私が外資コンサル/起業を経て、新規事業開発に挑戦する理由
「すべての産業を、ともに再定義する。」をミッションに掲げる株式会社リテイギ。
デジタルホールディングスにおける産業特化の新規事業開発を担う組織として注目を集めています。
今回はProfessional Studioを通じて株式会社リテイギに転職し、新規事業責任者として活躍されている梅田さんにお話を伺いました。
■キャリアの軸を模索しながらの転職活動
---梅田さんは、どうして転職を考えられたのですか?
もともと中国で生まれて小学校5年生まで住んでいたので「中国と越境で事業をやりたい」と考えていました。
そこで、アクセラレータープログラムで1年ほど準備をしていたのですが、新型コロナウイルスが世界的に流行したことで状況が大きく変わってしまい、起業継続を1度断念して、転職活動を始めることにしました。
---転職活動ではどんなサービスを利用されたのでしょうか?
Professional Studio以外にも5社くらいの転職支援サービスを利用していました。
当初から転職先をスタートアップに絞っており、社員10名以下のスタートアップかつCEOと近いポジションを希望していましたが、求人数が少ないことは理解していました。
一般的にスタートアップは立ち上げてから収益化までに数年は掛かるため、例えプロジェクトが失敗に終わってしまっても自分自身に経験資産が残るような環境を選びたいと考えていました。
そこで複数のエージェントと接触しましたが、大手エージェントからは求人が山のように送られてきて、全部見ることも難しく、自分にフィットする求人を選ぶことができませんでした。
ただ、エージェントの方のせいではなく、私自身も当時はキャリアの方向性が定まっておらず、担当の方もマッチする求人が分からなかったのかもしれません。
---求人をチェックしてレジュメを作るだけで、工数が掛かりますよね
エージェントには自身の経験や志向にフィットした求人をフィルタリングしてくれることを期待していたので、要望に合わない求人を沢山送ってくるだけの会社はお断りしていました。
私自身が求める条件を言語化できていない部分もありましたが、1時間面談しても紹介される求人が志向とズレていたり、担当の方にスタートアップでの経験がないからか「私のようなスタートアップ志向の人材が何を求めているか」が明確ではない印象も受けました。
また、複数のエージェントから全く同じ求人を紹介されたこともあり、「あえてこのエージェントに相談するメリットはなさそうだな」と感じる場面もありました。
■マーケットに出ていない求人との出会い
---Professional Studioとの出会いは、梅田さんからのTwitter DMでしたね
当時は「いきなりスタートアップのCOOになるのは、私自身にまだ明確なトラックレコードがないので難しいかもしれない」と悩んでいました。
私の志向に合うポジションはマーケットに少ないのでは?と感じていたので、エージェント選びでは保有求人の多さよりも「私の要望を総合的に理解した上で、上手く落とし所を見つけて頂けるような転職支援をしてもらえそうか」という観点を重視していました。
そんな時に市川さんのtweetを偶然見つけて「私、転職したいんです!」とDMを送りました。
---梅田さんのご要望をお伺いして、私がリテイギに掛け合ったのを覚えています
市川さんが私の志向を踏まえ、当時まだ人材要件も固まっておらず、潜在的な採用ニーズだったリテイギ社の事業責任者ポジションを提案してくれて、すぐに面接がセットされたのを覚えています。
代表面接では「不動産の領域が気になっているものの、まだ何をやるかは決まっていない」と言われたのですが、私にとってはゼロから新規事業の立ち上げに携わることができる理想的な環境とタイミングでした。
その場で「私がリサーチしてみても良いですか?」と提案し、3ヶ月間の転職活動を終えました。
■キャリアにとってベストな選択ができた
---最初は業務委託で入社されましたね
そうですね、最初の3ヶ月間は業務委託という形で市場のリサーチをしました。
久しぶりに大きな組織で働くためフィットするか不安もあり、いわゆる「お見合い期間」を設けた形です。
「お見合い期間」とは言っても、この期間でプロジェクトを大きく進めることができていたので、当時は「この段階で私が辞めたらどうするんだろう」と思ったこともありました(笑)
もともと求人があったわけではなく、採用プロセスも決まっていない状態でしたが、結果的にキャリアにとってベストな選択ができたと思っています。
ちなみに現在は採用フローもちゃんと整備されていますのでご安心ください(笑)
---リテイギに入社を決めた理由を教えてください
転職先を選ぶポイントとして「新規事業への本気度合い」を重視していました。
大企業の場合、新規事業部といってもPR目的だったり、実証実験的な位置付けだったりするケースがあります。
また、取り組めるテーマが本業に付随する業務のみであったり、予算規模が小さいといった制約があったりするなど、自由度が低いケースもあると感じています。
その点ではリテイギもデジタルホールディングスグループの一員であり、企業規模が大きいため不安がなかったわけではありません。
しかし、リテイギ社として最初の新規事業(製薬業界向けのSaaS事業)を代表の松原自身が事業オーナーとして手掛けており、「トップに立つ人間が自分でやる」というスタンスで新規事業に取り組んでいるのを目の当たりにしました。
ここで入社の判断が間違っていなかったと感じました。
また、入社までのお見合い期間のマイルストーンも明確で、スピード感も私が経験してきたスタートアップと変わらない感覚でした。
仕事の進め方も代表の松原と事前に擦り合わせできたのが大きかったです。
結果的に、理想的な形で入社できたと思っています。
■心地良いプレッシャーが掛かる中で新規事業立ち上げに奔走
---事業責任者とのことですが、どんなお仕事をされているのでしょうか?
現在は不動産管理会社向けのSaaSプロダクト「remocan」の立ち上げを進めています。
事業責任者として、プロダクトの方向性を決めたりチームの管理をしたりしています。チームはフルタイムの社員が私を入れて3名、アウトソースや協力パートナーを含めると10名程度の体制です。
プロダクトの立ち上げ段階ということもあり、不確実で正解のない問題ばかりが次から次へと持ち上がります。
そのため考えることが多く大変ですが、サバイブしている感覚や刺激も凄くあると感じています。
とはいえ、私が今のフェーズで求めているのはしっかり事業を立ち上げた実績を作ることなので、プロダクトの立ち上げのみに何年も掛けたくないと思っています。
社内でプロジェクトの数が増えてくると、予算やPLなどの「数字の話」も増えてきました。
ファイナンス周りはプレッシャーに感じる方もいるかもしれませんが、この「ピリピリした感じ」は私にとって追い風になります。
このような「健全なプレッシャー」は事業を早く進める上で大事だなと感じており、今の状況を楽しんでいます。
---リテイギに入社して良かった点を教えてください
起業時と比べると、大きなお金の苦労をすることなく、立ち上げ期に事業に集中できるのは非常に有り難い環境だと実感しました。
起業準備時のアクセラレータープログラムで準備資金として500万円いただきましたが、そこから法人登記やシェアオフィス代等の経費を払うと、手元に残るのは約300万円でした。
当時は「まだ事業が立ち上がっていない、お金を生み出していない段階でお金は貰えない」と考えており、自身の給与は最低限に抑え、貯金を食い潰していくような状況でした。
また、以前は全て自分で行っていたバックオフィス業務や事務的なタスクなどを、リテイギ社においてはアウトソースでき、事業づくりに集中することができています。
---Professional Studioを利用して良かった点はありますか?
市川さんは終始、私の立場に立ってくださり、私のキャリアに真剣に向き合ってくださいました。
他のエージェントにあった「この人は本当に私のことを考えてくれているんだろうか?」という違和感がありませんでした。
私のためにわざわざポジションメイクして頂いただけでなく、入社後も折に触れてコミュニケーションをさせて頂いています。
---最後に、転職を検討している方にメッセージをお願いします
私自身、転職においてはキャリアの軸を定める、適切なポジションを提案/作り出してくれるエージェントさんとの相性が凄く大切なことを身を持って知りました。
今後、優秀人材のキャリアチェンジはより活発になると思いますし、Professional Studioのような生涯を通して付き合えるキャリアの伴走役の必要性を感じています。
転職を考えた際は信頼できるエージェントの方を見つけて、まず気軽に相談してみてください。
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回のスタートアップ転職ストーリーはいかがでしたか?
弊社ではスタートアップ経営幹部に挑戦したい候補者の方からのキャリア相談をいつでも受け付けています。
希望される方は以下のページよりお気軽にお問い合わせください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?