無かったモノはこれから手に入れればいいんじゃないの
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「最近、仕事のモチベーションあがんないんですよね。色々と新しい取り組みやってる割には社内も今までと何も変わってない感じしますし、資格試験の勉強もしなきゃいけないのはわかるんですけど全然やる気が起きなくて」
ウチが組織開発で関わらせてもらっている会社の中の社歴5~6年の中途入社のとある社員さんからこんな話を聴かせてもらいました。
「仕事のモチベーションが上がらない」というのは働くうえで本人にとってはなかなかシンドイことだろうなと想像できますし、“モチベーションが高くない状態”で働いていると当然ながら“モチベーションが高い状態”で働いている時と比べたら、どんな人でも格段にパフォーマンスが低いことを自覚するはずでしょうし、そうなると“成果”が出づらくなるのも当然ですから、「モチベーションが上がらない中でもこんなに一生懸命頑張ってやってるのに成果が出ない」という実感を持つことになるので更に輪をかけて“モチベーションの低下”に繋がってしまうというのは僕も経験がありますし多くの人も同様の体験があるんじゃないかと思います。
そうなってしまっている時は"モチベーションが高い状態”の時よりも“視界”が狭くなってしまいますし“客観視”ができなくなるのでそれも相俟って更に“モチベーションの低下”に繋がります。
そうして行きつくところは大抵がこんな2つのパターンで現状を捉えてしまうことになったりします。
1つは、“自責の念”に駆られてしまって「全て自分がダメだからだ。自分の能力が低いからだ」という状態になるパターン。
もう1つは、“他責思考”に陥ってしまい「自分と取り巻く環境や周囲にいる他者のせいでこんな目にあっているんだ」という状態になるパターン。
冒頭の話をしてくれた人は、どうやら後者の“他責思考”に陥ってしまっている状態に見えました。
なぜなら、“社内でやっている色々な取り組み”がどういうモノかはその人も随時確認することができる状態にいますし、その“色々な取り組み”がどんな効果を社内に及ぼしているかはその会社の社員さんの誰もが__入社1年目の人であっても__認識できてしまっている状態です。
そんな現状がある中で「何も変わっていない」という発言が出てきているとなると、もしかしたら“モチベーションが上がらない理由”が他にあるのかもしれないという仮説が立ってきます。
そして、この話の中に出てきたもう一つの“訴え”が「資格試験の勉強にやる気が出なくて取り組めない」という話です。
もしかしたらこの“資格試験の勉強の話”が実はこの社員さんが伝えたかったことなのかもしれないんですが、この社員さんから聞けた話は時間の都合上冒頭の内容+αくらいしかなかったので立てた“仮説”について聞いてみることがまだ出来ていないので仮説は仮説のまま保留になっています。
ただ、以前に聞いた話を思い出して考えてみると「あまり勉強が得意じゃない」という話がありましたし、「家に帰るとすぐにお酒を飲むので飲みながら参考書を読んでいる」という話がありました。
その辺りを総合的に考えてみると、恐らく「仕事のモチベーションが上がらない」と言っていた原因は、「業務上必要な資格取得のための勉強が全くできていない」ことを自覚しているところからやってくるストレスなんじゃなかろうか?ということが見えてきます。
逆に言えば、「資格試験を進める」ことさえできれば“モチベーションが高い状態”で日々の業務にも取り組めるのかもしれない可能性が見えてきました。
「じゃあ、本人が勉強すればいいだけじゃん」
当然そういう風に考えるのが普通でしょうし多くの人がそう思うんだろうと思います。
でも、「やらなきゃいけない勉強がある」のはわかっていても「自分一人の力では勉強を進めることができない」ということも人によってはあるのが現実だったりします。
そういうタイプの人には「自主的に勉強してください」という言葉や指示を出したところで結局は「できなかった」という罪悪感やプレッシャーなどから“モチベーションの低下”に繋がってしまって、「最近、モチベーションが上がらなくて仕事が面白くないんですよね」というような話に帰結してしまうケースがとってもたくさんあるのが実情です。
だけど、仕事によっては「仕事に必要な資格を取得する必要がある」ということも現実的にたくさんあります。
であれば、「その資格が無ければ円滑に仕事を進めることができない」というのも現実ですから、それらの現実をどうにか“目的”に向かって進めて行くためには、「勉強が苦手な人に“自主的”に勉強を任せず、他者のサポートによって“勉強を進める”経験を積んでもらい、必要な資格取得をしてもらう」という取り組みが組織として必要になってくるんじゃないかなと思っています。
組織としては「必要な資格は取ってもらわないと困る」わけですし、試験を受ける本人としても「資格が無いと今以上の業務を担えないから成果に繋がらないし評価も待遇も上がらない」わけですから“利害”という側面だけで考えても一致するわけです。
であれば、そういう資格取得はもはや“組織としての戦略の一環”ですからシンプルに“人材育成”とか“業務の一つ”として「資格取得に向けた勉強進捗プロジェクト」というような感じになってくるんじゃないかなと考えています。
みんながみんな“勉強”が得意で“勉強のしかた”を知っていて“勉強するという訓練”を積んできた状態で社会に出ているわけではありません。
僕がそもそも「勉強が大の苦手」ですし“勉強”についての訓練を一切しないまま社会に出てから途轍もなく苦労してきた経験が山ほどあるのでよくわかっているつもりです。
僕自身は社会に出てから“勉強のサポート”を受けたことはありませんが、当社としては他社の社員さんに向けて“勉強のサポート”ということもやってきています(もちろん“勉強の内容”については門外漢なので“教える”ということはできませんが)。
その中で、「社内で必須とされている資格試験に何年も落ち続けていた社員さんの試験勉強の進捗管理をオンラインで数か月サポートしたことで勉強習慣を身に付けてもらって試験に合格した」という実績がありますので、「勉強が大の苦手」という人であっても適切な進捗管理&フィードバックをすることで勉強を習慣化することで資格取得への“必要な勉強量”を確保してもらうためのノウハウがあります。
だからこそ、冒頭の話をしてくれた人のように“モチベーションの低下”が「必要な資格取得に向けた勉強が進まない」ということに起因するのであれば、オンラインでもできるくらいのシンプルな進捗管理&フィードバックだけであってもその人が前に進んで行くことができるようにサポートすることが可能なんじゃないかなと思っているので、それを社内で実現できるように、その人の上司と経営層とで協力してサポートしてあげられる体制を作るといいんじゃないかという話をしてみました。
とは言え、最終的には“本人”が「やる」と決めてやるしかないので“痛み”や“喪失感”を乗り越えて“適応課題”に立ち向かえるかどうかの話になってくるので、結局は「“モチベーション”は自分でどうにかするしかないんだよね」という話でもあるんですが。
どれだけ周囲がサポートをしても“本人”がその気になってやりさえすれば、事態は急展開してグイグイとモチベーションが高まった状態で仕事に打ち込める日はすぐにやってくるんだろうなぁ、と思っていますしそうなることを祈っています。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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