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あなたは灼熱のアスファルト上で干からびるミミズですか?(金融リテラシーと行動について)

今日の記事は、金融リテラシーとその情報に基づく行動について書きます。「知っていること・できること」この2つにはとても大きな違いがあります。このことについて考えてみます。

◇   ◇   ◇

私は体調管理のために散歩をしています。毎朝の習慣なのですが、今年の夏はとても暑いので、日の出前後の5時ごろと早朝に散歩と体操をしています。

これは私が日中に散歩をすると、熱中症の危険があり、体調崩す可能性がある知識を持ち合わせて、かつ、それを回避する行動を取ることができているからです。

堅苦しい言葉で書き始めましたが、今日は回避する行動が取れたのか?、取れなかったか? そのことについて考えてみます。

◇   ◇   ◇

日中はクーラーの効いているジムに出向いて筋トレをしています。自宅からジムまでの徒歩10分の距離は、しかたなく灼熱の太陽の下を歩いて行きます。

すると、かんかん照りのアスファルトの上でミミズが死んでいます。

人間でも干からびそうな炎天下。ミミズがアスファルトの上にいたら、すぐに死んでしまうのは当然でしょ。

さて、ミミズはどうしてアスファルトの上で死んだのでしょうか?

考えられる事は2つ。
・ミミズはアスファルトが熱いことを知らなかった
・アスファルトが熱い事は知っていたけれども、回避する手段を知らなかった

多分、多分ですが、
ミミズはアスファルトが熱い事は知らなかったので、死んでしまうことを想像ができなかったのでしょうね。だってミミズですから。

◇   ◇   ◇

もう一つ、高齢者を例に挙げます。今度は人間です。
熱中症対策のために、こまめな水分補給をしっかり取ること、そして、自宅でクーラーを入れて過ごすこと。この知識を人間である高齢者は知っています。

知識として持ち合わせています。

しかし、残念なことにその行動を取ることができない高齢者が、不幸にも救急車で運ばれるニュースを目にします。

どうして高齢者は、知識として持ち合わせていたのに、熱中症にならないための行動ができなかったでしょうか?

多分、多分ですが、
「私はクーラーが嫌いだから」とか、「水分の取りすぎはよくないから」とか、自分の生命を脅かす危機感のなさから、熱中症対策の行動を取らなかったと考えられます。

◇   ◇   ◇


金融リテラシーにおいて、あなたは、
ミミズですか?
高齢者ですか?

ミミズは知らなかったから干からびた。
高齢者は知っていたけど行動できないから救急車で運ばれた。

カエルがぬるま湯の鍋の中で、いつの間にか茹でられていることに気づかずに死んでしまうお話は、現在に日本人の低い金融リテラシーのようです。

本当に無知なまま、気づかずに死んでしまえればいいかもしれませんが、人間の場合は、かなり熱いお湯になった時に、気づいちゃいますよ。

だって、死んじゃう直前ですからね。 

まこさんnote:無知とは(金融リテラシーが低いとは)
友人の書いた ゆでガエル


鍋のぬるま湯は、少しずつ暑くなるので気づきにくいかもしれません。炎天下のアスファルトは、その瞬間から、触ったら干からびる温度です。近づいてはいけないものなんです。

人間なら、その灼熱のアスファルトにミミズのように、横たわる人はいないでしょう。人間ですから、知識を持ち合わせていますからね。アスファルトで干からびて死んでしまう危険性があることを知っていますからね。

しかし、金融情報になると、その知識がなく、アスファルトの上で横になって干からびてしまう人がいるんです。また、知識はあるのに、その行動を取らない人も多いです。

具体的には、先物取引、FX、仕組み債、信用取引など、近づいてはいけない投資商品があります。聞いたことくらいはありますよね。


どうして、
知らないものに多額の金額を注ぎ込むのでしょうか?

どうして、
知っているのに回避行動を取らないのでしょうか?


どうして?  どうして?


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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com