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【PR NOW#015】今さら聞けない2025年問題「シニアを動かすPR」

こんにちは。
プラチナムの菅と申します。

さて本日は、マーケティングに関わる方々、
いえ、全ての社会人の皆様に非常に関係してくる
あるテーマについてお話ししたいと思います。

それは、「2025年問題」です。

え?何が問題なの?
という声も聞こえてきそうですが、
3年後に訪れるこの大きな日本の転機を生かすためにも
一緒に考えていければと思います。

1.今さら聞けない「2025年問題」

そもそも「2025年問題」とは、
戦後のベビーブームで生まれた「団塊の世代」が
75歳以上の後期高齢者となり「超高齢化社会」となることです。

2021年時点の日本の高齢者数(65歳以上)は3640万人(29.1%)、
2025年には人口に対する高齢者の割合が約30%に到達すると予想されています。※
※ 総務省「統計からみた我が国の高齢者」(2021年9月19日)

つまり、日本の人口のだいたい「3人に1人が高齢者」という状況になります。

これを受け、2025年には社会の構造や体制が大きな分岐点を迎え、
雇用、医療、福祉など、様々な経済分野に影響を与えることが予想されます。例えば、医療費の増大や医療人材不足、労働力不足の加速化などのマイナスな影響が予想されます。

ただ、ポジティブに捉えると、
定年&年金受給で“時間もお金もある”65歳以上の皆さんが「人口の1/3」もいるということです。

つまり、ここにビジネスのチャンスがあるということで、
ここ数年でシニア向けPRのご依頼も多く寄せられています。

ただ、ここで気を付けたいのが、
「シニア向けPR=TV・新聞でのメディア露出」
と簡易な発想で臨んでしまうことです。

シニアが接触するメディアでのメディア露出は当然重要です。
ただ、それだけでは消費は動かない時代になってきています。

プラチナムでは、数多くのシニア向けPRの実績、経験やノウハウから、
実際の認知や売上向上に寄与するPR戦略設計をはじめ、
メディア露出、WEBでの刈り取りなど、
購買行動に至るまでの各種施策を統合的に実行しています。

次の章では、実際にシニアの心を動かしたPR事例をご紹介します。

2.「シニアの心を動かしたPR」の事例

ハルメクグループ、シニア市場のカテゴリーリーダーを狙うブランディングPR

女性誌発行部数No.1の雑誌「ハルメク」や通販事業を運営する
「ハルメクグループ」の認知向上とブランディング向上を目指したPRです。

雑誌「ハルメク」は、女性誌発行部数No.1であったものの、
書店では販売していない雑誌ということで、
読者以外の認知度はまだまだ低い状況でした。

一方で、雑誌やそれに関連するWEBメディアを中心としたPRを検討したものの、雑誌の競合ということで一部テレビや新聞等での露出に限られている状況でした。

そこで、「雑誌」や「通販商品」の紹介ではなく、
第三者的な「シニアトレンド・カルチャーの専門機関」としての立ち位置に
「情報の質」を変え、「シニア理解=ハルメク」のブランディングを
第一にしたPRにシフト
しました。

具体的に実施したことは、メディアがシニア関連のことを企画・取材する際に「ハルメク」に聞こうといった印象を持っていただくべく、
ハルメクグループの広報様と連携し、独自シンクタンク「生きかた上手研究所」としての情報発信を増やし、毎年行われる流行語大賞の様な形の
「ハルメク シニアトレンド発表会」を実施しました。

生きかた上手研究所が蓄積してきた知見と顧客の声をベースに、社会の情勢や関心ごと、実際の売れ行きなどを関係者と何度も試行錯誤し、戦略的に情報開発しました。

https://marketing.halmek-holdings.co.jp/column/detail.php?b_no=86

結果、全国ネットの地上波TVや、Yahoo!ニュースなど、
数多くのメディアで報道されました。

それ以降も、多くのメディア露出が更なる新規の取材依頼に繋がり、
好循環が生まれたことで、ブランド認知度は34%→40%まで向上しました。
雑誌の発行部数もマーケティング効果とあいまって、2022年2月号以降、
売上は40万部を超える成長を続けています。

3.最後に

最後に、私がPRのご依頼をいただいて、まず大事にしているのは、
ターゲットの調査、そしてインサイト分析です。

悪い例としては、
・地方を知らない人が「地方のマーケティング戦略」を考える
・ここ数年、祖父母とも会っていない人がシニア層のマーケティングを考える
など、実際のリアルな現場で起きていること、
リアルな現場でターゲットが見ていること、感じていること、
その心理状況(インサイト)を肌で感じずに、マーケティングやPRを考えることです。

私も様々なPRを通じて高齢者の皆様と触れ合いますが、
高齢者の皆様のインサイトは、非常に繊細でセンシティブです。
一方で、非常にピュアで、一度好きになればずっと愛用してくれたりします。そしてやはり「人生の先輩」、いつも勉強になります。

そんな高齢者の皆様に届くように、ベクトルグループのビジョンである、
「いいモノを世の中に広め人々(今回は特に高齢者の皆様)を幸せに 」
https://vectorinc.co.jp/company/vision
を意識し、PRのお手伝いをしております。

ぜひ、シニア関連のPRもお気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Platinum_PR@vectorinc.co.jp