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第一回公演チラシ&アーティストコラム

---What's New---
-アウフタクトコンサート終演
-第一回公演のチラシが完成

<アウフタクトコンサート終演しました>
去る10月4日、アウフタクトコンサートが終演いたしました。たくさんのご来場、ご視聴ありがとうございました。ご鑑賞くださった方は、今後のために、下記リンクよりアンケートにご協力いただけましたら幸いです。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd9Q7-sYhHusZYBjMR5i_gdcsDlx-8Z4VFLwhMb6vs6ydUbuA/viewform?usp=sf_link

当日お知らせいたしました、第一回公演先行予約のお申込みもお忘れなく!

<第一回公演のチラシが完成しました>
第一回公演のチラシが完成いたしました。デザインはアウフタクトコンサートに引き続き、アニメーション作家の福地明乃が担当しました。

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~福地明乃よりコメント~
季節が巡り、春。
新たな季節とともに
それぞれが織りなす芸術をぜひご体験ください。

福地は第一回公演Vol.2では映像制作を担当し、シューマン、クルターク、ベートーヴェンの音楽との融合を試みます。どうぞご期待ください。

<クラウドファンディング終了目前!>
第一回公演の開催資金を募るクラウドファンディングがあと6日で終了します。アートに出会う「場」を保つための支援を皆様から受け付けています。当プロジェクトがクラウドファンディングを行う理由は下記リンクに詳しく記載しています。
https://note.com/projectnaka/n/n514183d9261e
もしもご賛同くださった方は、ぜひクラウドファンディングページを見て頂けたら幸いです。皆様からのご支援、お待ちしております!
クラウドファンディングページ:https://a-port.asahi.com/projects/projectnaka2021/

---Column---
参加アーティストコラム、第4回はダンサーの上田舞香です。第一回公演のVol.1にてヴァイオリンソロ音楽との共演が予定されています。古典の舞曲とコンテンポラリーダンス。その共通点と相違点から、私たちの中に潜むリズム感の秘密を体験できるのではないでしょうか。

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 「アートの正体、ダンサーの正体」

こんにちは。ダンサーの上田舞香です。

10月7日、雨が気まぐれに降りそそぎ、五感を刺激します。主宰の伊澤悠さんが一時帰国するとのことで、会場下見を兼ねてお会いすることに。Project NAKAの参加は、先輩ダンサーからの紹介でした。実は、その日が初めてお会いする日。会場最寄の下北沢駅であたりを見回していると、ひょっこりと悠さんが現れました。少し腰を低く、でも優しい笑顔で挨拶をしました。安心。クラシックの方ってお堅いのでは?はたまたお嬢様で生きている次元が違うのか?と妄想で少しの心配がありました。

杞憂だったようです。

ランチを食べながらお話し。
悠さんは現在ドイツの大学に通っていて、私は2010年から2年間マンハイムという町のバレエアカデミーに通っていました。そんな共通点もあり、悠さんの朗らかで明るい感じも手伝い、初対面ながらリラックスして話していました。2時間があっという間に過ぎ、移動して1時間ほど会場の下見へ。
会場はフラットな床で、椅子を自由に配置できます。悠さんから、会場の演出などは自由にとのこと。空間を吟味して、歩き回って、床を踏みしめ、寝転がり、椅子からの景色を眺めて、空気を感じながら客席配置の方針が決まりました。私は空間と身体が大好きなので、じっくり会場の空気を味わいながらクリエイションのことを考えられたのはとても贅沢なひと時でした。

今回のプロジェクトで、私は振付とダンサー出演の両方を担当します。自分で自分に振り付ける、まあよくある形のクリエイションです。音楽はヴァイオリニストの原田さんが選曲されたものを演奏します。
原田さんの選ばれた曲が送られてきました。

聞いて身震いしました。
骨太い楽曲。
この楽曲にどう立ち向かえばいいのか。

現実逃避した後、「立ち向かう」なんてそんな傲慢な態度では向き合えないと考えました。では、いったいどうしようか。最近、出会った言葉、考え方があります。

アートをとらえる、アートを考える。
二つの名言を紹介します。

「I invent nothing, I rediscover」
(私は何も発明しない、再発見するのだ)
彫刻「考える人」で有名なオーギュスト・ロダンの言葉。

「The sculpture is already complete within marble block, before I start my work. 」
(彫刻は作業を始める前から、すでに大理石の中に完成している)
ロダンが衝撃、影響を受けたミケランジェロ・ブオナローティの言葉。

いままでは、どうにか「生み出さなければ」と考えていました。だけれどここでは「もうすでにある」と言っています。
アートはそこにすでにある。

アーティストはそれを見て、聞いて、味わい、香って、触れて、形にする。
サボっているのではなくて、声を本当に聞く、受け入れる、傾聴を本気でしてみろ、と私は解釈しています。
純粋なアート、、、という言葉は矛盾を読んでいるようにも感じられますが。みなさんが思う純粋なアートを思い浮かべてください。純粋なアートはすでにあるものを形にしたもの。シンプルに見るとそういう構造で生まれているのではないかと感じました。

ダンサーは翻訳家。
いろいろと準備をして本番に向かいたいと思います。誠心誠意、色んな声を聴く。それらを身体を通して出し切る。翻訳家としてアレイホールで作品の生まれる瞬間をみなさんと共有できることを楽しみにしています。
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