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【ライターの仕事】心理学が面白い。カウンセラーさんインタビュー




取材しながらカウンセリング???

一昨年から仕事でお付き合いのある公認心理師さんがいます。

まずホームページのライティングをお手伝いしたのだけど、今度は「メールマガジンを書いてもらえませんか?」と。

私でよければとお引き受けして、年末から何度も打ち合わせをして5本のステップメールを書き上げました。今、校正中です。

その打ち合わせをしていると、カウンセリングを受けているわけでもないのに私の心がどんどんラクになります。

カウンセリングには大きく分けて、

①傾聴(ひたすら話を聞く)
②アドバイス方(こういうふうに行動してと諭す)
③問題解決型(心の奥の感情の問題からなんとかする)

という3タイプあるそうで、私が話を聞いているのは③の問題解決型。

それが、すごいのです。

インタビューを終えた瞬間、スーッと心がラクになって、率先して家族にコーヒーでも入れてあげようという気分になるほど。心のイガイガがどこかに消えてしまう。

なんで?
私は何も相談してないよ?

それをカウンセラーさんに聞いてみました。

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人の考え方のクセは、すべて生育歴に起因する

すると、まず心の話から教えてくれました。

人の考え方のクセって、幼少期に作られてしまうんですって。

例えば、私は「人に自分の話をするのが苦手」な面があります。誰も私のことなんて興味ないよねーみたいに思っちゃう。

だから誰かと出会っても、自分の話はしないから全然距離が縮まらない。関係ないことならペラペラ喋れるのですが。

で、それはなぜか? というと、「育った環境による」のだそう。

例えば私は父と母がそんなに仲良くないし、一歳差の妹と弟もいて、かなり放置されて育ちました。あなたはどう思う?と聞かれたこともなく、褒められたこともあんまりなく、大人はいつも忙しそうで、そばにいない環境で過ごしたのですが。

そういう環境から、「他人は私に興味ないよね」という考え方のクセが出来上がってしまうらしい!!!こわい。

大人になってもすっかりそういうスタンスが染み付いており、スタートラインから「自分の話を面白おかしく伝える」なんて無理です。

そして、「私なんて」という癖が根底にあり、その気持ちが声のトーンに出てしまうらしい。人と喋っているとすぐ険悪になる人、緊張しちゃう人、何言っていいかわからなくなる人。みんなきっと根底に何かがあって、あなたのせいではないクセのおかげで人間関係が困難になっているはず。

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カウンセラーさんはカウンセリングを受け続けている、ストレスフリーの人

カウンセラーさん自身も、ずーっとカウンセリングを受け続けているのだそう。

カウンセリングを受けることで、幼少期の考え方のクセを洗い出し、愛着形成をやり直すことから始めるらしいのですが。
愛着形成:主たる養育者との関係性から生まれる自己肯定感のようなもの。主に母親との関係性から生まれる。

自分の生育歴を覚えている限り話し、自分の考え方のクセを見つけてもらうことから始まるカウンセリング。

「意見が言えない」という現象の原因にもいろいろあって、
○大人にいつも意見を否定されてきた
○家族が忙しくて話をする暇がなかった
○できのいい兄弟姉妹がいて自分の存在感が薄かった
などなど多岐にわたるそうで。

その原因を見つけ、まずは小さな自分に戻って「その時すっごく寂しかった、悲しかった」と気持ちを吐き出して(感情処理)。

そうしてストレスを抜いたら、小さな子どもの自分を客観視して、「その子、魅力いっぱいだよね」「いいところたくさんあるよね」と大人の視点から確認し直していくと、いつの間にか「意見が言えなかった私」を手放せているという。

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ストレスのない人の声は癒やし

そうやって、ストレスを抜いている人の言葉や態度、空気感は「それ自体がふわふわで優しい存在」なのだそう。いやほんとにそうです。

相手を否定するニュアンスはゼロ。
いつも全力で包み込む姿勢。
全肯定から始まる会話。

私がインタビューをしただけで、なぜか心が軽くなり、余裕が生まれた話をすると、カウンセラーさんはこう答えてくれました。

「私が発する声はストレスを抜いている状態なので、ただ対話しているだけであなたの心を軽くしているのかもしれません」

そう言われ、なるほど、、、、!と納得。

さらに、そんなふわふわ優しいストレス抜き状態で他人と触れ合うと、トラブルは起こらず、なんなら人から好かれ、どんどん人間関係がよくなるそう。確かに良くなるかも!!!

心が弱った状態の人が、占い、神頼みその他をめぐってめぐって、最後にやっと辿り着くのがカウンセリングらしいのですが。もっと身近になればいいなあというお話を聞いて納得でした。

ちなみに、心理師さんは関西にお住まいで、打ち合わせは全てオンライン。オンラインでも人の雰囲気、声のトーンはしっかり伝わります。

インタビューをしながらカウンセリングぽく対話ができて、この取材はいつも楽しみです。

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。




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