"The Man"等ポリコレ三題

フェミニズム、リベラル、ポリティカル・コレクトネスに関する話題を三つ。

テイラー・スウィフト"The Man"

「男社会」を痛烈に批判したつもりなのだろうが、フェミニズムの醜悪さを示す内容になっている。

このMVの内容は、男の粗暴な行為と男女関係に大別できるが、まずおかしいのは、"Tyler Swift"の車内喫煙、立小便、テニスの試合での反則などの軽犯罪や迷惑行為は「女は禁止だが男は許される/称賛される」ものではないことである。これらの行為者の多くが男であることは事実だが、それは"male privilege"があるからではなく、男は女に比べて粗暴だからである。迷惑男の存在は女が不当に抑圧されていることを意味しない。「殺人犯は男が多い→女が殺人することが抑圧されている→女も男並みに殺人できるように解放せよ」とはならないことと同じである。

男がディカプリオのように美女を集めて取っ替え引っ替えしたり、女を性的対象(object)として取り扱うことも批判しているようだが、これは違法行為でも迷惑行為でもないので、やりたければ女もやればよいことである。女の方が批判的な目で見られやすいのは、異性選びにおいて男は「より多くの女」だが女は「最高の男」、つまり男は量重視、女は質重視の違いがあるからである。大抵の女はディカプリオの逆版をやりたいとは思わないので、抑圧されているとも思わない。Taylor Swiftが勝手に差別だと思い込んでいるだけである。

そもそも、TaylorがTylerのような容姿の男であれば、今ほどの人気があったとは考えにくい。自分の性的魅力で得していながら、male gazeを批判するのもおかしなことである。

男がちょっと子供の相手をするだけで"WORLD'S GREATEST DAD"と称賛されるのも、ほとんどの女が本音では「子育ては女の仕事」と考えているからで、それは哺乳類としては当然のことである(男は授乳できない)。その代わりに、稼げない男は稼げない女よりも侮蔑の対象になる。

結局、このMVは「100mを10秒台で走れる女が、自分が男だったら9秒台で走れるのに」と文句を言っているようなもので、上位0.1%の女が0.01%の男を妬んで「家父長制による抑圧」などとわけのわからない批判をしているだけである。

男子中学生にも勝てないのもかかわらず、男と同額の報酬を要求する女子サッカー選手と同じで、フェミニズムは勝ち組女の被害者ビジネスを正当化する理論になっている。フェミニストのトップ層は『動物農場』の🐷である。

北欧にオリジナルは何もない

スカンジナビア航空(SAS)の「北欧オリジナルは何一つない/すべてはコピー」というキャンペーンが炎上した。(動画の1:51頃は本厚木駅?)

韓国人が「韓国オリジナルは何もない/すべてはコピー」と言ったら、あるいは日本人に言われたら大変なことになると思われるが、北欧リベラルの自虐精神は病的なレベルに達している。

北欧諸国が文化の厚みに欠けることは事実ではあるが。

フェミニストの敵の敵は味方?

オックスフォードの教授が女性解放運動のイベントでのスピーチを拒否される出来事が発生した。襲撃される恐れがあるので、ボディーガードを付けているという。

最近、アンチ・フェミニストの中に「敵の敵は味方」ということで、「生物学的なsexで男女を分けるフェミニストは差別主義者だ」と主張するtransgenderの一派に味方する人が増えているようだが、果たしてそれでよいのかよく考える必要がある。

女を男の性的視線や性暴力から守るための区分まで「差別」だとして脱構築(解体)すれば、公共空間から"safe space"がなくなるので、女にとって生きやすい社会ではなくなることは間違いない。

これ(⇩)も同様で、「女の胸は犯罪ではない」は「男が女の裸を見ることは犯罪ではない」につながる。見られても平気な露出狂気質の女は構わないだろうが、大多数の女にとっては脅威が増すだけだろう。

「敵の敵は味方」の危険性は、古い自民党や官僚、土建業者を敵、それを批判するネオリベラルを味方と思い込んで構造改革を熱狂的に支持した結果を見ればよい。

西洋の活動家は、リベラルのGuardianがついていけなくなるところまで先鋭化している。

Sex is not a feeling. Female is a biological classification that applies to all living species. If you produce large immobile gametes, you are female. Even if you are a frog. This is not complicated, nor is there a spectrum, although there are small numbers of intersex people who should absolutely be supported.
In some transgender ideology, we are told the opposite: gender is material and therefore can be possessed by whoever claims it, and it is sex as a category that is a social construction. Thus, sex-based rights, protected in law, can be done away with.
This latest silencing of women is a warning. You either protect women’s rights as sex-based or you don’t protect them at all.
The only people who are winning through this debate are those men who use their power to oppress women, and see the opportunity to claim the right to self-identify as a weapon. None of us in this room should collude with that. We have already seen the case of Karen White, who self-identified as a woman, went into prison and committed crimes against fellow inmates. We must be able to devise a law that stops that happening but also supports those who are most vulnerable and need to have their rights defended.


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