昭和のモデルケースで人生うまくいくと思いますか?
大学を卒業して、
企業に就職して、
結婚して
子供2人授かって、
車を買って、
家を買って、
定年まで働いて、
老後は退職金で生活をする
こんなモデルケースについて考えてみたいと思います。
昭和のモデルケール
仮に、これを昭和のモデルケースと呼びます。このケースでなければいけないと、信じ込んで人生のレールを走っている人は、現在において何%位の方がおられるのでしょうか?
決して少なくは無いような気がします。
令和の現在社会のおいて、昭和のモデルケースで、私たちの人生はうまくいくのでしょうか?
私は金融に対する勉強会を行ったり、お金の個人相談をしています。元同僚の人生相談に乗ったりもしています。いろんなタイプの人に出会います。そのうち何名かは、人生のレールを自分で作らないで、他人の引いたレールを走っている人がいます。
特にマイカー購入、マイホーム購入、過剰な保険加入はかなり必須条件となっており、疑わないレベルです。
近年は、シェアードカーも増えましたし、賃貸マンションで一生を過ごす人生モデルも増えてはきているようで、良い傾向だと感じています。
他の人がしているから、自分もするではなくて、自分の目的に応じた自分のレールを走ればいいと思うのですが、日本人の多くがどうも周りの目を気にして過ぎているような気がしてなりません。
結婚タイミング
結婚と子どもに対しては昭和のモデルケースから、どんどん変化している一つですね。田舎出身の私たち夫婦は、28歳と25歳で結婚しましたが、友人の中では遅い方でした。その年では子どもがいる友人の方が多かったです。
田舎の友人たちはすでに、孫に囲まれているのを見ると羨ましく感じます。
さて、初婚年齢はどんどん遅くなって、子どもも必須ではなくなってきました。現在の社会問題かもしれませんが、自分の意思で選択しているのであれば、それで良いと私は捉えています。
大学に進学すること
良い大学に行って、良い会社に行くモデルケースに関しては、昭和のモデルケースから変化のない項目の一つですね。多くの人が疑いません。
もちろん、学力が達しないためにランクを落としたり、就職面談がうまくいかず、希望の企業に入れない事はあり得るでしょう。
しかし、大学に行かなくてもいい選択肢だったり、企業に就職するのではなく、自ら会社を起こす選択肢を若い頃から与えてあげたらいいと思うのです。
大学に進学するにしても、どうして日本国内から選ぼうとするのでしょうか? 世界各国に有名な大学はたくさんあるのに。
終身雇用
就職してからも、終身雇用崩壊と言われてかなり時間が経ちましたが、いまだに、定年まで一つの会社で働き続ける人が多いです。
そして、それがベストモデルケースとして君臨しています。
転職することもネガティブに受け止める人もまだ多く、ましてや、定年前に早期退職することは、人も道にあらずと否定的に受け止めている人が多いです。これは私が受けた正直な印象ですw。
30年前、転職することが御法度だったときに、私は転職しました。周囲に正直に話すことはできず、会社にも転職することは言わずに退職したことは、今でもほろ苦い思い出です。一生安泰の財閥系企業から、無名のアメリカ企業に転職したのですから、仕方がないことだったのですけどね。
フィリピンの場合
私はよくフィリピンに出かけて、教育についても話を聞く機会に恵まれています。環境が違いすぎるので、一概にも比較はできませんが、5人〜6人兄弟のうち大学に進学するのは1人だけ。
とても苦しい経済事情の中で、1人の優秀な子どもに全てを注ぎ込んで大学に行ってもらい、企業に入社することで安定給与を稼いでもらえます。
その大学を卒業した1人の子どもは家族すべてを賄います。あるいは親戚の分までも負担しています。
こんなモデルケースの中で、フィリピンの人たちは生きています。
また、就職先は国内ではなくて、海外を就職先に選んでいるのも一般的です。フィリピン1億人の人口のうち1,000万人が海外で働いています。いわゆる出稼ぎです。生産年齢人口なら数名に1人は外国で働く選択肢を取るのです。賃金格差がかなり大きいので、このような手段が一般的なのでしょう。
出稼ぎ国は、以前は日本が上位だったのですが、今は賃金が安いので人気がなくベスト10に入っていません。上位は、中東のサウジアラビア、アラブ、カタール、クウェートです。
人生のモデルケースが、日本人はあまりにも狭くて、特に外国の大学に行くとか、外国の会社に就職すると選択肢を、学生の時からイメージしている人はかなり少ないようですね。
外資系の会社
ダイバーシティは特別なものではない
私はアメリカ資本の会社で働いていたこともあり同僚には外国人も多かったです。同僚の中には他国で就職して日本支社へ希望を出して配属されたり、またその逆もありました。
多様性の推進が常識で、ダイバーシティーは特別なものではなく当然の社風でした。ワールドワイドでグローバルな考え方をする外資系企業は、昭和的な日本の会社とは本当に真逆だなというのを今でもとても強く感じています。
根底にあるのが、自分の人生は自分で決めている人たちが多いことです。なので、選択肢は多ければ多い方が良いのです。自分のやりたいことは自分の意思で決めています。リーダークラスは他者に合わせるような、後向きな方は少なかったように感じております。
開発チーム員の転職理由
私はマーケッターとして治験薬の開発の携わっていたことがありました。そのプロジェクトが無事終了すると、数名の開発チーム員たちは、転職をしていきました。
正直、驚いたのを覚えています。
彼らの転職理由は、自分の経験と知識が活かせるプロダクト開発がこの会社では終了したので、必要としている次の会社に転職を決めたというのが理由です。彼らは、自らの意思で自分の道を選択して生きていました。
日本の問題点
モデルケースが時代とマッチしていないのに、昭和時代のモデルケースを頑なに今でも守っています。そのレールの上を走っている人が多すぎることが現在の日本の大きな問題点なのではないかと思います。
金融の観点からすれば、
日本全体として給与が上がらないので、大きなお金、特に、
教育に対するお金、
車に対するお金、
住宅に対するお金、
保険に対するお金、
は根本から見直さなければいけません。
金融リテラシーの低さから、日本の貧困はなるべくして今があるように感じています。
世間体とか空気とか、ちょっと何言ってるかよくわからないものに振り回されていますよね。そのことが自分を苦しめていることに気づかない愚かな日本人に対して何とか手が打てないものかなぁとは感じております。
そういった無知な日本人は、しかたなく政府に頼るので、もっと自らを信じて自分の未来にかけてみればいいのになぁって思います。自責思考の人が少なく、他責思考なんですよね。
だから、政府に文句ばかりピーチクパーチクのたまいているのでしょう。自己投資こそが1番の投資方法です。自分の意思で自分のレールをひいて生きることの方がとても楽しいことなのに、誰でもできることなのに、やろうとしないのはなぜだろう???
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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com