見出し画像

今さら聞けない、PoCとは?

PoCとは何かというと、新たな技術や理論に原理、手法や考えそれからアイデア等に対して、それらが実際に実現することが可能か、そして目的の効果や効能を得ることが出来るかを確認する為に実験的に行う検証工程のことで、概念実証とも訳されます。

PoCと実証実験の違いは何かというと、明確な線引きはありません。
あえて言うのであれば、PoCは目標を達成させるのに必要な、実現可能性の検証の為に行われるのが基本なのに対して、実証実験は問題点の検証を行うのが主な目的というくらいです。

では、PoCを成功させるためのコツは何かというと、いくつかあるので紹介します。

まずは小規模で、そして迅速にスタートするということです。
大規模で実施してしまうとコストがかかってしまいますし、時間もかかってしまいます。
そのため、始める時は必ず目的範囲を小規模にして、データを積み重ねていくということが成功の秘訣です。

また、実際に導入する環境と同じ条件で行うということも重要です。
同じ条件下で行うことで、より正確なデータを取ることが出来ます。
そして、良い結果が出た場合は、他部署や投資家に対する説明も楽になるというメリットがあります。

どうしても同じ条件下で行えないという場合は、どこか別の場所に似た仮想の環境を作って行うなどの工夫が必要です。

他にもPoCを行い、データから課題や問題が出たら、そこから学んでいくということも重要です。
検証を行い、すべて良い結果が出るとは限りません。

悪いデータが出たからと言って、今進んでいる計画を諦めたり中止するのでは、PoCをやった意味がなくなってしまいます。

大切なのはそこから洗い出された課題や問題に対して、どうしてそういう結果が出たのか、そしてどうすれば良い結果が出るのかを考えるのです。
失敗で得たデータを活かすことも成功させるためのコツのひとつとして挙げられます。

それからアジャイルマインドを持って行うということも重要です。
アジャイルマインドとは価値創造思考という意味で、素早くそして短期間で回していくというフットワークの軽さが重視されます。

新しい考えを迅速に実践して、より早く失敗して改善を繰り返します。
そうすることで迅速にプロトタイプを完成させることが出来ます。

つまりトライ&エラーを繰り返すということが成功させるためのコツのひとつです。

もちろんPoCを行うことを目的にしないということも重要です。
PoCを何回も行っていると、自然にそれ自体が目的になってしまい、最初に立てた目的やゴール自体を見失ってしまうことも珍しくありません。

そうなってしまうと本末転倒なので、あくまでPoCは手段であり目的ではないという考えを忘れないことです。



よろしければ、サポートお願いします! もっと分かりやすく、ビジネスの話題を提供できるよう、勉強資金に使わせていただきます。