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いわゆるひとつのメイクドラマですね

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「変化こそがドラマ」

ここしばらくずっと学んでいた講座で教わった、僕にとっては途轍もなく大切な言葉です。

組織開発という仕事で他社や他者と関わらせてもらっていると、この「変化こそがドラマ」という言葉がいつだって僕の頭の中を駆け巡ります。

僕は外部の第三者として関わらせてもらっているので、例えて言えば、その変化をまるで映画のスクリーン越しに映像を見ているかのように感じたりしているわけですが、その組織の内部の人達は、今まさに起きている“その変化”を、リアルタイムで直に感じ取るという事はなかなか難しい場合が多いのを、いつも感じます。

映画になぞらえて考えればそれはその通りなのかもしれません。

映画の観客からは、いつだって「志村うしろー!」と叫びたくなるような場面をスクリーン越しに見ているわけですが、その叫びにスクリーンの中の演者達が応えてくれることはありません(ドリフの舞台だと、時々反応している様子はありましたが)。

考えてみれば当たり前の話で、“その変化”の渦中にいる当事者が「今、まさに自分は変化を遂げている」と気付きながら変貌していくなんて話は、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人くらいでしか聞いた事がありません。

スーパーサイヤ人になってしまう程の強烈な変化ほどではない現実世界で起きる“変化”については、その当事者が、事後的に振り返って「ああ、変化していたんだ」と気付くという事がほとんどなんじゃないなかと思うんです。

ただ、「変化こそがドラマ」という視点で見てみれば、映画を観ている観客などのように、そのドラマの外側から眺めるのであれば、「今ここ」で起きているドラマには、当たり前のように気が付く事ができるわけです。だって、そこで変化が起きていてドラマが展開されているわけなので、それに気が付かずにスルーする事の方が難しいのは当然です。

そんな「変化=ドラマ」に焦点をあてて、すぐ傍で話を聴かせてもらいながら、一緒に考えながら、様々な“きっかけ”を手渡したり、置いておいたりしておきながら、かかわらせてもらって、時々、「もしかしてドラマがありましたか?」と聞いてみたり、「こんなドラマがあったんだ」という事に気が付いた話をしてもらえるのは、何とも言えず楽しい時間です。

そうやって、「変化=ドラマ」というメタファーで組織に関わらせてもらうことで、途轍もなく当たり前の話ではあるんですが、「ドラマは一人じゃ絶対に作れないよね」って事が身に染みる程によくわかるようになってきました。

組織は、人が集まってできている巨大な生命体のようなモノです。
言って見れば、「巨大な仮想の人のようなモノ」ですから、まさに“法人”として「法律という概念上で存在する人」と規定されているのがしっくりくるような「いきもの」です。

そんな「巨大バーチャルヒューマン」が、とある目的を成し遂げようと奮闘している日々の中で、そのバーチャルヒューマンが繰り広げる「目的に向かうための動作」や「目的についての思考」や「他のバーチャルヒューマンとのコミュニケーション」などの際に、自分の内側や外界との接触で起きている出来事こそが、組織の日常です。

そこには、ただでさえ様々な「変化=ドラマ」があります。

そして、その日常に起きる様々な「変化=ドラマ」が、そのバーチャルヒューマンにとって「より良い状態」になるように、様々な工夫をして、更に「変化=ドラマ」が起きていって、それがそのバーチャルヒューマンという巨大な生命体にとって「より良い状態」を形成していくものになる。そのための、サポートをするのが、僕たちのしている組織開発という関りだったりするわけです。

そんなドラマの制作現場にもかかわらせてもらえて、一番間近の特等席で見る事が出来るのも、この仕事の特権なのかもしれません。

とは言え、ドラマ制作の現場に携わるわけなので、(精神的な)力仕事や汚れ仕事なんていうのは当然ながら山盛りですし、裏方なので、舞台に立つ人達の誰にも気づかれないような仕事はてんこ盛りです。というか、そういう仕事ばかりしかありません。

だけど、それらが素晴らしい化学反応を起こして、まるで『ぷよぷよ』で言うところの“連鎖”が起きたかのように「ズバババッ!」と、「変化=ドラマ」が起きた時には、それまでの出来事なんて、全部どこかに吹き飛んで消えてしまったかのような、晴れ晴れとしたすがすがしさを感じる事もあるんです。

もちろん、その「変化=ドラマ」を起こしたのは、その当事者が行動をしたから起きたドラマです。

でも、それを間近で見る事が出来て、何ならそのドラマに一番早く気が付く事が出来るというのは、そこに第三者として関わらせてもらっているからこその楽しさなんだよなあ、なんて思える瞬間があったりするし、今日みたいな週末にそれに出会えたりしたらとても良い気分で週末を迎えられるので、今日みたいな日は「最高だぜ!」と叫びたくなるような気持ちです。

こんな僕の気分の高揚も、この仕事をしていたからこそ起きた変化であり、「変化こそがドラマであり、自分にもドラマがやってきた」と自分に言って聞かせても、今なら納得できるタイミングな気がします。

もう遅い時間なので大声は控えておきますが、ガッツポーズくらいはしておきます。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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