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さあゴングが鳴るぜ
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「選手と選手が全力を出し切ってぶつかり合い、その場にいた全ての人を惹きつけのめり込ませ魅了するような、そんな“試合”が最高だと思う」
これは、僕がプロレスや格闘技の試合を観る時にその“試合”に求めていることの中で一番大きなモノかもしれません。
こんな思いで試合を観ているので、試合の勝敗はもちろん気になりますが“こういうモノ”を観ることができた時には、その試合をしていた選手の知名度や人気にかかわらず、心の底から満足できます。
僕自身も、ずっと昔に学生プロレスや格闘技をやっていたことがあり、その頃もずっと“こういうモノ”を自分で体現できたらいいなと思っていましたが、それが「できた」と思ったことは一度もありませんでした。
でも、自分が観客として“こういうモノ”を味わわせてもらった経験はこれまでに何度もあります。そういう時の、あの何とも言えない感覚__それを“感動”というのかもしれませんが__を、いつも味わいたいと思って今でもプロレスや格闘技を観ているのかもしれません。
そんな冒頭に書いたようなモノを、今でも「体現したい」と思う瞬間はあります。
でも、当然ながらそれは「自分がプロレスや格闘技をやることで」という意味ではありません。
今、「“こういうモノ”を体現したい」と思うのは、“仕事において複数人の前で話をする機会”がある時にこういうことを強く思います。
例えば、大学の講義で学生の前に立って話をする機会や、“働く人”の前に立ってセミナーや研修をする機会で。
こういう時に、自分が冒頭のようなことを思います。
とは言え、僕自身が学生や企業人の前に立って講義をしたりセミナーや研修をしたりする機会はそんなにたくさんはありません。特に、“働く人”に対してのセミナーや研修をウチの会社に依頼があった場合には、そのほとんどはウチの仲間にやってもらうことにしています。その理由は色んなモノがありますが、一番の理由は「客観的に、仲間が前に立って話をする方が“目的”に合った役に立つことが実現されやすいから」です。簡単に言えば、「僕がやるよりも狙った効果を生み出す可能性が高いから」です。
語弊を恐れずに言うなら「僕よりも実力があるから」ということです。
とは言え、ウチに依頼をいただいた“人前で話をする仕事”の全てを仲間に担ってもらうことはできませんし、内容によっては「僕が引き受けた方がいいんだろうな」と思うモノもありますので、そういう場合には僕が出動することもあったりします。
そして、そんな(極たまにしかない)僕の出番になった時に、冒頭のようなことを考えます。
「選手と選手が全力を出し切ってぶつかり合い、その場にいた全ての人を惹きつけのめり込ませ魅了するような、そんな“試合”が最高だと思う」
例えば、企業の中で実施する“管理職向け研修”であれば、これをメタファーとして、受講する全ての人たちと自分自身を“選手&観客”だと見立てて、その場をつくる自分を含めた全員で織りなす“試合のリング”だと見立てるわけです。
そこは“四角いジャングル”です。やるかやられるかの真剣勝負でありつつも、その場にいる全員を魅了する“試合”をリングの上にいる全選手でつくり上げる芸術作品でもあるわけです。ただ「勝ったか負けたか」だけではなく、どれだけ熱狂してのめり込めたか。お互いにどれだけの手応えを感じられたか。そして、そこで繰り広げられた“真剣勝負の中の攻防”がどれだけ自分たち自身の“血肉”になって、試合前の自分たち自身と比較してどれくらい“強くなった“のか。
そんなことを重視して僕は人の前に立って話をすることにしています。
だからこそ、その“試合”に臨む前はトレーニングキャンプの如く念入りに“試合”に向けた準備をします。技を練って、地力をつけて綿密な戦略を立てて“試合”に臨むわけですが、常に当たり前に想定外のことが起こります。
でも、その“想定がのことが起きる”というのは、当たり前に“想定している”わけですし、それが可能なのも「これは“試合”だ」と認識しているから特に何の問題でもありません。
なぜなら“試合”はいつだって相手がいるモノなので、相手がいるうえにリアルなライブの場で起きることですから、こちらが一方的に想定してきた戦略通りに“試合”が運ぶはずはありません。自分の視点から見た時に、アクシデントやトラブルだと感じるようなことはいつだって「そりゃ起きるにきまってるでしょ」を前提として自分の中にセットした状態で“リング”に上がるしかありません。
学生プロレスや格闘技をやっていた頃に「実現したい」と思っていた“試合”は、あの頃には実現することは叶いませんでしたが、今の仕事の中ではあの頃とは違って「我ながらまあまあ“良い試合”ができたなぁ」と感じることがあったりします。
とは言え、未だに「これだ!これが求めていた“完璧な試合”だ!」と感じたことはありませんので、これからもずっと追い求めていくことになるんだろうとは思っています。
とは言え学生向けの授業や企業人向けのセミナーや研修の講師と言った“複数の人の前で話す仕事”が自分の本業では無かったりもするので、願わくば「仲間にお願いしたいです」というのが本音だったりもするわけですが、そういうわけにもいかないんだろうなということも分かってはいるので“そういう時”には、「もうがんばるしかないさ」と『勇気100%』を心の中で口ずさむことにしています。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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