希望は懐古と共に

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

時間が経つのは本当に早い。

友人と久しぶりに連絡を取ると、そう感じる事が多くあります。

お互いに、“今”を生きているので各々の中では色んな物事が起きては進んでいき、それで“今”になっているわけですが、友人と過ごしていた時間は“今”から考えると、もう随分と前の事になっていて、当然ながら“今”に至るまでの間に様々な出来事が起き様々な事を経験してきたというのは理解しているはずなのに、なぜだか自分の頭の中にと言うか、すぐ目の前にあるのは一緒に時間を過ごしていた“あの時”があり、そこから“今”と接続しているような感覚があったりします。

この感覚について、“あの時”と“今”の間に在る長い時間が、自分の中でどういう風に処理されているのかはよくわかりません。
だけど、なぜだかよくわからないけど“あの時”から“今”に至っても、“あの時”から色んな事が変わったけど、“あの時”から“今”まで何一つ変わっていないモノがある。

久しぶりの連絡で、そんな事を感じたりするわけです。

連絡をとっている間にはこんな事を考えるタイミングは無かったんですが、その電話でのやり取りを終えて冷静になってみると、(僕の主観的には)お互い「そう感じていた」空気を纏いながら話をしていた気がするわけですが、それがなぜなのかよくわからないなあと思う部分があるわけです。

“あの時”から“今”に至るまでの間に、僕が考えて行動してきて感じた様々な事について、僕は何一つその話をしていません。それだけの時間が経った期間で、僕は自分で客観的に見て理解できる程度には変容してきた自覚がありますし、他者から見ても「変わったよね」と言われる事が何度もあるので、確かに変容しているんだろうなと思っています。
その変容は、“あの時”から比べればそれはもっと大きな変容なんじゃないかなと思うわけです。

でも、友人との話の中では、僕の変容については何一つ話題に上りませんし、友人の変容についても見えてくる部分は無かったような気がしています。むしろ、「相変わらずだなあ」と思う事がたくさんあったので、友人からもそう思われていると考えるのが自然かもしれません。

そんな風に、自分には「実際に変容している」という事実がありつつも、一方で「相変わらずだなあ」と友人に対して思っている。

これが、友人から見た時にも同じように起きているとしたら、お互いがお互いについて「相変わらずだなあ」と思っているけれども、自分自身が“あの時”から“今”に至るまでの間で変容している事を認識しているから、「時間がたくさん経過した」というのは頭の中に明確にありつつも、「相変わらず」な相手がいて、その相手と「相変わらず」なやり取りをしている自分がいるのを自分自身が認識する事で、自分の中の「相変わらず」な部分を認識する事で、“今”から“あの時”に一気に接続する事が出来るんじゃないか。

そんな、書いてみると「何を当たり前の事を書いているんだ」と自分でも思ってしまうような事を、あらためて感じました。

そんな、久しぶりの友人との電話でのやり取りの中で、昔とは明らかに違う部分もありました。

お互いの加齢による変化についての話が、“あの時”には無かった“今”ならではの部分でした。

例えば、「疲労の回復が遅くなった」とか「以前よりも怪我が増えた」とか「昨今の流行病の話」とかもありました。

だけど、最大の“今”ならではの部分と言えば、「自分達の人生の残り時間と、それを見据えた未来の話」が、“あの時”には無かった部分でした。

残り時間を意識するようになって、リアリティのある“未来”の話をするようになってきた。

こうやって電話を終えてその時の会話を振り返ってみると、単なる懐かしさという“過去”の話だけじゃなくて、“未来”についてもしっかり話をしているというのが、お互いの変化でもあり、成長とも言えるのかもしれないなあと思ったりしています。

“あの時”から随分と時間は流れて、“あの時”お互いに語っていた“未来”は荒唐無稽だったし、“あの時”考えいた未来の“今”から見ると何一つ実現はしていないような話だったなあとも思いますが、この歳になった“今”語った“未来”は、ここまで積み重ねてきた時間が充分に反映されつつ、少なくとも僕たちにだけは希望の見えるような“未来”の話が出来たし、それの実現も夢なんかじゃなくて、これからの選択と行動次第では実現する事が充分可能なんじゃないかなと思えるような“未来”だと感じています。

まだまだクリアしないといけない事も、大変な事も山積みですが、この歳になってもここから先の“未来”に希望を持って進んでいこうと思えるというのは、“あの時”には無かった大人の力なのかもしれません。

「てことは、結局、まだまだ頑張っていかないといけないって事だよね」

そう思ってため息が出そうにもなりますが、それも含めて希望があるって事なので、また一つ頑張っていくしかないですなあ、と深夜に一人思いつつ、そろそろ寝ようと思います。おやすみなさい。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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