現実と異なる自認になるのかはよくわかりませんが、恐らく“簡潔にモノゴトを伝えることができる”ということは、それができる人を見た時の僕のように「すげーなー」と思っているからこそ、「そういう自分でありたい」という願望を自己投影しているということなのかもしれません。

ただ、本当に“簡潔にモノゴトを伝えることができる”んだとしたら、その結果として自分の周囲で起きることはミスやトラブルなんかであるはずがありません。

何しろ“簡潔にモノゴトを伝えることができる”んですから、仕事の指示や命令や依頼や報連相などは滞りなくスッと一意で通っていくので、コミュニケーションでの行き違いがあろうはずもなく、理解しづらいところもなく、曖昧な言葉も使わずに、相手がその内容をばっちり受け取って「目的に合った望ましい行動をとる」ということができるので、当然ながら、その上司が欲しかった“チームとしての成果”が出るはずです。

逆に言えば、“簡潔にモノゴトを伝えることができる”という自認をしている人が関わっている仕事において「望ましい成果が手に入っているかどうか」をチェックすることによって、周囲の人が「望ましい行動をとる」ことができているかもわかりますし、本当に「簡潔にモノゴトを伝えることができているのかどうか?」というのがハッキリと誰の目にも明らかになるんだろうと考えています。

ということは、未だに「自分自身が望んだモノゴトが実現していない」現実に直面している僕自身は、やっぱり“簡潔にモノゴトを伝えることができていない”ということがハッキリしているってことなんでしょう。まだまだ頑張ってやっていかないとならないようですな。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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