機能的価値と情緒的価値の違いを知るとブランディング力が高まる
ブランディングの観点で非常に重要な役割を果たすものが機能的価値と情緒的価値と言えるでしょう。
商品やサービスをアピールするためのメッセージを考える場合には、どのような構成にすることで顧客の心に刺さるのか、そのメッセージを考えることができるのかを考えます。
一般的に商品やサービスが顧客に与える価値は様々ですが、ブランディングの観点から見ると、機能的価値と情緒的価値の二つに分けて整理をすることが可能です。
機能的価値とはどのようなものなのかと言うと、商品やサービスの機能面や品質において、顧客に提供する価値のことです。
一方の情緒的価値とは、商品やサービスを見たり利用した際に、顧客が実際に体感する精神的なものを指しています。
どちらも企業側の考えだけではなく、顧客のニーズに本当に結びついているのかどうかをかんがえることが重要です。
当然のこととして言えることですが、世の中で販売されている商品やサービスは、機能的価値が高いことは大前提とされています。
情緒的価値とは商品やサービスを利用することで、顧客がどんな良い気持ちになるのかを考えると分かりやすいでしょう。
世界中には多くの商品やサービスが溢れていますが、このようなことから機能的価値だけを追求していては差別化を図ることはできません。
機能的価値はマネされる運命にあり、新しい技術がどんどん培われていて、次々と高機能で便利な新しい商品が開発されている為、顧客の心にグッとくる機能的な価値が有っても、その他の企業から新商品が出るとその価値は弱まってしまいます。
つまり、価格競争に陥るということです!
情緒的価値の場合には、機能的価値から派生させるようにしましょう。
具体的にはその顧客に対し機能的価値を提供するとどのような気持ちになるのかを考えていきます。
特に意識をすることなく自分の企業の商品やサービスのアピールポイントを考えると、この機能が優れている、特殊性があるなど機能的価値の観点からのメッセージが多くなりがちです。
それも大切ですが、実際に使う人の立場になりきり想像力を膨らませ、どのような気持ちになるのかを掘り下げて考えていくことが大切です。
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