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社会

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2020年3月の記事一覧

男女平等=稼ぐ男にたかる

米女子サッカー選手の荒唐無稽な要求は、男女平等・男女差別反対なるものの実質が「難癖をつけて稼ぐ男に集る」ことであることを如実に示している。 「実質的に同じ働きをしているのに、男子の代表選手よりも女子の代表選手の報酬(賃金)が少ないのは差別だ」 選手たちは、男子の代表選手と同じ報酬を支払うことや、雇用条件を同等にすること、女子の試合にも平等な宣伝・サポートなどを求めているほか、6600万ドル(約69億円)以上の損害賠償を請求している。 報酬の男女格差が差別だというのなら、

ノルウェーの2019年の出生率が過去最低に

ノルウェー統計局によると、2019年の合計出生率は統計開始以来最低の1.53(移民系を除くと1.48)となった。2009年の1.98から10年連続の低下である。 20代の急低下と、30代前半が低下に転じたことによる。 第一子出生平均年齢も2010年から1.7歳も上昇して30歳に迫っている。 フェミニズムの洗脳教育を受けた世代が出産適齢期になってきたことと、2008~09年の世界大不況が若い世代の人生設計を変えてしまったことが出生率低下の主な原因と考えられる。 ノルウェ

大黒柱にならない女のワンオペ育児

リベラル系メディアが好む内容だが、因果関係が逆である。 女性の平均年収が男性の7割という日本社会では、男性が「大黒柱」を担うケースが圧倒的に多い。マジョリティーの夫婦像を男女逆転することで、同作品は、男女の役割分担の不均衡や固定観念、家族とは夫婦とはを突きつけてくる。 男性は未婚者より既婚者の所得が高いが、女性はその反対だ。未婚者ではジェンダー差がなく、結婚のインパクトが男女で逆であることが分かる。女性は結婚すると、正社員であっても稼ぐのが難しくなる。 「女は(差別のた

まだまだ不十分な北欧諸国の男女平等

北欧諸国は自他共に認める男女平等先進国だが、まだまだ真の平等には程遠いことが、この二つの指標から見て取れる。 自殺率の男女比が1:1、労災死の半数が女にならない限り、真の男女平等が達成されたとは言えないだろう。 補足女の方が死なないのは、女の出産・育児を支援するために、男が「危険」を引き受けるからである。男女平等とは、女を出産から遠ざけると共に、リスク遭遇確率を高めることを意味する。

ジェンダー平等は社会全体に利益をもたらさない

国際女性デーということで、フィンランドの首相がこのようなスピーチをしたが、合計出生率が1.35に低下して人口は自然減に転じているので全く説得力がない。 男女平等というものの、大学入学者の6割は女で、2018年のOECD生徒の学習到達度調査(PISA)でも読解力、数学、科学の平均点がすべて女>男である(数学の女>男は37か国中アイスランド、イスラエル、ノルウェー、フィンランド、リトアニア、スウェーデンの6か国)。男がdisempowerされた状態が北欧諸国の男女平等の実態であ

"The Man"等ポリコレ三題

フェミニズム、リベラル、ポリティカル・コレクトネスに関する話題を三つ。 テイラー・スウィフト"The Man"「男社会」を痛烈に批判したつもりなのだろうが、フェミニズムの醜悪さを示す内容になっている。 このMVの内容は、男の粗暴な行為と男女関係に大別できるが、まずおかしいのは、"Tyler Swift"の車内喫煙、立小便、テニスの試合での反則などの軽犯罪や迷惑行為は「女は禁止だが男は許される/称賛される」ものではないことである。これらの行為者の多くが男であることは事実だが

東京大学の「女子2割の壁」は無問題

日本侵略を目論む西洋リベラルの手先の朝日新聞が、東京大学が一度も「女子2割の壁」を超えていないことを問題であるかのように報じているが、何の問題もない。 既にこの記事(⇩)で検証済みだが、改めて簡単に整理する。 これら(⇩)で東大に女が少ないことはほぼ説明がつく。何も問題はない。 ❶男は女よりも分散が大きいので、分布の両端になるほど男が多くなる。 「知能の分布も男女では違います。知能は普通、真ん中が多くて両端が少ない、釣り鐘型の分布です。女のほうが真ん中に多く集まり、男

日本の女が政治分野に進出しない理由

AERAが小中学生を洗脳するプロパガンダを垂れ流していた。 3月8日は国際女性デー。日本は昨年12月に発表された最新の「ジェンダーギャップ指数」で、過去最低の121位という結果だった。それだけ男女格差があるということだ。何が問題なのか。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」3月号で、この問題をわかりやすく解説した。 日本が下位なのは、政治分野の女性進出が遅れているからだ。 クォータ(女枠の割り当て)をしなければ政治分野に男が多くなるのは、軍隊のようなヒエラルヒー型の

シンガポールの中国系の出生率は0.99

シンガポール統計局によると、2019年の合計出生率は前年と同じ1.14だった。シンガポールは女の仕事と出産・育児両立のための手厚い公的支援で知られているが、超低出生率から脱却する兆候は見られない。 民族別では、イスラム教徒が多いマレー系は1.8だが、中国系とインド系は0.99の超低水準である。 女の高学歴化・労働力化と上方婚志向の衝突が超低出生率の根本原因であることは、下の三つのグラフからも見て取れる。 韓国0.92(2019年)、台湾1.10(2018年)、香港1.0