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何でもアジャイルに取り組むと、DXが進むという誤解

ビジネスでDXを推進する上でまず何から始めればいいのかというと、従来のITベンダーの提案を鵜呑みにしてきてしまった状態を改善するために、ITシステムはカスタマイズして利用するなどベンダーに依存しない対策をとることや、現在や過去のデータから未来を予測する方法と、未来の目標や状況を想定しそこから現在に戻って何をすればいいのか考えるフォアキャストとバックキャストの考えを取り入れることです。

従来の現在の状況から未来を予想するフォアキャスト的な考えだけでは、不測の事態に対応できなくなる可能性が高いため、未来像を大胆に予測しそれを実現するために何をすべきか考えるバックキャスト的な思考と相互補完的に行っていくことが重要だといわれています。

さらに、DXを推進する際に最適だと考えられているのが「アジャイル開発」です。
アジャイル開発はプロダクト価値を最大化することに重点をおいた開発方法であり、進化し続けているテクノロジーとそれに伴ってくる生活の変化に合わせた柔軟な対応が求められるDX推進との相性が抜群だとされる開発法です。

アジャイル開発では、短い開発期間で得た体験を有効に活用し、課題やリスクを検知していくことでそれらを適宜解決していく開発リスクを最小化させる方法となります。
そうすることで最終的にユーザーの要望にかなった製品の迅速なリリースが実現出来るようになります。

企業によってはアジャイルに取り組めば、DXも並行して進んでいくと誤解するところは多いですが、それぞれの特徴を正しく理解しないと罠に陥ってしまう可能性が高いです。

DXで変革という言葉にはまってしまう場合は多く、小さな成果では意味がないと考えてしまうと、アジャイルの変化に対応出来ていてもいつまでも結果に結びつかないと考えてしまう企業も少なくありません。

アジャイル推進は基本的にスモールリザルトであると理解して、フォアキャストとバックキャストの考えと正しいIT投資計画、ベンダーに依存しない対策をするなど、DXの継続的な推進を行うことができれば組織に改革マインドが根付き、推進プロジェクトがなくても進められるようにすることが重要になります。


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