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~やりたいなら、今やるしかない!~ #インタビュー 中村美由紀vol.2

今までも日常的に学んでいた中村さんは、Project M'INTでの学びを通して何を感じたのでしょうか?そして、これから目指すビジョンとは?

詳しく伺っていきましょう!!

vol.1はこちらからご覧ください)


ーまだ名前のついていない分野に興味がある

ーーProject M'INTでの学びを経験し、良かったことはありますか?

自分の課題感を一回まとめられたこと、そして、その課題に取り組めたことが良かったです。
中間成果発表会では、日本女性のリーダーシップの問題について、女性のダブルバインドの観点から取り上げました。

コメント 2020-07-26 175100

(中村さんが作成したループ図)

理想的な女性像と女性のリーダー像はかけ離れていることが多く、二律背反になりがちです。一方、男性は理想の男性像とリーダー像は一致しやすいんですよね。リーダーとして女性が許される理想像の幅は本当に狭いことは、私も当事者として肌で感じていましたし、自分なりに課題意識を持ってやってきてはいました。その中でProject M'INTでの学びを通して色々と考えていくと、ここが自分の中で大きなポイントなんだ、と気付きました。自分の課題感を様々な角度から考えたことで、本質が見え、自分の取り組みたいことが明確になりました。これは私にとって必要なことだったと思っています。

ーー自分の取り組みたいことが明確になり、それは日本女性のリーダーシップについてだと気付かれたんですね。

とりあえず今はリーダーシップという言葉を使っていますが、厳密にいうと、私の課題感は実はまだ名前がついていない概念だと思っています。今ある一番近い概念がリーダーシップや、肯定感という言葉だと思うのでそれを使っていますが、微妙に違和感があるんですよね。的確に表現できないんですが、、多分色々な分野の学際にあって、それらが結びついて出来上がる新しい概念なんだと思っています。この領域をしっかり追求していけば、きっと数年後にはこれだという概念が出来上がるような気がしています。サーバンドリーダーシップやオーセンティック・リーダーシップのように、昔は存在していなくても世間で一般的になっていくとそこに名前がついていくんですよね。

ーーそうだったんですね。まだ定義されていない領域に課題を見つけられたんですね。そこは以前vol.1でお話しいただいた「正解のない学びが好き」という部分と繋がりますね。

そうですね。やはり私はそういうまだ見ぬ分野にすごく惹かれる、ということが改めて分かりました。新しい概念は既存の様々なシステムの中から生まれてきているので、既存の構造を整理することで、名前がついていない分野が明確になりました。今までその分野に興味があることにはなんとなく気付いてはいたんですが、私の中でその傾向がより明らかになりました。急に新しく興味が生まれたのではなく、学びを通してあぶりだされてきた感覚です。

ー場と個人の幸せな関係を築きたい

ーー今までの学びを経て、現在はどのような複業をされているのでしょうか。

現在、Project M'INT外部講師の一人でもある黒川公晴さんが代表理事を務める、一般社団法人Brain Active with(BAw)でリサーチ事業のお手伝いをしていまして、メディアでの情報発信をしようと準備をしています。発信しないと情報は集まってこないので、まずは手始めにやってみようと試行錯誤しながら進めています。

ーーその活動ではご自身がお持ちの課題感を追求できそうですか。

中間成果発表会の後、色々と考えを巡らせているうちに、私の課題感は「場と個人の幸せな関係を築きたい」ということに落ち着くのではと感じています。「場」とは、場所という意味での会議、ワークショップもありますし、居場所という意味での組織、チームなど、様々なものを含んでいるんですが、個人の成長が場の成長に繋がり、その逆もしかりだと思っています。
お互いのいい関係性、豊かで幸せな関係を作りたいんです。その関係の中で「私がこの場を輝かせるんだ。私が自分を輝かせるんだ」という部分を先程お話ししたように今は仮にリーダーシップと呼んでいますが、自分で事態を動かして、その場や関係性を良くしていく自分からの働きかけ、というようなイメージです。社会全体として、誰かがではなく、自分で良くしていく。そして、自分がその中でいい関わりややり方をすることで、その場が良くなる。さらに、自分も良くなって、他の人も良くなる。そういう循環を作れる人になりたい、と思っています。

ーーなるほど。場と個人の幸せな関係づくり、ですね。

BAwさんでは、私の課題感と一致している部分でもある「場の探求」をしています。その場づくりといいますか、「良い場とはどういうことなんだろう?」「何かを新しく生み出せる良い場とは何だろう?」「それを広げるためにはどうしたらいいのだろう?」そのようなことを探求しています。これは、自分のやりたいことの第一歩だと感じています。
この事業自体も新しい取り組みだと思いますので、その活動を通して分かってくること、発見できることが出てくると思いますし、この取り組みを発信することで色々な人が集まってきて、新しい知見が集まってくるのではないでしょうか。それも、「場」の一つですよね。そして、色々な活動をつなぎ合わせて、さらに発展し繋がる場にしたいと思っています。

ーー最後に、これから何を目指していきたいのか?ビジョンをお聞かせください!

私は、物事を深く掘り下げるより、広く関心を持つのが好きなので、色々なことを組み合わせて新しいことを作っていきたい、と思っています。つなぎ合わせる役をやりたいですね。
先日、大学院のゼミの友達と将来について話している中で「あなたは名前がない概念をいち早く感じて実践していく人だよね。」と言われたんです。それは自分でもすごくピンときたました。結びつけるだけではなく、実践して何か形にしたいです。
そして、その中の一つのテーマが、場と個の幸せな関係づくりだと思っています。理念だけではなく、もっと実践的に具体的にこれから行動していきたいと思っています。


中村さんは、Project M'INTでの学びを経て自分の課題感が明確になり、解決のために一歩を踏み出しました。
違和感も含めご自分が感じていることを、はっきりと自分の言葉で話してくださり、お話を聞いていて、これからも開拓者のように新しい道を切り開いていく中村さんの姿がありありと思い浮かびました。数年後、新たな概念に名前が付くのをとても楽しみにしています!

fin.

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