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ハッキリなのかボンヤリなのかとにかくイメージしてみる事から始まるナニカ

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「狙った通りの効果」が現れているのを見ると、とても嬉しく思います。

当社では、『対話』をベースにして、『心理的安全性』の実現と『行動科学マネジメント』の考え方を軸に研修を設計する事が多いんですが、これらの研修をやっていて、まさに「ドンピシャ」と言っても良いくらいにハマる事が時々あります。

研修を設計した時に思い描いていた行動がとられる事で、その行動をとった参加者が自分のとった行動によって、普段では発現される事のあまり無い、その人自身が内面化していた「あまり表に出さないようにしていたプラスの部分」とか「誰かに知られるのが気恥ずかしいような本音の部分」が発現される事で、一緒に参加している先輩・後輩・上司・部下といったその人の同僚達にもプラスの影響がなされて、その場が活性化し、普段の業務中には起きないような熱のこもった空気が醸成された時に、上記のような「ドンピシャ」を感じます。

だけど「ドンピシャ」と言いつつも、こういう空気が醸成される実際の場面では、自分達が思い描いていたイメージを遥かに上回る「予想を超えた状態」が現実に起きている時だというのを、いつも実感させられることになるんです。

どういう事かと言うと、事前にイメージできているのは「事後の空気感」だけで、実際の言動として参加者の方々が「どんな事を話す」とか「その後の行動にどう影響するのか」は、いつもいつも自分達のイメージを遥かに超えるような事が起きているんです。

「参加した人がこんな事を考えてくれたらいいなあ」とか「こんな感想を持ってくれたらいいなあ」とかはイメージしているけど、実際には、その研修の場の中でこちらがビックリするくらいの変容が、さらっと何事も無いように為されていて、さらに本人はそれをとても自然に受け入れていたりとか、「そんな事にも気づいてしまうんですね!」とこちらがビックリしてしまうような事に、研修中に気付いて、さらにその気付きから別の気付きにつながっていたり。こんな風に、自分達の設計時のイメージを軽々と超えて来られるような事が目の前で繰り広げられる、そんな事実が実際に何度も起きているんです。

そして、そんな状態が実現すると、冒頭のように、とても嬉しく思うんです。

でも、これって実は少しおかしいんじゃないか?と自分で自分に疑問が湧いてきます。

なぜなら、「イメージを超える事が起きている」という状態であるならば、厳密に言うと、「狙った通りの効果」は現れていないという状態だからです。

「自分達が設計時にイメージしたモノを、遥かに超えるような事が目の前で起きる」という状態が、組織開発や人材開発を生業としている者としてポジティブに捉えて良い事なのかどうかについて、僕は答えを持っていません。
「イメージできるものはマネージできる」とはよく言われていますし、僕もこの言葉が好きなんですが、これに照らして考えるとすると逆に言えば「イメージできないものはマネージできない」とも言えるので、もしかしたら「イメージを越える結果」と言うのはマネージできていない状態であり、単なる「偶然の産物」でしかないのかもしれません。

「もしかしたら、まぐれ当たり?」
そんな風に思う気持ちも全く無いわけではありません。

だけど、一つだけわかっているのは、「自分達が当初イメージしたモノ」と「研修中に起きているイメージを越えた現実」のベクトルが向いている方向は、全く同じであるという事です。
「イメージを越えた状態」は、あくまでも「自分達が当初イメージしたモノ」の先に、いつも存在しているんです。

そうすると、言い方を変えるなら、もしかしたら僕は、自分達の作っているモノの効果を過小評価している状態なのかもしれません。

実際に現実に起きている事を正しく表現するのであれば、自分達がイメージしているよりも遥かに効果があるモノを生み出しているにも関わらず、「だけどこれを作っているのは自分達だしなぁ…」という自己卑下に基づく事前評価を下してしまっているのかもしれないという事が言えるのかもしれません。現に、狙っていた通りの効果以上の効果が現れる頻度が高いという事実があるのだから。

とすると、「イメージできるものはマネージできる」という僕の好きな言葉を基にしてもう一度考えるならば、「イメージを越える効果」は、実は「当初イメージしていたモノ」という「イメージ」の中に、「同じベクトルの延長上にある“まだ見ぬモノ”というイメージ」が含まれているのかもしれないぞ。

イメージというイメージの中に含まれる何らかのイメージ…(「これがずっと続いていく」というイメージ)

こんな事を、今は考えていたりします。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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