大黒柱にならない女のワンオペ育児

リベラル系メディアが好む内容だが、因果関係が逆である。

女性の平均年収が男性の7割という日本社会では、男性が「大黒柱」を担うケースが圧倒的に多い。マジョリティーの夫婦像を男女逆転することで、同作品は、男女の役割分担の不均衡や固定観念、家族とは夫婦とはを突きつけてくる。
男性は未婚者より既婚者の所得が高いが、女性はその反対だ。未婚者ではジェンダー差がなく、結婚のインパクトが男女で逆であることが分かる。女性は結婚すると、正社員であっても稼ぐのが難しくなる。

「女は(差別のために)低所得→大黒柱になれない」のではなく、女は大黒柱になり得る男を選んで結婚するから男よりも低所得になるのである。

男女平等先進国のノルウェーでも、女は出産すると稼得や出世よりも育児を優先するようになる。哺乳類は雌が育児するものだからである。

“Several studies show that wage differences between men and women increase precisely when many women begin to have children,” says Schøne.
Women with these degrees are typically as career-oriented as men. They want high salaries and positions, and both sexes believe it is important that parents share responsibility at home.
But when the stork comes, things change. Among women without children in these types of jobs, there are no gender differences in terms of position levels or salary.
But when women have children, many end up taking most of the responsibility for childcare and then take a family-friendly position, typically in the public sector, Halrynjo found.

「男女の役割分担の不均衡」は、出産と授乳が女しかできない不均衡に由来する。ヒトの子は未熟な状態で生まれ、独り立ちするまでに長期間を要するので、他の哺乳類の動物のように母親だけでの子育てが難しい。そのため、父親が用心棒兼食料調達係として妻子をサポートするヒト独特の仕組みの核家族が生まれたと考えられている。家族とは男女が協力して子育てするためのユニットである。

現代社会では、出産を除くと男女の伝統的な役割を逆にすることは可能なので、やりたい夫婦は勝手にやればよい。しかし、それは生物学的には不自然なので、他の夫婦に押し付けるべきではない。自然を否定して不自然を強要すること(←リベラリズムの本質)は、次世代再生産を阻害することに他ならない。

(自由を叫びながら自分たちの「正義」を他者に強要するのがリベラル)

ちなみに、ワンオペ育児が大変なのは、ヒトは女が協力し合って育児するのが自然だからで、煩わしい人間関係を切った代償である。

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