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アニメ映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」【視聴レビュー】

※ネタバレ有かもしれない

タイトルは、2022年6月3日に松竹系で全国公開されたアニメ映画。

今回、実際に視聴したので言いたい事を言わせてもらいます。

視聴していない人はともかく、感想やレビューは視聴した人の特権だとおもっており、あくまでも個人の偏った感想です。


もうね、冒頭のジムとザクの戦闘シーンでチキンスキンがスタンドUPしてしまったよ。

懐かしさもあるがそれだけではなく、絶妙なリアリティーのある動くCGがかなり出来が良く、冒頭のシーンから観て良かったと思わされるし、次の展開もワクワクさせられます。

さすが、視聴者の心の掴み方がわかってるね、安彦監督。

タイトルの「ククルス・ドアンの島」はテレビアニメ版『機動戦士ガンダム』1979年7月14日に初放映された第15話の内容である。

しかも、劇場版3部作でもカットされているため、全体のストーリーでは重要ではなく、視聴者側も記憶に残っている人は自分も含めてかなり少ないのではと思う。

というか、自分自身リアルタイムでは観ていない(出生前)し、いつ観たのかも記憶にないくらい……全話通して視聴しているので絶対に観てるハズなんだが。。。

元が20分弱のストーリーを108分に引き伸ばしていることになるのだが、原作の内容をほぼ覚えていない自分からしたら特に冗長に感じることはなかったかな。

ストーリーよりも機体の細かな作り込みに目が行ってしまうというのもあるのかもしれない。

原作アニメでは表現されなかった細かな線や質感、汚れ感やラベリングなどがたまりませんな。

機体がプロトタイプのMSということもあって、コクピットのモニターも全方位ではないし、レバーでガチャガチャ操作するおもちゃ感もしっかりと再現されており、旧式であることを示してくれている。

逆にホワイトベース内(特に機長室)は割と現代風になっていて、SF映画特有の技術進歩のあべこべ感が味わえて個人的には面白かった笑。

残念な点を挙げるとすると、声優が代わっていて仕方がないが、ブライト・ノアの違和感に終始慣れなかったが、こればかりは仕方がないね。

リアル情勢で何かと話題になっている現代のウクライナ戦争で耳にするオデッサ地区もそのままの名前でしっかり出してくるところも、戦争映画として評価できるポイントだと思う。

リアルロボット系のアニメを久しぶりに視聴して感じたことは、人型戦闘用ロボットはやはりロマンであって、実際には無用の長物であるということを思い知った。

当映画の最後でアムロがとった行動のように、全ての兵器をこの世から手放すことが理想ではあるが、現実には核兵器を所有することで武力侵攻を防がなければならない世界情勢であるため、ほぼ不可能だろう。

隙あらば武力侵攻をしようとする国が一つでもある限り世界平和は訪れない。

現代の戦争のあり方を考えるきっかけにもオススメできる映画だった。

時間に余裕があれば是非観てほしい。

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