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主張することは協調性の欠如なのか?

”自分の意見を人に話すこと” について思考を巡らせているこの頃。その理由は、この記事(記事→ セブ島滞在記 自分の主張をはっきり申し出ること)を読んだ友人から、 キーワード ”主体性” って重要ですねと言われたことに端を発する。

主体性とは、

コヴィー博士は「7つの習慣」の中で、主体性を持つということを「人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとるということ」と定義。
7つの習慣:スティーブン・R.コヴィー


主体性を考える上でその定義や、同様の似た意味に言葉が浮かんできました。

主体性と自主性とリーダーシップ

いつもいい加減に使っていることに気付いたので、複数の本を読みながら、自分なりの解釈で定義を書いておきます。

主体性とは、
自らの意思や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動すること

自主性とは、
ある程度決められていることを自ら率先して行う行動のこと

リーダーシップとは、
チームを成功に導くため、自分が周囲を巻き込み、自分の役割を主体性に果たすリードをすること

リーダーシップのタイトルの書籍が多数出版されてるけど、さらにブラッシュアップして自分の言葉で定義できるように、後日のnoteネタとしておこう。

主体性と自主性の違い

ということで、主体性と自主性の違いはなんだろう?
この2つの言葉の違いは、何かの行動指針や実行すべきことを決定するのが、自分なのか、自分以外なのか。これが両者の明確な違いであると解釈した。

会社ではよく「自主性を持って行動しろ!」と上司からチーム員へ声がかかる。会社員は、進むべき方向性(Vision、戦略など)は、上層部が決定することが常である。

自主性の定義は、”ある程度決められていることを自ら率先して行う行動のこと” なので、決められていることとは、会社の方向性のことを意味する。

つまり、上司の「自主性を持って行動しろ!」は、「会社のVision、戦略に沿って、その範囲の中で、自分の意見を待って自ら行動して、良い成果を出しなさい!」 と檄を飛ばしているので、使い方としては正しい。


一方、主体性とは、”自らの意思や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動すること”。 自分の人生を考えるなら、自主性じゃなくて、主体性だよね。

主体性と言う言葉があまり使われる言葉ではないので、
主体 → し+ゅ+た+い  →  し+た+い

主体って読みにくいし、言いにくいし、すぐ意味が分かりにくいので、”したい” に置き換えても、大きく意味が違わないだろうっ思う。

自分の意思を素直に出すことと捉えると少しわかりやすいかな。そして、その方が考えやすいからだろうということで、”主体性を出す” とは、”したいことを口に出してみる” で問題ないだろう。

したいことって、誰かに、そそのかさせるわけではない限り、自分の意思であることが基本。その気持ちを ”主張すること” として考えて始めてみましょう。

主体性=したいこと

これは、10年以上前に、私が精神科疾患の仕事で携わっていた時、千葉県の肥田クリニックの院長との面会の内容です。

『患者さんは、できることが増えてくると、自分の責任で、したいことが増えてくるんだよ。これが治療がうまくいっている証だよ』

確かそんな内容のことを私にお話しいただきました。今でも強烈に印象に残っているので、この場で引用させていただきました。


主張することの良い点は? 良くない点は?

前置きが長くなりましたが、ここからがタイトルに戻ります。
まずは、主張する事、主張しない事のそれぞれのプロコンを書き出してみます。

まこ作図

主張する×POSITIVE:
自分の意見を素直に口に出してみる良い点は、リーダーシップがあって、統率力があって、その人本人の考えもよくわかります。

主張する×NAGATIVE:
反対に良くない点は、本人は反論されるかもしれない、浮いてしまうかもしれないと言う恐れが常に付き纏います。また場を乱してしまうかもしれないと考えます。

主張しない×POSITIVE:
このタイプの良い点は協調力があるとみなされます。人付き合いが良好で、その場においてニコニコ笑って、聞き上手で良い印象があります。

主張しない×NAGATIVE:
この場合には何を考えているかわからないという良くない点があります。


主張しない事は、協調力があるのか?
主張することは、協調力がないことなのか?

これって相反する言葉なの?


主張することは協調性の欠如なのか?

主張する事は、場を乱すことと先ほど書きましたが、何も喧嘩しているわけではなくて、自分の意見を素直に述べているだけです。

なので言い方のキツイか柔らかいは主観的なものでしょう。そして、聞き手の許容度に左右される可能性が高いと思います。

主張することで、わざと場を乱そうと思っている人はいないわけで、聞き手の方がそう感じていることが多いだけなのでしょう。


そこで、主張すること×協調性マトリックス4事象を考えてみることにします。

まこ作図


A:自分の意見をしっかりと主張するが、協調性もある

とても優秀な人ですね。理想のタイプ。カリスマ性や上位職が権力で従わせるのではなく、交渉上手で、両者のWin-Winの関係を気付ける方なのでしょう。

B:自分の意見を主張するため、協調性がないと見られる

BとCが対局に位置しています。主張するけど、協調力がない。その反対が主張はしないけど、協調力がある。 

さて、Bは結果的に協調性がないと判断されてますが、自分の意見を言うことは良いこととされています。もしかして、口調や表情から、そのように誤解されているのかもしれませんね。

C:主張せずに協調性を出す人

利他の精神を重んじる人で、自分を犠牲にしてでも周りの人の利益を重んじる人がここに属します。空気や雰囲気を大切にして、プロセスを重視します。

そのため目標未達の可能性があるタイプです。(参照記事 → 目標を達成するための要素について コンフォートゾーンを出ない人)。 一般的な日本人がここに属します。

同調圧力に従う協調性なんて、考えること放棄した奴隷で肉体労働者のような気がします。長いものに巻かれる社畜がここです。本人がそれで満足しているなら、それでいいですけどね。

D:主張せずに協調もしない人

口にも出さず、自主性もなく、なぜか協調性もない。ちょっと変わったタイプですね。

しかし、本音を隠している可能性は否めません。つまり主張したい自分の意見をしっかり持っている人が、言わないだけの状態。その自分の主張を持っているので、かつ、協調性はないなので、実際にはBに類似します。


外資系企業はAが1番、Bが2番。B→Aに転身できる人が出世。Cの人は労働力として一般職のまま働いてもらい、Dの人は退職勧告。

内資企業はAが1番、Cが2番。C→Aに人はレア。Bの人は左遷。Cの人は定年まで社畜として人格を隠して働き続ける。

そんな印象かな。

私は、会社員時代はBでした。その場に応じてCも演じました。BとCを行ったり来たり。なかなかAには辿り着けなかったですw

現在はセカンドライフを開始しています。人生として主体性を持ってAが理想ですが、BのままでもOKとしています。Cを演じることは、なるべく少ない人生でいこうと思っています。


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