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事例紹介:デジタルトランスフォーメーション(DX)チャレンジ!【建設業編】

本日は、建設業関連の仕事を営んでいた方のコメントです。
業務の課題とDXを目指した背景について、伺っています。


業務の“見える化”によって、残業時間の減少、業務効率の向上を実現

以前に勤めていた建設会社は、情報通信業界の力を借りてDXの導入を進めていました。

大規模な工事現場で各部門の工事がどこまで進んでいるか互いに把握していない、という課題を解決するために導入を決断したそうです。

工事の流れを説明するときには地盤を改良して杭を打ち、コンクリート基礎の型を設置してと、順番にあげていきます。

しかし、実際のところ並行して進められるところは、説明どおりに進行しません。

どこかの工事を始められるか否かは、事前に完了させるべき工事が完了しているか、資材が到着しているかなどで決まります。

それを管理する司令塔のような存在はありますが、いちいちそこまで行ったり、問い合わせたりするのは面倒です。

そこでデジタル技術を活用することにしました。

各部門の現場監督がプリケーションの入ったタブレット端末を持ち、他の部門の情報をチェックするのです。
各作業員レベルでは無理でしたが、ユニット単位では情報共有が可能になったことで喧嘩やトラブルが減りました。

当時、若手の現場監督だった私は作業員に怒鳴られるのを恐れていました。しかしDXを目指したことで、理不尽な理由で叱責されることは格段に減し、話を聞いてもらえるようになります。

私のところに聞けば有益な情報が得られるから頼りにされ、刺激することが減ったのだと思います。

アプリケーションは慣れれば使いやすく、スマートフォンゲームのように暇があったらすぐに起動させるようになっていました。

情報共有以外にも、作業記録や勤務記録を残せる機能があり、業務の効率化に役立ちました。

私が建設会社に勤めていた頃よりもDXという言葉が身近になっています。

必ずしも成功するとは限りませんが、DXを実現するためのポイントは徹底的にユーザーの立場で考えることだと思います。

アプリケーションを提供してくれた情報通信業者が、しっかり聞き込みをして作ってくれたからあんなに便利だったと信じています。

残業時間や離職率を減らす効果があるから、積極的に導入してもらいたいです。




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